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「区のおしらせ ちゅうおう」 令和2年3月21日号

ふれあい広場

想像力を育む 物語に触れて

区内の幼稚園をはじめ、さまざまな場所で絵本の読み聞かせを行うボランティア団体「ひさまつ読み聞かせの会」。今回は、その代表を務める宮崎秀子さんにお話を伺います。

写真:宮崎秀子さん
▲宮崎秀子さん

どのようなことをきっかけに現在の活動を始められたのですか。
15年ほど前に、通っていた演劇教室の縁で、幼稚園で絵本の読み聞かせをしたことが私たちの会の活動の原点です。現在は区内幼稚園や小学校の他、社会教育会館や図書館で乳幼児向けの絵本の読み聞かせ会などを月に数回行っています。また、読み聞かせに演劇の要素を加えたホール公演を年1回行うなど、活動の幅は大きく広がりました。私は月島で生まれたのですが、自分も通った月島の小学校で公演をしたときはとても感慨深かったのを覚えています。幼少期を過ごしたこの地域で、孫以上に年の離れた子どもたちと触れ合うことにより、地域との縁を強く感じました。

お客さんの反応はいかがですか。
小さいお子さんはとにかく素直な反応を返してくれます。会場に入った時に泣いていた赤ちゃんが、公演が始まった途端に演者をジーっと見つめ、公演終了後は満面の笑みで手を振ってくれます。そんな反応を見る度に、子どもは宝だと強く感じます。「子どもが家に帰っても、あの公演で聞いた1フレーズをずっと歌っているんですよ」というようなお母さんからのうれしい声を聞くこともあります。子どもたちの個性あふれる反応が私たちの活動の大きな原動力になっています。

大変長期にわたって活動されていますが、活動の中で大切にしていることを教えてください。
相手が子どもだからといって子ども扱いはしないことです。私たちは公演の中で赤ちゃん言葉を絶対に使いません。たとえ赤ちゃんであっても「1人の人間として伝える」ということを、メンバー全員が肝に銘じています。演技の核で、1番大切にしていることですね。子どもたちはとても正直なので、読み聞かせが一度面白くないと思われたら、ぷいっとそっぽを向かれてしまいます。そんな反応を愛おしく感じる反面、楽しんでもらえる演技を自分ができるかどうか、公演の前に不安になることもありますね。そのようなときは、過去の公演の際の子どもたちの笑顔を思い出すと、公演に臨む勇気が湧いてきます。

読み聞かせを通じて子どもたちに感じ取ってもらいたいことは何ですか。
自分がとった行動によってどのようなことが起こるか、他人がどう感じるかを理解できない大人が少なくないと、私は日頃感じています。ですから、子どもたちには、想像力豊かな人間に育ってほしいと思っています。本を読んで多くの登場人物の行動や心情に触れ、人には十人十色、それぞれの考え方・生き方があるということを知ってもらうことが、子どもたちの想像力を育むことにつながるのではないでしょうか。

皆さんへメッセージをお願いします。
小さい頃から絵本に触れていると、大人になっても自然に本を読む習慣が身に付きます。家庭での読み聞かせは、スキンシップの機会も増えるし、会話の内容も広がり、感性豊かな子どもに育ってもらうためにも、とても大切だと思います。今、中央区では子どもの数が増えており、私たちが活動できる舞台もどんどん増えていくので、これからも精力的に活動を続け、子どもたちが本に親しむきっかけづくりに貢献できればと思っています。会では読み聞かせの技術を伝える活動にも積極的に取り組みたいと考えていますので、ご興味のある方はぜひ一度読み聞かせ会にいらっしゃってくださいね。そしてご自身のお子さんだけでなくもっと多くのお子さんにも読み聞かせをしたいという思いが湧いたら、ぜひ私たちと一緒に公演をしてみましょう。

写真:「乳幼児から楽しむ絵本の読み聞かせ」の様子
▲「乳幼児から楽しむ絵本の読み聞かせ」の様子

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以下 奥付けです。

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