掲載日:2024年4月15日
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うつ病とは
気分がひどく落ち込んだり、何もする気がおきなかったりする状態が2週間以上続く場合には、うつ病の可能性があります。
日本では100人に3から7人という割合で、これまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。
自分や周りの人にとって決して他人事ではなく、無理をせずに早めに専門機関に相談し、休息をとることが大切です。
うつ病は気の持ちよう?
うつ病は身体的・精神的ストレスが重なることで、脳の機能障害が起きている状態です。
脳が正常に働かないので自分や周りの出来事に否定的になり、いつもなら乗り越えられるストレスにも耐えられないという、悪循環がおきています。
こころの弱さや努力不足、気の持ちようが原因ではないので、本人の努力で改善することは困難です。
他の病気と同じように、医療機関で治療することが必要ですが、苦しくても病気だと気づかず、医療機関を受診しない人は約75パーセントもいると言われています。
うつ病の症状
2週間以上、以下のような症状が続いていると、うつ病の可能性が高いです。
自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、何をしても楽しくない、何にも興味がわかない、疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める、イライラする、何かにせき立てられているようで落ち着かない、悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる、思考力が落ちる、死にたくなる
周りからみてわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着きがない、飲酒量が増える
身体に出る症状
食欲がない、身体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛や肩こり、動悸、胃の不快感、便秘、めまい、口が渇く
治療方法について
うつ病の治療法は、一人ひとり違います。
- 身体疾患や薬が原因である場合は、環境改善その疾患に対する治療方法の変更をまず考えます。
- 性格的にストレスなどの影響を受けやすい人は、認知行動療法などの精神療法的なアプローチが効果的です。
- 薬物療法は症状や重症度によって効果が違うため、絶対必要なものではありません。自分には本当に薬が必要かどうか、副作用や注意点等を主治医に確認しながら治療を受けるようにしましょう。
うつ病の認知療法・認知行動療法患者さんのための資料(外部サイトへリンク)
うつ病とひとくくりに考えて治療を受けるのではなく、自分とほかの人のうつ病は違うものであり、それぞれに合った治療があるのだと知ってください。
また、治療に対する不安や疑問は主治医に相談しましょう。主治医になんでも相談できるような関係づくりが、うつ病治療においてとても大切です。
うつ病を予防する心がけ
ストレスに気をつける
ストレスが蓄積すると、身体面、心理・感情面、行動面にさまざまな変化が現れます。これらの変化にいち早く気づき対処することはうつ病の予防に大変重要です。
また、大きな出来事を体験した場合にも、自分で気づかないうちにストレスが蓄積します。(昇進や結婚、転居といった一般的に望ましいものも含みます)ときどき自分自身の生活を振り返ってみる時間を持つようにしましょう。
ストレスの軽減を図る
仕事や家事育児のストレスは、自分自身で軽減できるものと、そうでないものがあります。
自分だけでは解決できない場合については、上司や同僚・家族に相談してみましょう。話し合いや調整、アウトソースすることによって、事態が改善する場合もあります。
相談をする
うつ病の症状に心当たりがある場合には、専門家に相談してみることをお勧めします。
何をどうしてもうまくいかないような気持ちになっているのであれば、ぜひどなたかに相談してみてください。
相談するには、その内容を整理してからでないとと考える必要はあまりありません。むしろ、悩みの整理ができないからこそつらい状況になっている場合もあります。今のつらい状態をそのまま受け止めてもらうことが大切です。
情報を得る
最近では書籍やインターネットなどで、メンタルヘルスに関する情報を手軽に入手できるようになりました。うつ病に関してかなり詳しく書かれているものがあるだけでなく、ストレスへの対処法についても、さまざまな手法やコツが紹介されています。その中から自分に合ったものを選んで試みることができるでしょう。
また、所属されている企業や学校によっては、メンタルヘルスサービスの相談窓口を設置しているところもあります。ご自身の所属する組織では、どのような相談ルートがあるのか、一度調べてみることをお勧めします。
中央区や各所でも無料で様々な悩みに対して相談窓口を設けています。
家族や周りの人ができること
身近な人が疲れているように見える。うつ病なのか?病院に行かせたほうがいいのか?
ご家族や周囲の方も悩まれると思います。
まずは、ご本人のお話にゆっくり耳を傾けてみましょう。話を聞いてくれてそのままを受け入れてくれる場所があることが大切です。
その後、様子を見ていても本人が依然と違う様子が続くようなら、できれば付き添って受診を促してください。
うつ病の人との接し方
家族や身近な人がうつ病になったらどうすればいいのか悩むと思います。
まず大切なのはこの病気は必ず治る病気なのだと信じ、本人とともに治療に取り組むことです。また、以下のことを心がけましょう。
- 病気への理解を深める
- 原因探しをしない
- 励まさない
- 無理に特別なことはしないでおく
- 大きな決断は先延ばしにする
- できる限り受診に付き添う
本人への接し方で不安や疑問があるときは、ご自分で判断されずに主治医にご相談ください。
自殺のサインに気づくためには
家族や身近な人が「いつもと違う」様子ということはありませんか?
多くの人は「死ぬしかない。でも、生きたい」と激しく葛藤する中で不眠や体調不良を訴えています。
「どうしたの?心配だよ」のひと言が大切な人の命を救います。
お問い合わせ先
中央区保健所健康推進課健康係
〒104-0044 明石町12番1号 中央区保健所4階
電話:03-3541-5930
福祉保健部日本橋保健センター健康係
〒103-0012 日本橋堀留町一丁目1番1号
電話:03-3661-5071
福祉保健部月島保健センター健康係
〒104-0052 月島二丁目10番3号
電話:03-5560-0765
福祉保健部晴海保健センター健康係
〒104-0053 晴海四丁目8番1号
電話:03-6381-2972
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