掲載日:2023年3月30日
ここから本文です。
令和4年8月1日号(世界平和を願って)
1991年、ソビエト連邦がその旗を下ろし、15の独立国家が誕生しました。この厳粛な国際法上の取り決めが今、一方的に踏みにじられ、ウクライナ国民は塗炭の苦しみに直面しています。
本区は、区議会と共にロシアのウクライナ侵攻に対し直ちに戦争を停止するよう抗議文を提出し、同時に、ウクライナ避難民を支援する体制も整えました。
世界平和を揺るがす事象はウクライナだけにはとどまりません。北朝鮮によって繰り返される核実験やミサイル発射は、我が国の安全・安心に関わる重大な問題であります。終わりの見えない中東の紛争も含めて、世界中が戦争と平和の岐路に立っていると言っても過言ではありません。
このような深刻な状況だからこそ、人々が争う必要のない精神的にも物質的にも豊かな世界、SDGsが思い描くような未来を実現するために、一人一人に何ができるかを考えなければなりません。
がれきと化したウクライナの建物の映像を見るたびに、戦争は無慈悲で無差別で醜いものであることを痛感します。失われた多くの尊い人命を思えば、なおさらその感を深くいたします。
1945年3月、東京中にばらまかれた焼夷弾も、同年8月、広島、長崎に落とされた原子爆弾も、同じように無慈悲で無差別で醜いものでした。
戦争を始めた者はそれぞれ正義を掲げますが、戦争そのものに正しさや美しさなどありはしないのです。
高層ビルが立ち並ぶ都心中央区が77年前には焼野原であったこと、今日のまちの活気を取り戻すために先人たちがどのように苦労されたのかを、決して忘れてはなりません。
あらためて中央区平和都市宣言をかみしめ、このかけがえのない地球と人々の平和を守るために、あらゆる努力を重ねてまいります。
中央区長 山本 泰人
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じカテゴリから探す
こちらのページも読まれています