掲載日:2025年6月5日
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DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)・Hib感染症/5種混合)(定期予防接種)
- 病気の説明
- DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)・Hib感染症/5種混合)予防接種について
- 対象年齢
- 接種回数
- 標準的な接種間隔
- 接種費用
- 予診票発送時期
- 接種場所
- 接種時に持参するもの
- 予防接種を受ける前の注意事項
- 予防接種を受けることができない方
- 予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
- 予防接種を受けた後の注意事項
- 副反応
病気の説明
ジフテリアについて
ジフテリアは、ジフテリア菌により発生する病気です。主に飛沫感染(ウイルスや細菌が咳やくしゃみなどで空気中へ飛びだし約1mの範囲で人に感染)によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜などのまひ、心不全をきたして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合もあります。
百日せきについて
百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通の風邪のような症状で始まり、咳がひどくなり、顔を真っ赤にして咳きこむようになります。乳児でも罹り、咳で呼吸ができずチアノーゼやけいれんを起こしたり、肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、亡くなってしまう場合もあります。
より詳しい情報については下記リンクをご参照ください。
百日咳(中央区ホームページ)
破傷風について
破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし、菌の出す毒素がさまざまな神経に作用します。口が開きづらい、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排せつ障害ののち、亡くなってしまう場合もあります。
急性灰白髄炎(ポリオ)について
ポリオウイルスに感染したヒトの便中に排泄されたウイルスが口から入り、咽頭または腸で増殖します。ほとんどが不顕性感染(感染しても病気としての症状が出ず知らないうちに免疫だけができるような感染)で終生免疫を獲得しますが、100人中5~10人は、風邪様の症状で発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれ、まれに麻痺が出現します。一部の人にはマヒが残ることや、呼吸困難で亡くなってしまう場合もあります。
Hib感染症について
Hib感染症とは、インフルエンザ菌b型のことです。乳幼児の細菌性髄膜炎の原因の半分以上を占めています。細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)にかかると約5%の乳幼児が死亡し、約25%に発育障害(知能障害など)や聴力障害、てんかんなどの後遺症が残ると考えられています。
DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)・Hib感染症/5種混合)予防接種について
- 1つのワクチンで5つの感染症を予防する効果が期待できます。
- 5種混合ワクチンは、4種混合ワクチンにHibワクチンを加えたもので、現行の4種混合ワクチン及びHibワクチンと同等の有効性・安全性を有すると考えられています。
注記:DPT-IPV-Hib(5種混合)ワクチンは、令和6年4月1日から定期予防接種となりました。
DPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)/4種混合)ワクチン販売中止に伴う注意点
4種混合ワクチンは、在庫がなくなり次第、販売が中止になります。メーカーの在庫がなくなる時期は令和7年7月頃の予定です。
4種混合ワクチンを接種できるのは、ワクチンの在庫がある限りとなりますので、合計4回の接種が完了していない方はお早めに接種をご検討ください。
定期予防接種では、原則として同じワクチンで接種完了することとなっていますが、4種混合ワクチンとHibワクチンで接種を開始している方は、4種混合ワクチンの在庫不足等で接種完了が困難な場合、5種混合ワクチンに切り替えての接種が可能です。しかし、Hibワクチンと4種混合ワクチンの接種回数がそれぞれ4回を超えないようにご注意ください。
なお、4種混合ワクチンとHibワクチンから5種混合ワクチンへ切り替える場合は、4種混合ワクチン接種予診票で5種混合ワクチンを接種できます。その場合、間違い接種防止のためHibワクチン接種予診票も医療機関にお持ちください。(医療機関にてHibワクチン接種予診票を廃棄します。)
対象年齢
生後2カ月から生後90カ月に至るまで(7歳6カ月の誕生日の前日まで)の方
接種回数
4回
標準的な接種間隔
- 初回接種(全3回)
生後2カ月から生後7カ月に至るまでに開始し、20日から56日までの間隔をおいて3回 - 追加接種(1回)
3回目接種終了後、6カ月から18カ月までの間隔をおいて1回
接種費用
無料(無料で接種できる期間は予診票に記載しています。)
注記:医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期間を過ぎた場合は、全額自己負担となります。
予診票発送時期
- 1日から14日生まれの方は生後2カ月に達する前月
- 15日から31日生まれの方は生後2カ月に達する月
注記:住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再発行申請をしてください。申請方法はこちらをご覧ください。
接種場所
中央区内
中央区内の定期予防接種実施医療機関は、子どもの予防接種の概要をご覧ください。
中央区以外の特別区(東京23区)内
中央区外でも、東京23区内の定期予防接種実施医療機関であれば、中央区が交付している「予診票」を使用して、定期予防接種を実施することができます。
接種を希望する場合は、事前に接種希望の医療機関が定期予防接種実施医療機関であるかを、各区のホームページをご覧いただくか予防接種担当部署にご確認のうえ、接種の予約をしてください。
特別区(東京23区)外
事前に中央区から「予防接種実施依頼書」の交付を受ければ東京23区外の医療機関でも定期予防接種を受けることができます。
詳細は中央区外の医療機関での定期予防接種の受け方をご覧ください。
接種時に持参するもの
- DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ種5混合)ワクチン接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
- 母子健康手帳
- マイナンバーカード(健康保険証)
- (必要な方のみ)委任状(PDF:89KB)
委任状について
お子さんが定期予防接種を受ける時に保護者からの委任状に基づき保護者以外の方が同伴することができます。
ただし、同伴者は普段からお子さんの健康状態をよく知っている方に限ります。
委任状は予防接種を受ける当日までに保護者本人(委任者)が記載し、同伴者(代理人)が医療機関に持参します。医師から診察・説明を受けた後、接種を受ける場合は同伴者が接種の同意欄に同伴者の署名をしてください。
予防接種を受ける前の注意事項
- 予防接種は、体調の良いときに受けましょう。体調の悪い時には無理をせず、次の機会を待ちましょう。
- 病気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師に質問しましょう。
- お子さんの日ごろの体質や健康状態で何か気にかかることがあるときは、あらかじめ、かかりつけの医師や保健所にご相談ください。
予防接種を受けることができない方
次の方は、予防接種を受けることができません。
- 明らかに熱のある方(通常は37.5℃を超える場合)
- 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 本予防接種の成分に対して、アナフィラキシーを起こしたことが明らかな方「アナフィラキシー」とは、ワクチン接種後に起こる激しいアレルギー反応で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識障害を伴う場合は、「アナフィラキシーショック」と呼ばれます。
- その他、医師に不適当な状態と判断された方
予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
次の方は、かかりつけの医師と事前によくご相談ください。
- 心臓病、肝臓病、腎臓病や血液の病気で治療中または発育障害などの基礎疾患のある方
- 風邪などのひきはじめと思われる方
- これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱、発疹などアレルギーを思わせる異常がみられた方
- 本予防接種の成分に対してアレルギーを起こす恐れがある方
- 薬を使用して皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことがある方
- 今までにけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
- 免疫状態を検査して異常を指摘されたことがある方もしくは近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
予防接種を受けた後の注意事項
- 予防接種を受けた後30分間は、接種場所でお子さまの様子を観察するか、医師とすぐ連絡がとれるようにしておきましょう。アナフィラキシーなどの急な副反応はこの間に起こることがあります。
- 接種後に接種部位の異常や高熱、けいれんなどが出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
- 不活化ワクチン接種後1週間は副反応が出ていないかよく観察してください。
- このワクチンは不活化ワクチンです。令和2年10月より不活化ワクチンの接種間隔が撤廃され、このワクチンの接種後に違う種類の不活化ワクチンや生ワクチンを接種する場合には、翌日から接種が可能です。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は差し支えありませんが、接種部位はこすらないでください。
- 接種当日は激しい運動は避けてください。その他はいつも通りの生活で差し支えありません。
- 予防接種を受けた後、極めてまれに健康被害(治療を必要とする重い副反応)が生じることがあります。このような場合、その健康被害が定期予防接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済制度が適用されます。
副反応
接種部位の紅斑・硬結・腫脹、気分変化、下痢、発熱(37.5℃以上)等がみられることがあります。また、まれではありますが、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれん(熱性けいれんを含む)が生じる可能性があります。
関連リンク
子どもの予防接種の概要(中央区ホームページ)
百日咳(中央区ホームページ)
お問い合わせ先
中央区保健所健康推進課予防接種担当
〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階
電話:03-3541-5930
福祉保健部日本橋保健センター健康係
〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号
電話:03-3661-3515
福祉保健部月島保健センター健康係
〒104-0052 月島二丁目10番3号
電話:03-5560-0765
福祉保健部晴海保健センター健康係
〒104-0053 晴海四丁目8番1号
電話:03-6381-2972
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