
掲載日:2025年11月7日
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中央区就学前教育の連携推進の取り組み
幼児教育と小学校以降の教育のつながりを大切にした中央区の保幼小連携を紹介します
就学前教育と小学校以降の教育では、子どもたちの発達の違いにより教育内容や指導方法に様々な違いがありますが、子どもたちの発達や学びは、幼児期から児童期、それ以降についても連続しています。そのため本区では、小学校入学後の子どもたちが新しい環境に戸惑う問題を軽減し、幼児教育で培った資質や能力を土台にして小学校以降の教育が充実するよう、公立・私立認可保育所、認証保育所、認定こども園、区立幼稚園といった幼児期の教育施設と小学校が連携し、子どもの発達、学びの連続性を保障するとともに組織的に支えあう「保幼小連携」を大切にしています。
1.保幼小連携の活動内容
◆年2回の全体会(保幼小連絡会)
教育委員会と保育課(以下「事務局」)が保幼小の連携が進むよう全体に情報発信を行い、その後各小学校区ごとの連携グループに分かれ、連携日の活動内容の検討や情報交換の場を設けています。参加者は区内の公立・私立認可保育所、認証保育所、認定こども園、区立幼稚園、小学校の管理職あるいは担当者となっています。
◆年2回の連携日(保幼小連携日)
各小学校区グループに分かれての公開授業、公開保育や交流、協議会が効果的に進むよう、令和3年度より11の小学校区にグループ編成し、年2回以上の保幼小連携日を設けています。具体的には、保育所・幼稚園と小学校が互いに保育や授業を公開し、その後の協議会を通じて保幼小の相互理解を深める等の取り組みをしています。
◆保幼小連携推委員会
保育所、幼稚園、小学校で委員に選出された先生方と事務局とで、中央区の保幼小連携を推進するにあたって有効な資料を作成したり、今後の連携に係る取り組みについて検討する会です。
◆保育所・幼稚園実習・施設見学等
保育所や幼稚園での実習や小学校の先生方による保育所の施設見学等を行い、子どもたちの実態を感じていただくとともに保育所と幼稚園、小学校の先生方が交流することで、小学校入学前後の子どもと家庭を地域全体で支える体制づくりにつなげています。
◆その他
連携グループ毎に、独自の合同研修会・勉強会なども行っています。また、保育所において5歳児が小学校への見学を通して、生活のイメージや期待につながったほか、指導にも変化が見られたことから、令和7年度より小学校見学の対象校の拡大に努めています。
2.取り組みの効果
◆保育所・幼稚園・こども園の現場の声
他園との交流や小学校見学の機会があることで、子どもたちの就学への期待につながっている。交流を通して、就学に向けて身に着けておくと良い点や対応、言葉がけ等具体的に学ぶことができ、自園に取り入れることができている。
スタートカリキュラム(入学当初に小学校で行う授業内容のカリキュラム)の内容を理解した上で、小学校の公開授業を実際に見ることで、スタートカリキュラムの理解が深まり、幼児教育とのつながりを感じることができた。
取り入れた事例)朝の会、少人数での話し合い、個人用の引き出しでの持ち物の管理など
◆小学校の現場の声
保育所、幼稚園等、規模や環境が異なった施設から入学するため、早い時期から保幼小での共通理解が大切と感じることができた。
子どもたちの実態に応じて無理なくステップアップするために、保育所や幼稚園等で親しんできた活動が学びにつながっていくと感じた。そのため、それらの活動を取り入れる不安があったが保幼小連携の場で意見交換することでスタートカリキュラムを作成する上での参考になった。
取り入れた事例)〇〇タイム、掲示、遊び、歌、リズム、絵本など
3.指導資料
本区における接続期の指導の在り方について、保幼小連携推進委員会で協議し、課題の改善に向けての指導資料、保護者向けのリーフレットを作成し、保幼小連絡会で共有、活用を促しています。
関連資料
幼児のよりよい育ちを目指して(保護者配布リーフレット)(PDF:8,516KB)
たのしくわたろうにじのかけはし~遊びと学びをつなげる~(指導資料)(PDF:10,829KB)
4.その他
令和7年9月1日の「第一回東京都待機児童対策協議会部会」において、本区の保幼小連携の取り組みが好事例として都内自治体に紹介されました。
お問い合わせ先
福祉保健部保育課保育指導担当
〒104-8404 築地一丁目1番1号 本庁舎6階
電話:03-3546-5681
教育委員会事務局指導室幼児教育担当専門幹
〒104-8404 築地一丁目1番1号 本庁舎6階
電話:03-6281-5063
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