掲載日:2025年4月24日
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ロタウイルス感染症(定期予防接種)
- ロタウイルス感染症について
- ロタウイルス感染症予防接種について
- ロタリックス(1価)を使用する場合
- ロタテック(5価)を使用する場合
- 接種費用
- 予診票発送時期
- 接種場所
- 接種時に持参するもの
- 予防接種を受ける前の注意事項
- 予防接種を受けることができない方
- 予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
- 予防接種を受けた後の注意事項
- 副反応
ロタウイルス感染症について
ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、軽い症状ですむか症状が出ません。しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。
主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。
ロタウイルス感染症予防接種について
ロタウイルスに対するワクチンを接種することにより、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70~90%減らすことができたと報告されています。
ロタウイルスワクチンは現在2種類(ロタリックス(1価)とロタテック(5価))が定期予防接種で使用されています。どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。1つ選んで接種します。
ロタリックス(1価)を使用する場合
対象年齢
出生6週0日後から24週0日後まで
接種回数
2回
標準的な接種間隔
1回目:生後2カ月に至った日から出生14週6日後までの間
2回目:1回目から27日以上の間隔をおいて接種
ロタテック(5価)を使用する場合
対象年齢
出生6週0日後から32週0日後まで
接種回数
3回
標準的な接種間隔
1回目:生後2カ月に至った日から出生14週6日後までの間
2回目:1回目接種から27日以上の間隔をおいて接種
3回目:2回目接種から27日以上の間隔をおいて接種
接種費用
無料(無料で接種できる期間は予診票に記載しています。)
注記:医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期間を過ぎた場合は、全額自己負担となります。
予診票発送時期
- 1日から14日生まれの方は生後2カ月に達する前月
- 15日から31日生まれの方は生後2カ月に達する月
注記:住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再発行申請をしてください。申請方法はこちらをご覧ください。
接種場所
中央区内
中央区内の定期予防接種実施医療機関は、子どもの予防接種の概要をご覧ください。
中央区以外の特別区(東京都23区)内
中央区外でも、東京23区内の定期予防接種実施医療機関であれば、中央区が交付している「予診票」を使用して、定期予防接種を実施することができます。
接種を希望する場合は、事前に接種希望の医療機関が定期予防接種実施医療機関であるかを、各区のホームページをご覧いただくか予防接種担当部署にご確認のうえ、接種の予約をしてください。
特別区(東京都23区)外
事前に中央区から「予防接種実施依頼書」の交付を受ければ東京23区外の医療機関でも定期予防接種を受けることができます。
詳細は中央区外の医療機関での定期予防接種の受け方をご覧ください。
接種時に持参するもの
- ロタウイルスワクチン 接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
- 母子健康手帳
- マイナンバーカード(健康保険証)
- (必要な方のみ)委任状(PDF:89KB)
委任状について
お子さんが定期予防接種を受ける時に保護者からの委任状に基づき保護者以外の方が同伴することができます。
ただし、同伴者は普段からお子さんの健康状態をよく知っている方に限ります。
委任状は予防接種を受ける当日までに保護者本人(委任者)が記載し、同伴者(代理人)が医療機関に持参します。医師から診察・説明を受けた後、接種を受ける場合は同伴者が接種の同意欄に同伴者の署名をしてください。
予防接種を受ける前の注意事項
- 接種前後に哺乳制限はありませんが、少し空腹感のある方がワクチンの接種を受けやすいと考えられるため、接種を受ける1~2時間前までに哺乳を済ませておくことをお勧めします。
- 予防接種は、体調の良いときに受けましょう。体調の悪い時には無理をせず、次の機会を待ちましょう。
- 病気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師に質問しましょう。
- お子さんの日ごろの体質や健康状態で何か気にかかることがあるときは、あらかじめ、かかりつけの医師や保健所にご相談ください。
予防接種を受けることができない方
次の方は、予防接種を受けることができません。
1.明らかに熱のある方(通常は37.5℃を超える場合)
2.重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
3.本予防接種の成分に対して、過敏症を起こしたことのある方
4.腸重積症の既往のある方または腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室等)を有する方
5.重症複合型免疫不全(SCID)を有する方
6.その他、医師に不適当な状態と判断された方
予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
次の方は、かかりつけの医師と事前によくご相談ください。
1.心臓病、肝臓病、腎臓病や血液の病気で治療中または発育障害などの基礎疾患のある方
2.風邪などのひきはじめと思われる方
3.これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱、発疹などアレルギーを思わせる異常がみられた方
4.本予防接種の成分に対してアレルギーを起こす恐れがある方
5.薬を使用して皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことがある方
6.今までにけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
7.活動性胃腸疾患や慢性下痢等の胃腸障害がある方
8.免疫状態を検査して異常を指摘されたことがある方または免疫抑制の効果のある治療を受けている方または近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
予防接種を受けた後の注意事項
1.接種前後に哺乳制限はありません。しかし、哺乳後は嘔吐をする可能性があるため、予防接種を受けた後30分間をあけてから授乳することをお勧めします。
2.予防接種を受けた後30分間は、接種場所でお子さまの様子を観察するか、医師とすぐ連絡がとれるようにしておきましょう。アナフィラキシーなどの急な副反応はこの間に起こることがあります。
「アナフィラキシー」とは、ワクチン接種後に起こる激しいアレルギー反応で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識障害を伴う場合は、「アナフィラキシーショック」と呼ばれます。
3.接種後に接種部位の異常や高熱、けいれんなどが出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
4.生ワクチン接種後4週間は副反応が出ていないかよく観察してください。
5.このワクチンは経口生ワクチンです。令和2年10月より経口生ワクチンの接種間隔が撤廃され、このワクチン接種後に不活化ワクチンや注射生ワクチンを接種する場合には、翌日から接種が可能です。
6.接種当日の入浴は差し支えありません。
7.接種当日は激しい運動は避けてください。その他はいつも通りの生活で差し支えありません。
8.予防接種を受けた後、極めてまれに健康被害(治療を必要とする重い副反応)が生じることがあります。このような場合、その健康被害が定期予防接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済制度が適用されます。
副反応
不機嫌になりやすい(易刺激性)、発熱、下痢、食欲不振、便秘、鼻咽頭炎、ラクトース不耐性、嘔吐、腸重積症(詳細は下記に記載)等がみられることがあります。また、まれではありますがアナフィラキシーなどが生じる可能性があります。
腸重積症
ロタウイルスワクチンの接種後7日間は腸重積症のリスクが通常より高まる可能性があります。腸重積症は、口側の腸管が肛門側の腸管に入り込むことによって腸が閉塞状態となる病気で、ワクチンの接種に関わらず、生後3カ月から2歳くらいによくみられます。次のような症状が一つでも現れたら、腸重積症が疑われますので、すぐに医師の診察を受けてください。
- 泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
- 嘔吐を繰り返す
- ぐったりして顔色が悪くなる
- 血便がでる(いちごゼリー状)
関連リンク
子どもの予防接種の概要(中央区ホームページ)
お問い合わせ先
中央区保健所健康推進課予防接種担当
〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階
電話:03-3541-5930
福祉保健部日本橋保健センター健康係
〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号
電話:03-3661-3515
福祉保健部月島保健センター健康係
〒104-0052 月島二丁目10番3号
電話:03-5560-0765
福祉保健部晴海保健センター健康係
〒104-0053 晴海四丁目8番1号
電話:03-6381-2972
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