中央区ホームページ
広報紙「区のおしらせ 中央」へ戻る この号の目次へ戻る

本文ここから
区のおしらせ 中央
平成30年5月21日号

区内の文化財

紀元二千六百年記念日本万国博覧会開催準備関係資料

区民有形文化財 歴史資料 区立京橋図書館・郷土天文館

外国語版リーフレット
▲外国語版リーフレット

東京では2020年開催の第32回オリンピック競技大会・東京2020パラリンピック競技大会に向けて準備が進められています。一方、大阪では2025年に予定されている国際博覧会(万博)の誘致活動(候補地は大阪市此花区の夢洲)を推進しており、今年11月のBIE(博覧会国際事務局)総会で開催国(立候補国は日本・ロシア・アゼルバイジャン)が決定します。日本では戦後にオリンピックと万博開催が実現(昭和39年〈1964〉の第18回オリンピック競技大会〈東京〉・昭和45年〈1970〉の日本万国博覧会〈大阪〉)しているため、約半世紀前と同様に再び2つの世界イベントが日本で開催されるかもしれません。
なお、戦前の日本までさかのぼると、日本(東京)開催の招致に成功した第12回夏季オリンピックや紀元2600年記念(神武天皇の即位から起算した記念年)祝典事業の一環で開催する紀元二千六百年記念日本万国博覧会の計画(昭和15年〈1940〉開催)が進められていた歴史もあります。しかし、当時の日本は軍備拡充や戦時体制の強化を図る必要性が生じたこともあり、昭和13年(1938)にオリンピックの開催を返上し、日本万博は開催延期の閣議決定に至りました。
特に、幻となった日本万博(昭和15年3月15日から8月31日〈170日間〉の会期)の主会場は、京橋区晴海町の月島第四号埋立地(現在の晴海)と深川区豊洲の第五号埋立地(現在の豊洲)を中心に、第六号埋立地(現在の東雲)の一部から第三台場公園に至る150万平方メートルの敷地で計画されていました。当万博の会場予定地となった本区には、昭和10年から昭和13年までの開催準備に関わる貴重な資料群(74点)が現存しており、計画概要・出品要項・事業報告・国内外の広報宣伝資料などから開催延期に至るまでの活動を知ることができます。
主な資料には、東京会場のパビリオン配置や建築様式などが記載された日本万国博覧会概要、抽選券(1等2000円・2等100円・3等10円)付で前売りされた回数入場券、テーマソングである万博行進曲の楽譜、鳥瞰図絵師・吉田初三郎が描いた東京主会場の記念絵はがき、海外宣伝用の外国語版パンフレットやリーフレットなどの他、日本万博の啓蒙宣伝や計画の進捗状況などを記事にした毎月発行の会報誌(『萬博』第9号から第34号)に至るまで多岐にわたっています。

中央区総括文化財調査指導員
増山一成

本文ここまで

以下 奥付けです。

Copyright (c) Chuo City. All rights reserved.