掲載日:2025年10月10日

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令和7年8月1日号(ハートオブ東京 中央区)

世界に衝撃を与えたロシアによるウクライナ侵攻から3年。今も収束の兆しは見えません。
そして今、イスラエルとパレスチナの対立など、中東や東アジアにおける情勢が緊迫の度を増す中で、罪なき多くの人々の命が奪われている現実に、胸が締めつけられるような悲しみと強い憤りを覚えます。

戦後80年の今日、世界は戦争と平和の岐路にあります。だからこそ、平和のために私たち一人ひとりに何ができるかを真剣に考えなければなりません。世界で唯一の被爆国である日本に生きる私たちは、それを深い実感と重みをもってできるはずです。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は、被爆者の声を地道に世界へ発信し続け、その誠実で一貫した活動が、平和を願う世界の人々の心に届き、昨年、ノーベル平和賞の受賞につながりました。

昭和63年に平和都市宣言を行った本区では、区内各所で多くの方々が平和への思いを形にしています。6月のブーケ祭りでは、被爆の現実と平和への願いを伝える高校生の作品の数々がブースに展示されており、深い感銘を受けました。また、8月には、東京都指定文化財である十思公園の石町時の鐘が、鐘撞堂の改修により装いを新たにいたします。そして、地元町会の皆さまによって新たに〈平和を奏でる「石町時の鐘」〉という名称も付けられました。8月15日の正午、平和への願いを込めて、この鐘を多くの方々に撞いていただきたいとまちの方は語っておられます。

今後も、こうした一つ一つの取り組みを皆様とともに進めながら、「平和」の尊さを考え、伝えていく機会を広げていきたいと考えております。

夏空へ平和を告げる時の鐘 泰人

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