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「区のおしらせ ちゅうおう」 令和2年3月1日号

中学生の「税についての作文」

次代を担う中学生が、私たちの身近な生活環境と税との関わりについて関心を持ち、税への理解を深められるよう、全国納税貯蓄組合連合会および国税庁が主催する中学生の「税についての作文」の募集が毎年行われています。今回も本区の多くの中学生が応募しました。
その中から、令和元年度「東京国税局管内納税貯蓄組合連合会」会長賞を受賞した佃中学校(外部サイトへリンク)の田畑美結さんと、優秀賞を受賞した開智日本橋学園中学校の増渕右之さんの作品をご紹介します。

「住民税の行くえ」
佃中学校 田畑美結(みゆ)

 多くの人が地方のふるさとで生まれ、その町で医療や教育などの公共サービスを受けて育ちます。そして大人になると都会へ引っ越し、そこで納税を行います。その結果、自分が生まれ育った故郷には税収が入りません。
 ふるさと納税制度は、「生まれ育ったふるさとに貢献できる」「自分で応援したい町を選ぶことができる」寄付制度として創設されました。また、寄付をした町からお礼の品を受け取れるお得な制度としてとても人気があり、テレビなどでも話題になっています。
 私の家でも、今から数年前にふるさと納税を行いました。寄付をした場所は北海道の夕張市や宮城県の陸前高田市などです。そして寄付金を支払った数ヶ月後、すっかり忘れた頃に果物や海産物が贈られてきました。その新鮮さと量の多さに、「なんて良い制度だろう」と感動したのを覚えています。
 ところがその次の年から、私の家はふるさと納税をやめてしまいました。少しの寄付で色々貰えるこの制度を何故やめたのか、私は不思議でした。その時にこの仕組みと問題点について聞きました。
 ふるさと納税では、寄付金額に応じて税金が優遇される制度があります。一言で言うと、私達の住む町に入るはずの住民税が減り、寄付をした町の収入となります。ちなみに東京23区では、2018年度に本来区民から納められるはずの税収が312億円も減ってしまったそうです。
 これは、自分が住んでいる地域の「福祉」や「教育」などのサービスが、税収不足により低下する恐れがあることを意味します。
 また、同じ都市部に住む人の中にも不平等が生まれます。ふるさと納税を利用する住民は利用しない人と同じ税金を払っても、返礼品の分だけ得をします。公共サービスがなくなった場合、この影響はふるさと納税を行っていない住民も負わなくてはなりません。
 しかし、現状ではこの仕組みの悪い部分はテレビなどでほとんど取り上げられません。そのため世間では「利用しないと損」との認識しかない人も多いのではないでしょうか?しかし、皆が自分の利益ばかりを考えたら自分や家族が住む地域の税収が減ってしまうことは、忘れてはいけません。
 ふるさと納税には良い面もあります。日本各地で起きている災害の復興のために、返礼品を貰わず寄付をする人も沢山います。また、返礼品をきっかけにヒット商品を生み出す地方もあります。
 私としては、「お得」という感覚だけが話題になっている現状を変えて、ふるさと納税の本来の目的について考え、問題点についても十分に理解し、責任を持って寄付を行う必要があると思います。そして、限られた人だけが得をするのではなく、ふるさと納税が都会の人も地方の人も納得する制度へと改善していってほしいと思います。

「税でつながる明るい未来」
開智日本橋学園中学校 増渕右之(うの)

 国民の三大義務の一つである「納税の義務」は、私たちが安全で快適な生活をするうえでとても重要なことだ。
 日本は今、出生率の低下による少子化の進行と同時に高齢化が進んでいる。昔よりも労働人口が減少し、税収も減っているために、日本の借金は千兆円を超えているのが現状だ。
 今年の10月から消費税が8%から10%に引き上げられる。生活への負担は大きくなるが、それでも日本は他の国に比べると、税率は低い方なのだ。消費税増税についてはいろいろな意見があるが、私は日本の未来のために増税することに賛成だ。
 「福祉国家」ともいわれるデンマークやスウェーデン・ノルウェーなどの税率は25%と日本よりもはるかに高い消費税率だ。日常生活の中で国民が生活しやすいように、医療費や教育費が無料になるなど工夫されている。税金がさまざまな形で還元されていることを身近に感じることができるようだ。税金の負担率が大きくなるから生活が苦しくなるというわけではなく、税金によって充実した社会保障を受けることができ、ほとんどの国民は不満を持つことなく過ごしている。日本もこのような国を見習い、少しでも豊かに暮らせるように安定した社会保障制度を目指して欲しいと私は思う。
 生活を振り返ってみると、税金はさまざまなところで使われている。昨年、私の祖父が救急車にお世話になった。突然の激しい背中の痛みと腹痛に襲われて、全く動くことができなくなった祖父は、救急車によってすぐに病院に搬送された。医師の診断の結果、急性すい炎という病気でそのまま1カ月間入院した。今は何不自由なく暮らしているが、あの時救急車が駆けつけてくれなかったら、祖父の命は危なかったかもしれない。救急車は税金によって賄われていることは知っていたが、今回インターネットで、救急車1回あたりの出動費用について調べてみると、約4万5千円の税金が使われていることを知り驚いた。私の大好きな祖父を助けてくれたのは税金を納めてくれる方々のおかげであり、私は感謝の気持ちでいっぱいになった。税金があるおかげで私たちは安全で快適に暮らすことができるのだと改めて実感した。
 私が社会人になる頃には今よりも高齢者が増え、高齢者を支える働き手とのバランスが崩れてしまうと言われている。高齢者の多くが定年を迎え働くことができなくなると、高齢者層からの税収が期待できなくなるので、医療費や介護保険の費用などを税金で賄わなければならないのだ。このような状況だからこそ、私たち一人一人が税について関心を持ち、これからの日本の将来を守っていくことが大切なのではないだろうか。
 私は社会人になったら税をしっかり納め、豊かな社会になるように貢献したいと思う。
 日本の明るい未来のために…。

【問い合わせ(申込)先】 
税務課管理係
電話 03-3546-5265

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