掲載日:2025年4月28日

ページID:17136

ここから本文です。

百日咳

目次

百日咳の流行

東京都感染症情報センターによると、2024年の東京都における年間報告数は400件であったのに対して、2025年4月11日現在では、396件となっており、昨年に比べて急速に感染者が増えています。

最新の発生状況は、以下をご参照ください。

中央区内の発生状況

感染症発生動向週報」をご参照ください。

東京都内の発生状況

東京都ホームページ「百日咳の流行状況(東京都2025年)」(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)をご参照ください。

百日咳とは

百日咳は、百日咳菌による感染症です。一年を通じて発生がみられます。乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、生後6カ月未満では死に至る危険の高い病気です。症状が出たら早めに受診しましょう。成人では、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れ感染源になることがあります。乳児の周りでは特に注意が必要です。

症状

  • 潜伏期間は7から10日程度です。
  • 症状は3期にわかれます。
  1. カタル期(約2週間持続):かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
  2. 痙咳期(カタル期の後に約2から3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
  3. 回復期:激しい発作は次第に減衰し、2から3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます。全経過で約2から3カ月で回復します。

感染経路

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。

感染対策

予防接種

有効な予防法は予防接種です。予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。予防接種による免疫効果の持続は5から10年程度です。軽症でも菌の排出はあるため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、感染に対する注意が必要です。

予防接種については「5種混合(DPT-IPV-Hib)」をご参照ください。

基本的な感染対策

手洗い・マスク

百日咳をはじめとする感染症の予防には、「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」などが有効です。

手洗い

外出先から帰宅したとき、食事の前、トイレの後などのタイミングでこまめに手洗いをしましょう。

tearai

正しい手洗いの方法は?(出典:東京都保健医療局)

 

手洗いの手順

  1. 流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ手のひらをよくこすります。
  2. 手の甲をのばすようにこすります。
  3. 指先、爪の間を念入りにこすります。
  4. 指の間を洗います。
  5. 親指と手のひらをねじり洗いします。
  6. 手首も忘れずに洗います。

その後、十分に水で流しペーパータオルや清潔なタオルでよく拭き取って乾かします。

マスクの着用を含む咳エチケット

  • 咳・くしゃみが出るときは、ティッシュや腕の内側などで鼻と口を押さえ、他の人から顔をそむけ1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにごみ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めたときは、すぐに手を洗いましょう。
  • 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
  • 感染防止に有効なのは、薬局やコンビニエンスストアなどで市販されている不織布製マスクです。
  • マスクの着用は説明書をよく読んで、正しく装着しましょう。

マスクの着用によって菌の吸い込みを完全に防ぐことはできないため、お互いに距離をとるなどの注意をしましょう。

感染症法との関係

百日咳は、五類感染症(全数把握対象疾患)に定められており、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることになっています。

届出基準や発生届の様式は、東京都感染症情報センターのホームページをご確認ください。
東京都感染症情報センター(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

関連リンク

お問い合わせ先

中央区保健所健康推進課感染症対策係

〒104-0044 明石町12-1

電話:03-3541-5988

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?