掲載日:2023年8月1日

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令和5年8月1日号(世界平和を願って)

戦争が終わって、78回目の夏が巡ってきました。ビルがそびえ、人が溢れる今、わがまち中央区が一面焼け野原であった痕跡はどこにも残っていません。戦争の生の記憶も、80歳代から90歳代の方々のものであり、核家族化の進行とともに戦争体験が次世代に伝わりにくい環境となっています。逆に、子どもたちに人気のゲームなどでは日常的に戦いが繰り広げられ、仮想世界での戦いが若い世代の関心を引くような状況も生まれています。

本年5月、G7サミットが広島で開催され、G7各国がロシアによるウクライナ侵攻という国際秩序を揺るがす武力行使を可能な限り最も強い言葉で非難し、ウクライナへの支持を再確認しました。ウクライナの映像を見るまでもなく、戦争は悲惨なものです。一人一人の力では防ぎようもない圧倒的な銃弾、砲弾、爆弾が、多くの兵士や一般市民を命の危険にさらし、その人々が持つさまざまな想いや愛情に関わりなく吹き飛ばしてしまうのが戦争です。

戦争は繰り返してはならない、永久に平和でありたいという気持ちは決して風化させてはなりません。このような想いを込めて、本区は、第2次世界大戦の記録を、東京大空襲を中心に収集し、戦争を知らない世代にも戦争の悲惨さ、平和の大切さを伝えていくための平和事業を展開しています。

今、世界は私たちの平和への想いとは裏腹に戦火が絶えません。「中央区平和都市宣言」をあらためて胸に刻み、このような世界の現状に対して私たちに何ができるのか、懸命に知恵を絞り考え抜いていかなければなりません。

平和を大事にする心を持ち続ける子どもたちを育んでいくこと、誰にとっても住みやすいまち中央区を作り上げていくことに、全力を尽くしていこうではありませんか。世界中から人々が集まる東京の中心である中央区から、平和なまちづくりを通じて、協調と友好の輪を広げていこうではありませんか。

あらためて平和願ふや終戦日 泰人

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