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中央区民文化財71 宝永七年の通二丁目沽券図写(ほうえいしちねんのとおりにちょうめこけんずうつし)

更新日:2022年4月11日

宝永七年の通二丁目沽券図写の画像
宝永七年の通二丁目沽券図写

種別

区民有形文化財 古文書

所在地

日本橋二丁目1番10号 柳屋ビルディング

員数

1舗

年代

宝永7年

登録年月日

平成15年4月1日

登録基準

〔4〕

  • ロ、日記、記録類(絵画、系図類を含む)は、その原本又はこれに準ずる写本で歴史上重要と認められるもの
  • ニ、区の歴史、文化に関係の深いもの

広報紙コラム「区内の文化財」より(平成29年4月21日号掲載)

国土交通省が3月に公示した地価公示価格では、今年も銀座四丁目の土地(山野楽器銀座本店)が国内で最も地価の高い場所として公表されました。東京の商業中心地・銀座は、今日において圧倒的な土地のブランド力を誇っています。
さて、今から300年以上前の江戸城下町においても、土地価格(基本的には売買可能な町人地)などを記した各町の「沽券図」(「正本」は町奉行へ提出、「控」「写」は町名主などが保管)から当時の地価を知ることができます。こうした沽券図には、各町の地割とともに地主・家守・坪数・沽券金(売買価格)などが細かく書き込まれました。
今回の文化財は、宝永7年(1710)頃に作成された通二丁目(現在の日本橋二丁目1・2・5から7番)沽券図の写本です。「通」と称される町は、街道の起点である日本橋から東海道(現在の中央通り)に沿って南北に長い両側町(通一丁目から四丁目)でした。特にこのエリアは、水運と陸運が交差する流通の要所・日本橋に近接し、かつ城下町江戸の目抜き通り沿いに位置していたことから、江戸を代表する繁華な商業地となっていました。
なお、沽券図に記された地割ごとの小間高(間口一間・奥行一間当たりの土地の値段)を見ると、180両から320両といった高額な地価であることが読み取れます。この地価は、現存する江戸町屋敷の沽券図(約60舗)に記された小間高と比較してみても、筆頭にあげられるほどの高い金額です。これは日本橋周辺がいかに江戸の商業中心地であったかを如実に示す数値といえるでしょう。
また、通二丁目が7間2尺の大通りを挟んで東西各60間(総坪数2420坪・沽券金2万6870両)の両側町であり、拝領屋敷(堀家・奥医師の久志本式部家)を含む24区画(40坪から800坪)の地割と地籍も確認できます。なお、北西角地(小間高320両)の堀家拝領屋敷には「此屋鋪天正拾弐年六月唐人一官於濱松拝領仕候其節より六代目(堀八郎兵衛)ニ而御座候諸役相勤不申候」と付箋があり、家康に仕えた柳屋の業祖・呂一官(後に堀氏を名乗り、さらに近江商人の外池氏が継承)以来の土地の歴史が記されています。
中央区総括文化財調査指導員
増山一成

お問い合わせ

タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
電話:03-3546-5537

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