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中央区民文化財103 近岡善次郎作 築地・隅田川等風景画(ちかおかぜんじろうさく つきじ・すみだがわとうふうけいが)

更新日:2022年4月11日

近岡善次郎作《築地の小路》の画像
近岡善次郎作《築地の小路》

種別

区民有形文化財 絵画

所在地

明石町12番1号 郷土天文館

員数

14点

年代

  • 昭和27年(3点)
  • 制作年不明(11点)

登録年月日

令和3年4月1日

登録基準

〔2〕

  • ハ、題材、品質、形状又は技法等の点で特色があるもの
  • ホ、区の歴史、文化に関係の深いもの

広報紙コラム「区内の文化財」より(令和3年4月21日号掲載)

荒川水系の一級河川である隅田川には、伊勢湾台風(昭和34年〈1959〉)を教訓とした高潮対策の堤防とともに、昭和55年(1980)以降に整備された緩傾斜型堤防や高規格堤防などによって耐震性・親水性が確保されています。特に、修景工事によって緑化や舗装整備が進められた両岸のテラスからは、美しい隅田川の風景を見晴らすことができます。
治水能力が高いこうした各種堤防が整備される以前は、自然の堤防や石積みの堤防が施されている程度でした。このため、大雨による河川の氾濫や台風による高潮被害などが頻繁に起こりましたが、その一方で川と生活の場が極めて近い水辺の空間が保たれていました。
今回の文化財である洋画家・近岡善次郎(1914から2007)の作品には、河川や掘割が人びとの生活や日常の営みにおいて身近な存在であった昭和20年代後半の風景が描かれています。また、近岡の作品には、太平洋戦争による空襲被害を免れた築地周辺の木造家屋や路地裏空間などを情緒豊かに描いた絵画も残されています。中央区が所蔵する近岡作品(油彩画14点)には、いずれも高度経済成長期以前に描かれた隅田川の岸辺や築地のまち並みなどが描写されているため、区の歴史や文化を伝える貴重な資料として文化財登録されました。
近岡が手掛けた作品には、油彩画(人物画など)・水彩画(明治洋風建築など)・ガラス絵・ステンドグラスの下絵などがあり、その生涯で多様な作品を残しています。
このうち、本区所蔵の14点は、中央区内の風景を画題とした希少な油彩画となっています。なお、一部の作品には、昭和27年(1952)の制作と思われる年記がみられるとともに、14作品に共通する作風・画題・油彩の制作技法などが認められるため、これらの絵画は概ね同時期に制作されたと考えられています。
中央区管内を流れる隅田川周辺を描いた作品には、船着き場に隣接する家並みを写実的に描写した《隅田川岸》、川岸や林立する倉庫群などを色鮮やかに表現した《無題(隅田川)》などがあります。これらの絵画は、明度を落として描いた隅田川との差異が強調されており、水辺の空間を際立たせた作品となっています。また、築地の路地裏に続く木造2階建て家屋の家並みを描いた《築地の小路》や《無題(築地家並)》、十字架を掲げた聖ルカ礼拝堂と築地川周辺に立つ木造家屋のコントラストが特徴的な《無題(隅田川辺り)》などは、戦災を免れた築地地区の歴史性と生活感、そして昭和の風情が漂う芸術作品となっています。
中央区教育委員会 学芸員
増山一成

お問い合わせ

タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
電話:03-3546-5537

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