掲載日:2023年7月3日

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結核

結核は「過去の病気」ではありません。
現在でも毎年全国で1万人超、東京都では約1千5百人の方が新たに結核を発病しています。
特に東京都では、高齢の方の発病に加えて、若い世代の患者が多いのが特徴です。

結核ってどんな病気?

咳をしている人のイメージイラスト

結核は、結核菌を吸い込むことでおこる感染症です。結核患者が咳やくしゃみをしたときに、結核菌が飛び散り、空気中を漂います。その菌を吸い込むことで感染します。

「感染」と「発病」は違います

感染した人が全員発病するわけではありません。感染した人の1割から2割が発病すると言われています。多くは感染後6か月から2年で発病しますが、感染後長い期間を経てから発病する場合もあります。発病しても、病状によっては人への感染力がほとんどないときもあります。

結核の症状

発病すると咳、たん、発熱、だるさなどの症状がみられます。
風邪の症状と似ているため、発見が遅れることがあります。

結核を予防・早期発見するために

早めの受診と咳エチケット

2週間以上咳が続く場合には医療機関を受診しましょう。
また、咳が出ている場合には、周囲の方への感染予防のため、マスクをしましょう。

1年に1回は健康診断を受けましょう

定期的に健康診断(胸部レントゲン検査)を受けるとこで、症状が出る前に早期発見が出来ます。
区の健康診断や会社の職場健診等を利用し、1年に1回は胸部レントゲン検査を受けましょう。

BCGを接種しましょう

1歳未満までは定期予防接種として実施しています。
定期予防接種について

感染症法上の健康診断(胸部レントゲン検査)について 注記:65歳以上の方

65歳以上の方は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)により、1年に1度は受診するよう規定されています。必ず健康診断(胸部レントゲン検査)を受けましょう。
肺疾患(肺がん等)検診について

結核を発病したら

医者のイメージイラスト

診断後の流れ

結核を診断した医師は、感染症法により直ちに保健所に届出をします。
保健所は届出をもとに訪問や面接を行い、病気や治療、医療費助成、接触者健診について、患者や関係者へ説明します。

結核の治療

結核を発病していても、たんの検査をして結核菌がでていなければ、人にうつす可能性は低く、通院で治療できます。
症状が進行して、たんや咳の中に菌がでていた場合には、人にうつす可能性があるため入院治療となります。
治療は内服治療が基本となります。3種類から4種類を6か月から12か月内服します。
服薬が不規則になると、結核が再発したり、薬が効かない結核になってしまい、治療が大変難しくなります。服薬継続のために、ご家族や周囲の方々へ協力を得たり、保健所も服薬支援をしています。
また安心して治療していただくために、結核の医療費助成があります。

家族や会社など、身近な人が結核になったら

結核はインフルエンザのように短期間に次々とうつる病気ではありません。しかし、空気中に飛び散った菌を周囲の人が吸い込むことで感染するため、換気の悪い場所で長時間患者と一緒にいた方や同居家族には感染することがあります。手や物についた菌からの接触感染はしないので、室内や食器等の消毒は必要ありません。
患者の居住地を管轄する保健所は、患者の症状や感染性、周囲の方との接触状況等により、接触者の範囲を決定します。接触者(家族や友人、会社等)には、それぞれ管轄の保健所から連絡し、接触者健診を実施します。

接触者健診

健診の実施時期は、通常2か月から3か月後くらいになります。
検査内容は、健診対象者の年齢により、血液検査(QFT検査)、胸部レントゲン検査、ツベルクリン反応検査を行います。

結核指定医療機関への登録

区内の医療機関で、結核指定医療機関に関する手続きについては以下のページをご参照ください。

感染症指定医療機関(結核)申請様式・手続等

感染症法との関係

結核は、二類感染症として定められ、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。

届出基準や発生届の様式は、東京都感染症情報センターのホームページをご確認ください。

東京都感染症情報センター(外部サイトへリンク)

関連リンク

お問い合わせ先

中央区保健所健康推進課感染症対策係

〒104-0044 明石町12-1

電話:03-3541-5988

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