掲載日:2025年6月2日
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MR(麻しん・風しん混合)(定期予防接種)
- 病気の説明
- MR(麻しん・風しん混合)予防接種について
- 対象年齢
- 接種回数
- 接種時期
- 接種費用
- 予診票発送時期
- 接種場所
- 接種時に持参するもの
- 予防接種を受ける前の注意事項
- 予防接種を受けることができない方
- 予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
- 予防接種を受けた後の注意事項
- 副反応
- 任意予防接種(行政措置接種)について
病気の説明
麻しんについて
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる全身感染症で、空気感染や飛沫感染でうつる感染力の強い病気です。免疫のない人が感染するとほぼ100%発症します。
麻しんに感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
より詳しい情報については下記リンクをご参照ください。
麻しん(はしか)にご注意ください(中央区ホームページ)
風しんについて
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。
また、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1カ月でかかった場合50%以上、妊娠2カ月の場合は35%などとされています)。
より詳しい情報については下記リンクをご参照ください。
風しん(中央区ホームページ)
その他
- 妊娠を希望している方、その同居者等を対象とした抗体検査・予防接種については、「先天性風しん症候群対策事業(風しん抗体検査及び予防接種費用助成)」をご参照ください。
- 中央区民の方で、1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性のうち、抗体検査を受けたものの、MRワクチンの供給不足等が原因で予防接種を令和7年3月31日までに受けることができない場合、長期療養等の特例に該当します。詳細は「風しん第5期定期接種(成人男性)【令和7年3月31日で終了】」をご参照ください。
MR(麻しん・風しん混合)予防接種について
MRワクチンは、乾燥弱毒生麻しんワクチンと乾燥弱毒生風しんワクチンを混合したワクチンです。1回の予防接種で、麻しん・風しん両方の抵抗力(免疫)ができます。
注記:麻しんまたは風しんにかかったことがある場合は、原則かかっていない方の単抗原ワクチンでの接種となりますが、MRワクチンを接種しても健康上問題はありません。
対象年齢
- 第1期の対象者:1歳以上2歳未満(2歳の誕生日の前日まで)
- 第2期の対象者:5歳以上7歳未満で小学校就学前年度の方(就学前年度の4月1日から3月31日)
令和6年度中にMRワクチン定期接種を受けられなかった方へ
MRワクチンの供給不足等により、令和6年度中にMRワクチンの定期接種を受けられなかった方に対し、定期接種の期間を延長します。
延長対象者
- 第1期
令和4年4月2日生まれから令和5年4月1日生まれの方で、令和6年度中にMRワクチンの接種ができなかった方 - 第2期
平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれの方で、令和6年度中にMRワクチンの接種ができなかった方
接種期間(延長期間)
令和7年4月1日~令和9年3月31日(2年間)
接種回数
2回(第1期、第2期それぞれで1回ずつ)
接種時期
対象年齢になったら、できるだけ早期に接種しましょう。
接種費用
無料(無料で接種できる期間は予診票に記載しています。)
注記:医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期間を過ぎた場合は、全額自己負担となります。
予診票発送時期
- 第1期:生後11カ月に達する月
- 第2期:小学校就学前々年度の3月末頃
注記:住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再発行申請をしてください。申請方法はこちらをご覧ください。
注記:令和6年度中にMRワクチン定期接種を受けられなかった方は、現在お持ちの予診票をそのままお使いいただけます。お持ちでない場合は予診票の再発行申請をしてください。
接種場所
中央区内
中央区内の定期予防接種実施医療機関は、子どもの予防接種の概要をご覧ください。
中央区以外の特別区(東京都23区)内
中央区外でも、東京23区内の定期予防接種実施医療機関であれば、中央区が交付している「予診票」を使用して、定期予防接種を実施することができます。
接種を希望する場合は、事前に接種希望の医療機関が定期予防接種実施医療機関であるかを、各区のホームページをご覧いただくか予防接種担当部署にご確認のうえ、接種の予約をしてください。
特別区(東京都23区)外
事前に中央区から「予防接種実施依頼書」の交付を受ければ東京23区外の医療機関でも定期予防接種を受けることができます。
詳細は中央区外の医療機関での定期予防接種の受け方をご覧ください。
接種時に持参するもの
- MR(麻しん風しん混合)ワクチン接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
- 母子健康手帳
- マイナンバーカード(健康保険証)
- (必要な方のみ)委任状(PDF:79KB)
委任状について
お子さんが定期予防接種を受ける時に保護者からの委任状に基づき保護者以外の方が同伴することができます。
ただし、同伴者は普段からお子さんの健康状態をよく知っている方に限ります。
委任状は予防接種を受ける当日までに保護者本人(委任者)が記載し、同伴者(代理人)が医療機関に持参します。医師から診察・説明を受けた後、接種を受ける場合は同伴者が接種の同意欄に同伴者の署名をしてください。
予防接種を受ける前の注意事項
- 予防接種は、体調の良いときに受けましょう。体調の悪い時には無理をせず、次の機会を待ちましょう。
- 病気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師に質問しましょう。
- お子さんの日ごろの体質や健康状態で何か気にかかることがあるときは、あらかじめ、かかりつけの医師や保健所にご相談ください。
予防接種を受けることができない方
次の方は、予防接種を受けることができません。
1.明らかに熱のある方(通常は37.5℃を超える場合)
2.重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
3.本予防接種の成分に対して、アナフィラキシーを起こしたことが明らかな方
「アナフィラキシー」とは、ワクチン接種後に起こる激しいアレルギー反応で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識障害を伴う場合は、「アナフィラキシーショック」と呼ばれます。
4.免疫機能に異常のある疾患を有する方または免疫抑制の効果のある治療を受けている方
5.その他、医師に不適当な状態と判断された方
予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
次の方は、かかりつけの医師と事前によくご相談ください。
1.心臓病、肝臓病、腎臓病や血液の病気で治療中または発育障害などの基礎疾患のある方
2.風邪などのひきはじめと思われる方
3.これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱、発疹などアレルギーを思わせる異常がみられた方
4.本予防接種の成分に対してアレルギーを起こす恐れがある方
5.薬を使用して皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことがある方
6.今までにけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
7.免疫状態を検査して異常を指摘されたことがある方もしくは近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
予防接種を受けた後の注意事項
1.予防接種を受けた後30分間は、接種場所でお子さまの様子を観察するか、医師とすぐ連絡がとれるようにしておきましょう。アナフィラキシーなどの急な副反応はこの間に起こることがあります。
2.接種後に接種部位の異常や高熱、けいれんなどが出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
3.生ワクチン接種後4週間は副反応が出ていないかよく観察してください。
4.このワクチンは注射生ワクチンです。このワクチン接種後に違う種類の注射生ワクチンを接種する場合には、翌日から起算して27日間以上の間隔をあける必要があります。
5.令和2年10月より不活化ワクチンと経口生ワクチンの接種間隔が撤廃され、この注射生ワクチンの接種後に不活化ワクチンや経口生ワクチンを接種する場合には、翌日から接種が可能です。
6.接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は差し支えありませんが、接種部位はこすらないでください。
7.接種当日は激しい運動は避けてください。その他はいつも通りの生活で差し支えありません。
8.予防接種を受けた後、極めてまれに健康被害(治療を必要とする重い副反応)が生じることがあります。このような場合、その健康被害が定期予防接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済制度が適用されます。
副反応
接種部位の発赤・腫張・硬結、発熱、発疹、鼻汁、咳等がみられることもあります。また、まれではありますがショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎、けいれん(熱性けいれんを含む)などが生じる可能性があります。
任意予防接種(行政措置接種)について
麻しん、風しん定期予防接種の対象だった時期に、予防接種を受けることができなかった方に対して、行政措置接種として接種費用を全額公費負担の上、任意接種を実施しています。
より詳しい情報については、MR定期予防接種が受けられなかった方へをご覧ください。
関連リンク
子どもの予防接種の概要(中央区ホームページ)
麻しん(はしか)・風しん(中央区ホームページ)
先天性風しん症候群対策事業(風しん抗体検査及び予防接種費用助成)(中央区ホームページ)
風しん第5期定期接種(成人男性)(中央区ホームページ)
お問い合わせ先
中央区保健所健康推進課予防接種担当
〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階
電話:03-3541-5930
福祉保健部日本橋保健センター健康係
〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号
電話:03-3661-5071
福祉保健部月島保健センター健康係
〒104-0052 月島二丁目10番3号
電話:03-5560-0765
福祉保健部晴海保健センター健康係
〒104-0053 晴海四丁目8番1号
電話:03-6381-2972
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