掲載日:2024年5月2日
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戦時下の市民生活
大日本帝国政府貯蓄券(6)五圓奨金附福券第参回拾圓 臨時資金調達法に基づき、日本政府が昭和19年(1944)に発行した貯蓄券(写真左)と昭和20年(1945)に発行した奨金付の福券(写真右)。軍需資金調達のために大量発行した。
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郷土資料館所蔵 |
国民服甲号 戦時中、一般男子が常用するものとして制定された服装。国防色と呼ばれたカーキ色の布地が使用された。
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郷土資料館所蔵 |
ゲートル 脚絆とも呼ばれ、足首からすねへ巻き上げて動きやすいようにした。軍人だけでなく一般男性にも使用された。
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郷土資料館所蔵 |
水筒 疎開先で使用したと思われる水筒。 当時、金属製品は貴重だった。
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郷土資料館所蔵 |
水筒 蓋のコルクや肩掛けひももついており完全な形状となっている。当時、金属製品は貴重だった。
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郷土資料館所蔵 |
陶製湯たんぽ 代用品の陶製湯たんぽ(かまぼこ型の形状)。軍需物資として必要な金属類を確保するために生活用品の製造が制限され、陶製・木製・竹製の代用品が作られた。
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郷土資料館所蔵 |
隣組登坂札 昭和15年(1940)9月に発足した隣組が奉仕等で出勤する登坂の札。隣組は5から10軒単位で組織され、物資配給・貯蓄奨励・国債購入・勤労奉仕・出征兵士の歓送・防空演習などを共同で行った。
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郷土資料館所蔵 |
図嚢(ずのう) 戦時中地図などを入れて使用していたと思われる布製の肩掛け鞄。
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郷土資料館所蔵 |
関東防空演習記念 日本橋区防護団 昭和8年(1933)に日本橋区で組織された防護団が、大規模な防空演習(関東防空演習)を行った際の記録写真。防護団は防空業務の民間機関として設置されていた。
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郷土資料館所蔵 |
都市疎開に伴う地方転出証明書 空襲被害から逃れて地方へ転出する際に必要であった証明書。資料は、京橋小田原町から神奈川県へと疎開する際の証明書で、発行は昭和19年(1944)3月20日。
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郷土資料館所蔵 |
冊子「週報」 防空や勤労動員など、戦時中の情報が記載された小冊子。資料は、昭和16年2月30日日・昭和19年3月8日号・同年7月5日号・同年9月6号。
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郷土資料館所蔵 |
防護団手帳 防空業務の民間機関として各区に設置された防護団の手帳。資料は、日本橋区の第三分団に所属していた市民が交付を受けたもの。
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郷土資料館所蔵 |
総合訓練施行状況報告 昭和19年(1944)に実施した軍官民連合防空総合訓練における特設防護団の活動報告書類。特設防護団は、学校や事務所単位で編成された組織で、防空や警戒防護にあたった。
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提供:東京都 |
防護団感謝状 昭和14年(1939)4月、警防団発足にあたって解団した防護団関係者に贈られた感謝状。防護団は防空業務の民間機関としてとして各地で組織され、東京では昭和7年(1932)9月1日に東京市連合防護団が結成された。
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提供:東京都 |
学童疎開輸送証明書 縁故疎開希望者の申請に対して学校長が乗車希望日を記入して交付した書類。当時は、民間鉄道輸送の縮小から旅客制限があったが、証明書を駅に提示すれば優先的に切符が購入できた。
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提供:東京都 |
隣組貯蓄読本 隣組を介して行われる貯蓄の奨励等に関して書かれた小冊子。資料は、昭和18年(1943)6月10日に山一證券株式会社が発行したもの。
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中央区所蔵 |
のり佃煮配給(通知) 生活物資の不足から実施された物資割り当てのうち、のり佃煮配給に関する通知。昭和15年(1940)に砂糖・マッチが配給制となって以来、多くの生活物資が配給の対象となった。
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中央区所蔵 |
衣料切符 点数表 衣料切符で購入できる衣料品を細かく点数化した表。昭和17年(1942)2月以降、衣料品は定められた点数の切符と引き換えに代金を払う制度となり、戦後も生産の回復する昭和25年頃までこの制度が続いた。
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中央区所蔵 |
家庭用塩購入券 生活物資の不足から実施された配給制のうち、塩の配給を受けるための購入券。資料は、戦後に専売局長官が発行したもので、昭和23年5月から昭和24年4月までの有効期限。
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中央区所蔵 |
衣料切符 配給物資のうちで衣料品を購入するための切符。戦後、生産が回復する昭和25年頃までこの制度が続いた。資料は、戦後に商工省が発行したもので、昭和23年7月1日から昭和24年9月30日までの有効期間。
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中央区所蔵 |
家庭用酒類購入切符 配給物資のうち、家庭用の酒類を購入するための切符。戦後、生産が回復する昭和25年頃までこの制度が続いた。資料は、戦後の昭和24年(1949)3月1日に京橋税務署が発行したもの。
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中央区所蔵 |
防空頭巾 空襲・艦砲射撃等の攻撃から頭部や顔を防護するための頭巾。この防空頭巾には、内側に氏名・年齢・住所等が記載された布が縫い付けてある。
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昭和館所蔵 |
女性の防空服装 戦時中に女性の標準服とされた服装。消火・避難などにおいて、素早く行動できるようにもんぺが推奨された。本土空襲が開始されてからは、もんぺ姿が日常着として常用されるようになった。
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昭和館所蔵 |
灯火管制用電球 夜間空襲に備え、電球の光を周囲に拡散させずに狭い範囲だけを照らす戦時中の電球。灯火管制用電球は、側面に色を塗り底面のみ光を発する仕組みになっている。
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昭和館所蔵 |
罹災証明書 戦時中に、戦災被害を受けたことを公的に証明する文書。罹災証明書の交付を受けることで、配給・無賃乗車の許可等の特典が与えられた。
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昭和館所蔵 |
伝単「日本国民は次の自由(私権)を享受すべきである」 アメリカ軍が日本本土上空などから散布した空襲予告のビラ(日本では「伝単」と呼んだ)。日本語で国民の戦意喪失を目的とした内容が印刷されてある。
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昭和館所蔵 |
伝単「欲望の自由・言論の自由・恐怖からの自由・圧制からの自由」 アメリカ軍が日本本土上空から散布した空襲予告のビラ(日本では「伝単」と呼んだ)。日本語で国民の戦意喪失を目的とした内容が印刷されてある。
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昭和館所蔵 |
陶製釜 代用品の陶製釜。軍需物資として必要な金属類を確保するために生活用品の製造が制限され、陶製・木製・竹製の代用品が作られた。
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郷土資料館所蔵 |
陶製水筒 代用品の陶製水筒。軍需物資として必要な金属類を確保するために生活用品の製造が制限され、陶製・木製・竹製の代用品が作られた。
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郷土資料館所蔵 |
陶製湯たんぽ 代用品の陶製水湯たんぽ(かまぼこ型の形状)。軍需物資として必要な金属類を確保するために生活用品の製造が制限され、陶製・木製・竹製の代用品が作られた。
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郷土資料館所蔵 |
国策会社株券 国家の政策遂行(国防充実・生産力拡充・経済統制・占領地開発等)の目的で設立された国策会社の株券。終戦後、大部分は戦争協力機関として、特殊精算を受けた上で解体された。
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中央区所蔵 |
内務省推奨書籍『防空絵とき』 昭和17年(1942)に大日本防空協会から発行された防空読本。オールカラーの防空解説書で、文章よりも絵を多用して非常時にすぐさま対応できるように図解した本。隣組の防護活動・爆弾に関する防護・灯火管制・防空壕の作り方などが絵解きで分かりやすく紹介されている。
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中央区所蔵 |
回報「空襲に対する我等の心構え」 昭和19年(1944)11月5日に京橋区湊町の町会で急告された通知。謄写版印刷(ガリ版)で、空襲に対する心構え、空襲に際しての防空服装、灯火管制や食料・水の用意、防空資材の日常点検などの項目が記載されている。
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中央区所蔵 |
情報地図「東京軍情報 解説要図」 昭和20年(1945)2月に印刷された東部軍管区内の情報解説図。資料には、各地区(関東地区・甲駿地区・長野地区・新潟地区)ごとに爆撃機がたどる経路を図示しており、その侵入状況の様子まで細かく記載している。
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中央区所蔵 |
雑誌『家庭防空』 家庭防空社から発行された一般家庭向けの防空雑誌。モノクロ印刷の紙面には、家庭防空に関する他種多様な対策や防空演習会などの情報が掲載されている。特に、地域を支える各種婦人会における銃後(家庭)の役割が強調された雑誌だった。
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中央区所蔵 |
ポスター「商工省推奨 報国学帽 戦闘帽」 商工省が推奨した報国学帽と戦闘帽の営業ポスター。昭和15年(1940)に「国民服令」が法制化されて以降、一般男性はカーキ色(茶褐色・国防色)の国民服と戦闘帽様式の帽子着用が奨励された。
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中央区所蔵 |
ポスター「護れ帝都!備えよ空に!」 市民の自営防火組織として編成された防護団は、空襲火災などの非常時消防対策を遂行した。東京市連合防護団は昭和7年(1932)に編成されており、防空演習などで中心的な役割を担った。資料は、防護週間の周知と防空意識を高める標語を記載したポスターとなっている。
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中央区所蔵 |
通知「市民防空訓練」 昭和19年(1944)9月12日から16日の5日間で実施される防空訓練に関する通知。東京府一円を含む東部防空管区で実施される訓練の内容(警戒警報の伝達と解除、空襲警報の伝達と解除・灯火管制の種類と方法など)が細かく記されている。
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郷土資料館所蔵 |