掲載日:2025年6月5日

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高齢者肺炎球菌(定期予防接種)

 高齢者肺炎球菌について

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

 高齢者肺炎球菌予防接種について

肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、高齢者への定期予防接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。この23種類の血清型は成人の侵襲性肺炎球菌感染症(注記1)の原因の約4割から5割を占めるという研究結果があります。「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」はこの23種類の血清型の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。

注記1:侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。

注記2:沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)や沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)は対象外です。

 接種対象者

以下の1.または2.のいずれかに該当する中央区民の方

1.65歳の方(65歳の誕生日の前日から接種可能)

2.60歳から64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する身体障害者手帳1級相当の方(60歳の誕生日の前日から接種可能)

注記:接種を受ける法律上の義務はありません。本人が希望する場合に限り接種を行います。

 接種回数・接種方法

接種期間内に1回(筋肉内注射または皮下注射)

他ワクチンとの同時接種

医師が必要と認めた場合は、他のワクチン(インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、帯状疱疹ワクチン等)との同時接種が可能です。

 接種費用(自己負担額)

1,500円

注記1:生活保護を受けている方、中国残留邦人等に対する支援給付を受けている方は無料

(予診票に自己負担額が0円の旨の印字がされています。)

注記2:住所・氏名を変更した場合や医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期限を過ぎた場合は、今回送付している予診票は使用できません。

 予診票発送時期

  • 65歳の接種対象者
    65歳の誕生月に発送
  • 65歳の接種対象者
    65歳の誕生月に発送
  • 61歳から64歳の接種対象者
    毎年度4月に発送
  • 60歳の接種対象者
    60歳の誕生月に発送

注意事項

  • 医療機関名簿に記載されていない医療機関で接種を受ける場合、接種の有効期限を過ぎた場合は、定期予防接種として扱われず、全額自己負担となります。
  • 住所・氏名を変更した場合は予診票の再交付が必要です。

予診票の(再)交付

中央区へ転入された方、区内で転居された方、氏名を変更された方および予診票を紛失された方は予診票を(再)交付することができますので、下記のお問い合わせ先にご連絡ください。

また、本人確認書類をご持参の上、中央区保健所(外部サイトへリンク)日本橋保健センター(外部サイトへリンク)月島保健センター(外部サイトへリンク)晴海保健センター(外部サイトへリンク)の窓口へお越しいただいても(再)交付ができます。

 接種場所

中央区内

中央区内の定期予防接種実施医療機関は、令和7年度高齢者肺炎球菌定期予防接種実施医療機関名簿(PDF:1,132KB)をご覧ください。

中央区以外の特別区(東京23区)内

中央区外でも、東京23区内の定期予防接種実施医療機関であれば、中央区が交付している「予診票」を使用して、定期予防接種を実施することができます。

接種を希望する場合は、事前に接種希望の医療機関が定期予防接種実施医療機関であるかを、各区のホームページをご覧いただくか予防接種担当部署にご確認のうえ、接種の予約をしてください。

特別区(東京23区)外

事前に中央区から「予防接種実施依頼書」の交付を受ければ東京23区外の医療機関でも定期予防接種を受けることができます。

詳細は中央区外の医療機関での定期予防接種の受け方をご覧ください。

注記:接種費用は全額自己負担となりますのでご注意ください。

 接種時に持参するもの

  • 高齢者肺炎球菌定期予防接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
  • マイナンバーカード(健康保険証)

 予防接種を受ける前の注意事項

  • 予防接種は、体調の良いときに受けましょう。体調の悪い時には無理をせず、次の機会を待ちましょう
  • 病気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける前に担当の医師や看護師に質問しましょう
  • 体質や健康状態で何か気にかかることがあるときは、あらかじめ、かかりつけの医師や保健所にご相談ください。

 予防接種を受けることができない方

次の方は、予防接種を受けることができません。

  1. 明らかに熱のある方(通常37.5度を超える場合)
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  3. 本予防接種の接種液の成分に対して、アナフィラキシーを起こしたことが明らかな方「アナフィラキシー」とは、ワクチン接種後に起こる激しいアレルギー反応で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識障害を伴う場合は、「アナフィラキシーショック」と呼ばれます。
  4. その他、医師に不適当な状態と判断された方

 予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方

次の方は、かかりつけの医師と事前によくご相談ください。

  1. 心臓病、腎臓病、肝臓病や血液の病気で治療中の方
  2. 風邪などのひきはじめと思われる方
  3. これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱、発疹などアレルギーを思わせる異常がみられた方
  4. 本予防接種の接種液の成分に対してアレルギーを起こす恐れがある方
  5. 薬を使用して皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことがある方
  6. 今までにけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
  7. 免疫状態を検査して異常を指摘されたことがある方もしくは近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
  8. 過去に、多価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを接種したことのある方

 予防接種を受けた後の注意事項

  1. 予防接種を受けた後、30分間は接種場所で座って安静にするか、医師(医療機関)とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。アナフィラキシーなどの急な副反応はこの間に起こることがあります。
  2. 接種後に接種部位の異常や、高熱、けいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  3. 接種後1週間は副反応が出ていないかよく観察してください。
  4. このワクチンは不活化ワクチンです。令和2年10月より不活化ワクチンの接種間隔が撤廃され、このワクチンの接種後に違う種類の不活化ワクチンや生ワクチンを接種する場合には、翌日から接種が可能です。
  5. 接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は差し支えありませんが、接種部位はこすらないでください。
  6. 接種当日は激しい運動や大量の飲酒は避けてください。その他はいつも通りの生活で差し支えありません。
  7. 予防接種を受けた後、極めてまれに健康被害(治療を必要とする重い副反応)が生じることがあります。このような場合、その健康被害が定期予防接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済制度が適用されます。

 副反応

接種部位の疼痛・熱感・腫脹・発赤・硬結、全身倦怠感・違和感、悪寒、発熱、筋肉痛、頭痛、ALT上昇等がみられることがあります。また、まれではありますがアナフィラキシー様反応、血小板減少、知覚異常、ギランバレー症候群等の急性神経根障害、蜂巣炎・蜂巣炎様反応、注射部位壊死、注射部位潰瘍が生じる可能性があります。

お問い合わせ先

中央区保健所健康推進課予防接種担当

〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階

電話:03-3541-5930

福祉保健部日本橋保健センター健康係

〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号

電話:03-3661-5071

福祉保健部月島保健センター健康係

〒104-0052 月島二丁目10番3号

電話:03-5560-0765

福祉保健部晴海保健センター健康係

〒104-0053 晴海四丁目8番1号

電話:03-6381-2972

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