掲載日:2023年1月18日

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たばこのこと、正しく知ろう 5月31日は世界禁煙デー 5月31日から6月6日は禁煙週間です!!

世界禁煙デー
世界禁煙デーとは、世界保健機関(WHO)により1988年に初めて定められました。翌年1989年からは5月31日と定められ、世界各国で「喫煙と健康を考える日」としてさまざまな催しが行われています。

禁煙週間
そして日本の厚生労働省では1922年より、WHOの世界禁煙デーから1週間(5月31日から6月6日)を「禁煙週間」と定めています。
今年は「たばこの健康影響を知ろう!~新型コロナウイルス感染症とたばこの関係~」を禁煙週間のテーマとし、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を積極的に行っています。


禁煙マーク

2021年世界禁煙デーについて(外部サイトへリンク)

厚生労働省のホームページにおいて、令和3年度「世界禁煙デー」における取組及び「禁煙週間」の実施についての詳細が掲載されています。

たばこのこと、正しく知ろう

たばこの煙には4000種類以上の化学物質が存在し、その中の60種類以上の物質については発がん性が指摘されています。喫煙は喫煙者本人ばかりでなく周囲の非喫煙者の健康にも悪影響を与えます。
たばこによる健康への影響について考えてみませんか?
そして、禁煙への1歩を踏み出してみませんか?
中央区保健所・保健センターは禁煙したい方を応援します。

たばこの害をご存知ですか?

さまざまな有害性が指摘されているたばこの煙ですが、その中でも代表的な物質がニコチン、タール、一酸化炭素です。

たばこを吸う人

ニコチン
ニコチンは神経毒性を持つ毒物に指定されていますが、古くから知られる自律神経に作用する物質です。血管を収縮させ、血圧が上昇したり脈拍が早くなり、心臓に負担をかけ血管の老化を促進します。また、ヘロインやコカインと同程度に高い依存性があると言われており、離脱症状として「イライラして落ち着かない・集中できない」などがあります。これらが喫煙を習慣づけさせ、タバコをやめられない原因となります。

タール
タバコを吸った時にフィルターや歯を茶色くする粘着性の液体、いわゆる「ヤニ」のことをタールを言います。タバコの葉に含まれている有機物質が熱分解され、2000種類以上の化学物質の結合体であるタールとなります。
タールには、数百種類の発がん性物質が含まれており、タバコを吸い続けているとガンのリスクが高まるといわれています。

一酸化炭素
一酸化炭素はタバコの葉が不完全燃焼を起こすことによって生じる物質です。
血液中に一酸化炭素が取り込まれると、酸素の200倍以上の力で赤血球(ヘモグロビン)と結合します。一酸化炭素とヘモグロビンが結びついたものを一酸化炭素ヘモグロビンと言い、体内での半減期は3-4時間程度と言われています。そのため頻繁に喫煙する人は慢性的な酸素欠乏状態となり、、運動能力が著しく低下し、持続的な運動ができなくなります。

喫煙による健康への影響

喫煙による健康への影響は、心臓血管疾患、呼吸器系疾患、がんなどがあります。特に、がんのリスクはさまざまな部位で、非喫煙者と比べ高いことがわかっています。


喫煙による健康への影響

厚生労働省「Q 喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について」(外部サイトへリンク)

COPDをご存知ですか?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、気道の慢性的な閉塞により肺への空気の流れが悪くなる病気で、肺気腫と慢性気管支炎のふたつが挙げられます。COPDの主な原因は喫煙です。時間をかけて進行していく病気で、悪化すると肺の機能が低下するため酸素療法が必要となります。

とうきょう健康ステーション「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」(外部サイトへリンク)

たばこと歯周病の関係

歯周病って?
歯周病は、歯肉や歯を支えている骨などがプラーク(歯垢)の中の細菌に感染し、出血したり、口臭が強くなる病気です。重症になると歯が抜けてしまう場合があります。

たばこを吸うと、歯周病にかかりやすく、進行を早めます
たばこを吸うと歯肉の血流が悪くなり抵抗力が弱まる為、歯周病菌に感染しやすくなります。また、唾液量が少なくなり口の中の汚れが残りやすく、歯の表面にタールが付きザラザラになるのでプラークがつきやすいです。
たばこを吸う人は、歯に汚れが付着したり、歯肉が黒ずむことがあります
歯の表面に黒いタールが付きます。また歯肉はメラニン色素が沈着し、ピンク色の状態から黒ずんできます。

たばこと歯の写真
たばこと歯

女性とたばこ

健康に大きな影響があります
たばこの成分は、女性ホルモンを作るのに重要な酵素の働きを抑制し、卵巣機能不全を引き起こし、月経不順にも密接に関わってきます。また、肌荒れや血行が悪くなることによる冷え性・肩こりなどさまざまな影響があげられます。

不妊とのかかわり
喫煙によって、卵子や胎芽の数・質が低下すると言われており、喫煙女性は非喫煙女性に比べて妊娠に至るまでの期間が長いという報告があります。また、男性喫煙者の場合も、精子量・精子の運動量などが減少するため、喫煙は男女とも不妊の原因の一つになります。

胎児に悪影響があります
妊娠中の喫煙によって胎児に十分酸素が行き届かず、発育が遅れたり、早産・流産・死産のリスクが高まります。低体重児が生まれるといったリスクも増加します。また、生まれた子どもがぜんそくになるリスクや乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも高くなります。
しかし、妊娠前から妊娠初期に禁煙をすれば、さまざまなリスクが非喫煙者のお母さんと同じようになります。


たばこを吸う妊婦

子どもに悪影響があります
授乳中の喫煙は赤ちゃんをニコチン中毒にさせてしまうことがあります。

  • 子どもの誤飲事故
    たばこは小児の誤飲事故で毎年多くの件数が報告されています。平成26~29年度では4年連続で報告件数が1位でした。
    たばこ一本のニコチン含有量は乳幼児の致死量に匹敵するため、ほんの少量のたばこが口に入っただけで、赤ちゃんの命が危険にさらされます。
    注記:平成26・27・28・29年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告より
  • 子どものやけど
    歩きたばこは、ベビーカーにいる赤ちゃんの高さと同じです。800℃の火が、赤ちゃんに降りかかります。

とうきょう健康ステーション「妊婦の喫煙防止」(外部サイトへリンク)

受動喫煙の影響


受動喫煙の影響

「健康増進法」では非喫煙者を守るため、人がたくさん集まる場所の管理者に対して、受動喫煙の防止に努めるよう定められました。
吸わない人に、煙を吸わせてはいけない。そのためにも受動喫煙の防止にご協力ください。

歩きたばことポイ捨てをなくす条例

禁煙にチャレンジ!

禁煙マークの画像
禁煙マーク

禁煙しようと気持ちがかたまったら、良い禁煙方法を選択することが、禁煙の一番の近道です。
禁煙の効果
禁煙当日・・・周囲の人への副流煙の心配がなくなり、血圧や血液中の酸素濃度が徐々に正常になります
禁煙1から2日・・・心筋梗塞のリスクが減少し、味覚や嗅覚が回復し始めます
禁煙3日から・・・肺活量が増加し徐々に呼吸が楽になります
禁煙2週間から・・・血液循環や肺機能が改善。スタミナが戻ったり、咳や息切れが改善します
禁煙1年から・・・虚血性心疾患のリスクが半減
禁煙10年から・・・咽頭がん、肺がんなどのリスクが非喫煙者に近づきます。

「禁煙外来」であなたにあった禁煙方法を医師と相談しながらスタートしてみませんか?
「じっと我慢」の禁煙は、スモーカー自身もつらく、成功率が低い禁煙方法です。

では、どうするか・・・
禁煙を力強くサポートしてくれる禁煙外来を受診することが、「楽に・高率に禁煙」できる近道といえます。たばこを買っていたお金を、たばこをやめるために使い、たばこに依存していた生活に終止符を打ちましょう。

禁煙外来での治療
2006年から、医療機関で一定の条件を満たした場合に健康保険等を使って禁煙治療が受けられるようになりました。初回診察時に保険適用で治療ができるかのチェックを行います。
注記:チェック内容については下記リンクのリーフレット参照

治療方法
大きく分けて2種類の方法があります。
1つはニコチンガムやニコチンパッチなど、煙中たばこの代わりにニコチンを補給することで、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くする方法。2つめはニコチンを含まない飲み薬を使用し、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くするほか、タバコをおいしいと感じにくくする方法があります。


禁煙への取り組み

12週間の治療費とたばこ代の比較の画像
12週間の治療費とたばこ代の比較

費用と治療期間
健康保険等を使った場合にかかる費用は約3ヵ月で12,000から20,000円程度です。(自己負担分3割)
もし、毎日20本たばこを吸う方なら、約1~2ヶ月分のたばこ代に相当し、3ヶ月のたばこ代よりも禁煙治療の方が安くできます。(1箱430円換算)
保険適用の場合、受診回数は3ヶ月間で計5回。初回診察時に保険適用で治療ができるかのチェックを行います。毎回の診療では呼気中一酸化炭素濃度の測定や薬の処方、医師のアドバイスなどが受けられます。



診察スケジュール

中央区では禁煙の手助けのためのリーフレットを作成しています。また、中央区内で禁煙治療に保険が使える医療機関の一覧も掲載しています。
下記からダウンロードができますので、ぜひご活用ください。

たばこと健康(中央区オリジナルリーフレット)(PDF:1,323KB)

禁煙治療保険適用の要件の一部が平成28年4月より変更になりました。
35歳未満の場合、【1日の喫煙本数×喫煙年数=200以上】の要件がなくなり、保険適用の対象が拡大されました。

「禁煙外来医療費助成」を行っています。

「禁煙外来医療費助成」を行っています。

中央区では禁煙を希望する喫煙者に対し、禁煙外来での治療を促すとともに、治療成功に向けた取組みを支援するため、医療費の一部(上限1万円)を助成します。詳しくは中央区ホームページ「禁煙外来医療費助成」を行っています。をご参照下さい。

関連リンク

厚生労働省の最新たばこ情報(外部サイトへリンク)

とうきょう健康ステーション「喫煙」(外部サイトへリンク)

お問い合わせ先

中央区保健所健康推進課予防係

〒104-0044 明石町12-1

電話:03-3541-5930

ファクス:03-3546-9554

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