掲載日:2023年1月18日

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中央区名誉区民が選定されました 10月14日

中央区では、名誉区民について、平成6年に3名、平成11年に4名、平成20年に3名、平成24年に2名を名誉区民として顕彰しているところですが、新たに名誉区民を選定するため、区長が9月12日開催した中央区名誉区民選定委員会(座長 中野里孝正氏)に候補者3名を諮問したところ、同委員会から「名誉区民として適当である」旨の答申がなされました。
区は、この答申に基づき平成28年第三回区議会定例会に提案した結果、10月14日開会の区議会本会議において、3名を名誉区民とする同意が得られました。
今回、同意が得られた3名は次のとおりです。

  • 株式会社松屋名誉会長の古屋勝彦氏
  • 邦楽囃子方で人間国宝の堅田喜三久氏
  • 歌舞伎音楽長唄三味線方で人間国宝の杵屋淨貢氏

なお、顕彰式は10月14日、執り行われました。

3名の主な事績

古屋 勝彦(ふるや かつひこ)氏

昭和12年生まれ、78歳。昭和38年に株式会社松屋に入社し、平成元年に代表取締役社長に就任。就任後は経営手腕を存分に発揮され、約150年の歴史を有し銀座を代表する百貨店である松屋の発展に尽力された。その後、平成15年に代表取締役会長に、平成23年には名誉会長に就任され、現在に至る。氏は幅広い活動を精力的に行い、平成2年から18年間にわたり日本百貨店協会常任理事に就任され、百貨店業界の発展に指導的な役割を果たされた。さらに、本年平成28年には銀座通連合会名誉会長および全銀座会名誉会長に就任され、地域の振興・発展に貢献されている。その活動は海外からも認められ、平成6年にフランス国家功労賞オフィシエ、平成11年にノルウェー王国功労勲章騎士一等勲を受章されるとともに、平成25年に安全功労者として内閣総理大臣表彰を、平成27年には専修学校教育功労者として文部科学大臣表彰を受章された。また、本区においては、平成19年に中央区文化・国際交流振興協会理事長、中央区商店街連合会常任理事に、平成20年には中央区観光協会会長に就任されるなど数多くの要職に就かれ、本区の文化振興、国際交流の推進、地域産業の活性化、観光事業の振興等に尽力されている。

堅田 喜三久(かただ きさく)氏)

<本名>安倍 康仁(あべ やすまさ)
昭和10年生まれ、81歳。歌舞伎長唄囃子の望月流、九世望月太左衛門の次男として生まれた。幼少のころから長唄囃子に囲まれて育ち、昭和26年に叔父三世堅田喜惣治に師事し、昭和28年に三世堅田喜三久を襲名されてからは、ほとんど独学で囃子を学び、鳴り物のマルチプレイヤーとして活躍されている。歌舞伎長唄の囃子だけでなく、現代音楽、ジャズ、オーケストラなどとの演奏にも挑戦され、邦楽の枠を超えて囃子の可能性を追求された。また、長唄囃子の担い手の育成にも努められ、18歳のころから出稽古を始め、20代のときには、全国各地はもとよりアメリカ・ロサンゼルスの稽古場で後進の育成に尽力された。海外での演奏活動にも注力され、昭和56年にアメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校U.C.L.Aで囃子の講師を務められたことをはじめ、アメリカ・ロサンゼルス、ノルウェー・トロンハイム、ロシア・サンクトペテルブルクなど世界各国で演奏され、お囃子を通して日本の文化芸術を広く海外にも発信されている。平成11年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定される。その後も、現在に至るまで演奏活動を精力的に行うとともに、長唄協会の要職を務め、伝統芸能の普及・発展に尽力され、平成13年に紫綬褒章、平成19年には旭日小綬章を受章された。

杵屋 淨貢(きねや じょうぐ)氏

<本名>宮澤 雅之(みやざわ まさゆき)
昭和12年生まれ、78歳。幼少のころから父母に長唄の手ほどきを受け、9歳の時、十四世杵屋六左衛門に入門する。その後、17歳で三世今藤長十郎及び今藤綾子に師事し、長唄・三味線・作曲法を学ぶ。昭和31年に亡父六世杵屋巳太郎の3回忌に七世巳太郎を襲名し、同時に長唄杵巳流の家元を継がれる。昭和46年に松竹大歌舞伎尾上菊五郎劇団音楽部に入部し、昭和48年、30代半ばで同劇団の幹部である、立三味線に昇進する。さらに平成元年には、音楽部代表部長に就任し、現在に至る。海外では、昭和54年の中国での歌舞伎公演をはじめ、アメリカ、韓国、東南アジアなどの公演に参加され、日本文化の魅力を世界に発信する。また、22歳の頃から全国の小学校を巡回し、子どもたちに三味線の生の音を聞かせ、邦楽の普及啓発にも尽力している。平成19年、長年の伝統芸能に対する研究錬磨の功績に対し、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。平成21年には、日本芸術院賞を受賞されるとともに、同年、旭日小綬章を受章される。平成19年、長唄協会常任理事に、平成23年には副会長に就任される。平成24年には、杵屋巳太郎の名跡を弟子に譲り、杵屋淨貢(初代)を襲名される。

中央区名誉区民制度

中央区名誉区民条例に基づき、公共の福祉の増進、産業の振興または学術、技芸の進展など社会文化の興隆に卓絶な功績があった者に対し、その功績をたたえ、区民敬愛の対象とし顕彰する制度です。


古屋勝彦氏


堅田喜三久氏


杵屋淨貢氏

 

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〒104-8404 築地一丁目1番1号 本庁舎3階

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