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中央区民文化財54 住吉神社文書(すみよしじんじゃもんじょ)

更新日:2022年4月11日

住吉神社文書「玄米三斗五升寄進状」の画像
住吉神社文書「玄米三斗五升寄進状」

種別

区民有形文化財 古文書

所在地

佃一丁目1番14号 住吉神社

員数

986点

年代

天明8年~明治期

登録年月日

平成9年4月1日

登録基準

〔4〕

  • イ、古文書類のうち、歴史上、学術上又は文化史上重要と認められるもの
  • 二、区の歴史、文化に関係の深いもの

広報紙コラム「区内の文化財」より(平成27年11月21日号掲載)

住吉神社は、正保3年(1646)6月に摂津国西成郡佃村(現在の大阪市西淀川区)の田蓑神社から分神霊を奉遷祭祀した神社です。創建は現在の佃一丁目中心部(地元では「元佃」と呼ばれる)が埋立造成されてから約2年後のことでした。当神社は、田蓑神社宮司・平岡正太夫の弟であった権太夫好次を初代とし、平岡家が代々神職を世襲して今日に至っています。
江戸時代には佃島の鎮守や漁業関係者からの崇敬のみならず、社前に広がる江戸湊に諸国からの廻船が数多く沖掛りしたことから、航海安全を祈願する海上輸送業(廻船問屋)や関係する江戸の諸問屋からも篤く信仰されていました。現在も境内に残る石造水盤(木綿問屋仲間であった白子組の奉納)や石造鳥居の額束に掲げられた陶製扁額(陶器問屋の寄進)などからも、その一端が伝わってきます。
創建以来、住吉神社の社殿は幾度も火災被害に見舞われ、その都度再建されてきました。特に江戸時代の火災などで貴重な神社什物の多くが失われましたが、幸いにも当神社には江戸時代後期から昭和期にかけての古文書類が現存しています。
合計986点に上る住吉神社の古文書類を分類してみますと、神社経営・出納関係285点、祭式・祭礼関係188点、社殿造営関係143点、書簡64点、社家(神職の平岡家)関係48点、住吉神社関係図面43点、通達関係33点、人足寄場関係33点、詠草(和歌などの原稿〈歌稿〉)関係24点、白魚漁業・献上関係8点、東京府東部神社調書2点、その他記録・通知類101点となります。さらに、当神社に関わる貴重文書として別置保管が図られている14点(祭礼衣冠着用許可・叙位任官・口宣案・郷社指定の東京府達など)の史料もあります。
所蔵文書のうちで最古のものは、天明8年(1788)の「正遷宮行事作法略」や「正遷宮供奉行列次第」(修理を終えた住吉神社本殿に祭神の御神霊を移す祭式行事)が確認できます。また、神社経営に分類される「御社用日記」(代々の宮司による社務記録)などには、安政4年(1857)から明治17年(1884)にわたる住吉神社の神事や社用が詳細に記されており、幕末から明治期における佃島周辺の状況や変化、あるいは神社経営の変革などを知る上で貴重な歴史資料となっています。
中央区総括文化財調査指導員
増山一成

お問い合わせ

タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
電話:03-3546-5537

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