中央区ホームページ
広報紙「区のおしらせ 中央」へ戻る この号の目次へ戻る

本文ここから
区のおしらせ 中央
平成31年3月1日号

中学生の「税についての作文」

次代を担う中学生が、私たちの身近な生活環境と税との関わりについて関心を持ち、税への理解を深められるよう、全国納税貯蓄組合連合会および国税庁が主催する中学生の「税についての作文」の募集が毎年行われています。今回も本区の多くの中学生が応募しました。
その中から、平成30年度「東京国税局管内納税貯蓄組合連合会」優秀賞を受賞した晴海中学校(外部サイトへリンク)菅真亜子さんと開智日本橋学園中学校の焼山美羽さんの作品をご紹介します。

「税を使う心持ち」
晴海中学校 菅 真亜子

 買い物をしたときにいつも思うことがある。例えば、500円のものを買うと40円の消費税がついてくることだ。少しだけなのだが、損した気分になるのだ。しかし、消費税は今の8パーセントから10パーセントにまた上がるらしい。少し残念な気持ちになったが、その時ふと他の国の税について気になった。消費税にだけに絞って調べてみた。
 世界の中で1番消費税が高いのはハンガリーで27パーセントもあるそうだ。北欧諸国ではおおむね20パーセントを超えている。「消費税が高い国と消費税が安い国どちらがいいか」について母と意見を出し合った。私の意見では、「税金が高い国ほど学校教育が安かったり、質が良かったりすると聞くから、子供の目線だと高い税金が良い」ということだった。それに対し母は、「教育の制度が良いだけでは、子供がいない家庭や独身の人は自分に何も返ってこないと思う人もいるかもしれないね。ただ、教育だけではなくて、医療費も無料だったり、老後も安心して暮らせる福祉制度が充実しているし、何より社会全体で助け合う共生の考えが浸透しているのかな」ということだった。確かに、教育に限れば子供がいない人は関係ないかもしれないが、その人も子供の時に周りの大人に税を払ってもらっているから平等ではないかと私は考えた。
 世界に目を向け考えてみることによって、今の日本でも全く同じことが言えると気づいた。日本の消費税率は世界の中ではとても安いほうだ。それでも学校教育は不自由なく、学びたいことを学び、将来への道を開くことができている。それは自分たちがいつも払っている消費税や、大人たちが払ってくれている税金があるからなのだ。そして学生時代に受けた恩恵を、大人になったら子供たちに返していかなければならないと思った。
 私たちの身の回りには、税金によって賄われているものがたくさんある。何気なく歩いている道路や、病気になったときにかかる医療費、学校の中のものなんてほぼすべてそうだ。学校教育に使われている税のことを考えたとき、税金は返ってくるものだし、自分が税金で賄ったものを、返していくものだと思った。だから私は、税金は自分のために払っていると思うことにする。前段落で書いた、「子供たちに返していかなければならない。」というのも、自分が子供のときに払っていなかった分を払うと思えば、つじつまが合う。要するに、どのようにして前向きに、税金を払っていくかということが大事だと思う。500円のものに40円ついてくる消費税。私はこれを未来の自分や子供たちが豊かに暮らせる社会にするために支払っていきたいと思う。

「税金は未来のために」
開智日本橋学園中学校 焼山 美羽

 “You are what you do, not what you say”
 和訳すると「人の値打ちはその人が何を言うかではなく、何をするかで決まる。」になる。これは1992年にリオデジャネイロで開催された地球環境サミットで、当時12歳のセヴァン・カリス=スズキさんがスピーチをした際に言っていた言葉だ。彼女のスピーチは「伝説のスピーチ」として世界的に有名で、私は今使っている教科書に書いてあった事で知った。現在セヴァンさんはカナダの環境活動家として活躍中である。
 最近、私は学校で冊子を読んだり、ボランティアをしているうちに地球の環境問題についてしだいに関心を持つようになった。環境問題というと地球温暖化や大気汚染が広く知られているが、無論この他にも数多くの問題を抱えていて、私達はそれらを解決しなければならない。その解決策として税金が使われている事を知ったのは、2024年に導入予定の「森林環境税」という存在を耳にしたからだった。住民税に1,000円上乗せされる形のこの税は、台風時等の土砂災害防止機能と生物多様性の保全、また地球温暖化防止を目的に創設され、もうすでに似たような目的の税をおよそ37府県と2市が導入している。今年7月には西日本を中心とした大規模な豪雨があり、沢山の犠牲者を出した。実は私の親戚もこの豪雨に伴う土砂災害に巻き込まれていた。そこでこの税が導入されるにあたって災害時に少しでも犠牲者や被害が減ってくれる事を期待したいと思う。
 更に調べていくと、他にもまだ環境問題解決に繋がっている税があった。「産業廃棄物税」と「水源税」だ。この2つは地方で扱われている。まず前者はリサイクルと廃棄物の発生抑制を試み、産業廃棄物の排出量に応じて課税されるしくみで、後者は水道料金に上乗せして課税され、水源地である森林の保全のために使われる。また、日本のみならず海外でもプラスチックやビニール製のレジ袋に対して課税されるレジ袋税、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量抑制を目的とした炭素税という税の取り組みがあった。
 この地球に住んでいるからこそ、「僕・私には関係無い。」とは言えないだろうし、環境問題を認識する事も解決への道筋だと感じた。だから、税金という身近な存在が解決策の一つであるというのをもっと色々な人に知ってほしい。また、税金を払うのに不満がある人もいる。私も公共事業など私達の生活を支えてくれていた事を知るまではそうだった。マスコミが税金の使われ方について報道している中で使う側の人には適切に使って貰いたい。
 そして私は、一番最初のセヴァンさんの言葉を教訓に、ただこうやって作文を書くだけではなくて払わなければならない税金を払い、環境問題解決に少しでも貢献したいと思う。私達が住みやすいより良い地球にするために、税金という未来へのバトンを繋げるために。

【問い合わせ(申込)先】 
税務課管理係
電話 03-3546-5265

本文ここまで

以下 奥付けです。

Copyright (c) Chuo City. All rights reserved.