
掲載日:2026年8月24日
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令和8年8月1日号(ハートオブ東京 中央区)
8月15日は終戦記念日です。1945年のこの日、日本は大きな苦難を経て、平和への道を歩み始めました。今日、私たちが営むことができる平穏な日常は、戦禍を生き抜き、想像を絶する困難の中でこの国を再建してきた先人たちのたゆまぬ努力の上に成り立っています。戦後もなお、平和への願いを訴え続けてこられた多くの方々の心の声に触れるとき、私たちは今の時代を託された者としての責任の重さを改めて痛感いたします。
6月に日本橋プラザで開催された世界の書籍を紹介する展示会で、一冊の貴重な和綴の文集を目にしました。タイトルは「かがみ」。終戦後、オーストラリアに抑留された兵士たちが、厳しい抑留生活の中で互いを励まし合おうと綴り続けた記録です。編集責任者であった今井田勲氏が、復員の際リュックの裏側に括り付けて大切に持ち帰ったというこの一冊には、過酷な状況下でも希望を捨てなかった人々の生への渇望と、家族や故郷を想う切なる願いが刻まれていました。
現在、本区は20万都市を目前に控え、安心・安全で、いつまでも住み続けたいまちを目指して歩みを進めています。しかし、この発展も、平和という礎があってこそのものです。平和が損なわれれば、私たちが築き上げてきた暮らしは一瞬にして水泡に帰してしまいます。8月15日の終戦記念日には、八重洲通りの「平和の鐘」、そして十思公園の「平和を奏でる「石町時の鐘」」の響きに心を澄まして耳を傾け、かけがえのない平和を次世代へ守り伝えていく大切さを、区民の皆様と共に改めてかみしめたいと思います。
先人の声に振り向く終戦日 泰人
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