掲載日:2025年4月24日

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小児の肺炎球菌感染症(定期予防接種)

 肺炎球菌感染症について

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれるもので、主に気道の分泌物により感染を起こします。これらの菌が何らかのきっかけで、肺炎や中耳炎、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。

特に、髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、10%に難聴、精神の発達遅滞、四肢の麻痺、てんかんなどの後遺症を残すといわれています。また、小さい子どもほど発症しやすく、特に0歳児でのリスクが高いとされています。

 小児の肺炎球菌感染症予防接種について

  • 肺炎球菌には、90以上の種類があります。15価ワクチンはそのうち15種類、20価ワクチンは20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。
  • 令和6年4月1日から15価肺炎球菌ワクチンが、令和6年10月1日から20価肺炎球菌ワクチンが小児への定期予防接種で使用できるようになりました。

注意点

  • 令和6年10月1日以降、13価肺炎球菌ワクチンは定期予防接種として接種ができません。
  • 13価肺炎球菌ワクチンの接種歴のみの方は、原則20価肺炎球菌ワクチンで接種を完了してください。
  • 15価肺炎球菌ワクチンの接種歴のある方は、原則15価肺炎球菌ワクチンで接種を完了してください。

 対象年齢

生後2カ月以上生後60カ月に至るまで(5歳の誕生日の前日まで)

 接種回数・接種間隔

小児の肺炎球菌感染症定期予防接種は、接種開始月齢によって接種回数が異なります。
標準的な接種間隔は、1.です。

  1. 接種開始月齢 生後2カ月以上生後7カ月に至るまで
    ・初回接種
     生後24カ月に至るまでに27日以上間隔をあけて3回接種(標準的には生後12カ月までに3回接種)
     注記1:初回2回目、初回3回目は生後24カ月を超えた場合は行わない(追加接種は可能)
     注記2:初回2回目が生後12カ月を超えた場合は、初回3回目は行わない(追加接種は可能)
    ・追加接種
     初回終了後60日以上の間隔をあけて生後12カ月以降(標準的には生後12カ月~生後15カ月)に1回接種
  2. 接種開始月齢 生後7カ月以上生後12カ月に至るまで
    ・初回接種
     生後24カ月まで(標準的には生後12カ月まで)に27日以上間隔をあけて2回接種
     注記:初回2回目は生後24カ月を超えた場合は行わない(追加接種は可能)
    ・追加接種
     初回終了後60日以上の間隔をあけて生後12カ月以降に1回接種
  3. 接種開始月齢 生後12カ月以上生後24カ月に至るまで
    60日以上の間隔をあけて2回接種
  4. 接種開始月齢 生後24カ月以上5歳未満
    1回接種

 接種費用

無料(無料で接種できる期間は予診票に記載しています。)
注記:医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期間を過ぎた場合は、全額自己負担となります。

 予診票発送時期

  • 1日から14日生まれの方は生後2カ月に達する前月
  • 15日から31日生まれの方は生後2カ月に達する月

注記:住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再発行申請をしてください。申請方法はこちらをご覧ください。

 接種場所

中央区内

中央区内の定期予防接種実施医療機関は、子どもの予防接種の概要をご覧ください。

中央区以外の特別区(東京都23区)内

中央区外でも、東京23区内の定期予防接種実施医療機関であれば、中央区が交付している「予診票」を使用して、定期予防接種を実施することができます。

接種を希望する場合は、事前に接種希望の医療機関が定期予防接種実施医療機関であるかを、各区のホームページをご覧いただくか予防接種担当部署にご確認のうえ、接種の予約をしてください。

特別区(東京都23区)外

事前に中央区から「予防接種実施依頼書」の交付を受ければ東京23区外の医療機関でも定期予防接種を受けることができます。

詳細は中央区外の医療機関での定期予防接種の受け方をご覧ください。

 接種時に持参するもの

  • 小児用肺炎球菌ワクチン 接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
  • 母子健康手帳
  • マイナンバーカード(健康保険証)
  • (必要な方のみ)委任状(PDF:89KB)

委任状について

お子さんが定期予防接種を受ける時に保護者からの委任状に基づき保護者以外の方が同伴することができます。
ただし、同伴者は普段からお子さんの健康状態をよく知っている方に限ります。
委任状は予防接種を受ける当日までに保護者本人(委任者)が記載し、同伴者(代理人)が医療機関に持参します。医師から診察・説明を受けた後、接種を受ける場合は同伴者が接種の同意欄に同伴者の署名をしてください。

 予防接種を受ける前の注意事項

  • 予防接種は、体調の良いときに受けましょう。体調の悪い時には無理をせず、次の機会を待ちましょう。
  • 病気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師に質問しましょう。
  • お子さんの日ごろの体質や健康状態で何か気にかかることがあるときは、あらかじめ、かかりつけの医師や保健所にご相談ください。

 予防接種を受けることができない方

次の方は、予防接種を受けることができません。
1.明らかに熱のある方(通常は37.5℃を超える場合)
2.重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
3.本予防接種の成分またはジフテリアトキソイドに対して、アナフィラキシーを起こしたことが明らかな方
「アナフィラキシー」とは、ワクチン接種後に起こる激しいアレルギー反応で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識障害を伴う場合は、「アナフィラキシーショック」と呼ばれます。
4.その他、医師に不適当な状態と判断された方

 予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方

次の方は、かかりつけの医師と事前によくご相談ください。
1.心臓病、肝臓病、腎臓病や血液の病気で治療中または発育障害などの基礎疾患のある方
2.風邪などのひきはじめと思われる方
3.これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱、発疹などアレルギーを思わせる異常がみられた方
4.本予防接種の成分またはジフテリアトキソイドに対してアレルギーを起こす恐れがある方
5.薬を使用して皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことがある方
6.今までにけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
7.免疫状態を検査して異常を指摘されたことがある方もしくは近親者に先天性免疫不全症の人がいる方

 予防接種を受けた後の注意事項

1.予防接種を受けた後30分間は、接種場所でお子さまの様子を観察するか、医師とすぐ連絡がとれるようにしておきましょう。アナフィラキシーなどの急な副反応はこの間に起こることがあります。
2.接種後に接種部位の異常や高熱、けいれんなどが出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
3.不活化ワクチン接種後1週間は副反応が出ていないかよく観察してください。
4.このワクチンは不活化ワクチンです。令和2年10月より不活化ワクチンの接種間隔が撤廃され、このワクチンの接種後に違う種類の不活化ワクチンや生ワクチンを接種する場合には、翌日から接種が可能です。
5.接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は差し支えありませんが、接種部位はこすらないでください。
6.接種当日は激しい運動は避けてください。その他はいつも通りの生活で差し支えありません。
7.予防接種を受けた後、極めてまれに健康被害(治療を必要とする重い副反応)が生じることがあります。このような場合、その健康被害が定期予防接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済制度が適用されます。

 副反応

接種部位の紅斑・硬結・腫脹、発熱(37.5℃以上)、食欲減退、傾眠、機嫌が悪くなりやすい等がみられることがあります。また、まれではありますがショック、アナフィラキシー、けいれん(熱性けいれんを含む)、血小板減少性紫斑病などが生じる可能性があります。

関連リンク

子どもの予防接種の概要

子どもの肺炎球菌ワクチン(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

お問い合わせ先

中央区保健所健康推進課予防接種担当

〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階

電話:03-3541-5930

福祉保健部日本橋保健センター健康係

〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号

電話:03-3661-3515

福祉保健部月島保健センター健康係

〒104-0052 月島二丁目10番3号

電話:03-5560-0765

福祉保健部晴海保健センター健康係

〒104-0053 晴海四丁目8番1号

電話:03-6381-2972

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