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区のおしらせ 中央
平成29年10月11日号

ふれあい広場

ギターから広がるボランティアの輪

写真:小笠原宣夫さん
▲小笠原宣夫さん

皆さんはボランティアというとどのような活動を思い浮かべますか。点字、手話、読み聞かせなどさまざまかと思います。今回はギタリストとしてボランティア活動をされている小笠原宣夫さんにお話を伺いました。
中学生の時に初めてギターに触れ、大学生の時にギタークラブに入り本格的に練習を始めた小笠原さんは、個人の先生にも学び技術を磨きました。卒業後は家業を継ぎましたが、仕事の傍ら練習を続け、昭和55年には新人賞選考演奏会(現クラシカルギター・コンクール)で新人賞を受賞、その後デビューリサイタルを行い、現在も各地で演奏活動を行うなど、クラシカルギターの世界で活躍されています。また学生時代から開いているギター教室では、初心者から専門家志望の方まで個人レッスンをしています。
仕事をしながらギターの演奏活動を続けている小笠原さんですが、今から15年ほど前、腱鞘炎になり演奏を控えていた時期がありました。そんな時に昔からのお知り合いで、音楽ボランティア団体「えごのき」を運営されていた方から歌のギター伴奏の依頼を受け、指に負担の少ない伴奏であれば、と活動に参加しました。「えごのき」は高齢者福祉施設で入居者と一緒に楽器の伴奏に合わせて歌を歌う団体で、初めて参加したときには、車椅子に座っている方が一生懸命声を出したり、手拍子をしたりしてくれたので、楽しく演奏することができたそうです。緊張した中での演奏会とは違い、入居者の笑顔を間近に見られることにも魅力を感じ、それから毎月の活動に参加するようになりました。
「どのような演奏をすればより声を出してもらえるか」活動を続けるうちにそう考えるようになった小笠原さんは、歌の途中で声を掛けたり、合間に曲の紹介を入れたりするなどの工夫を取り入れていきました。そうして回を重ねるごとに、どんどん入居者の笑顔が増えていき、大きなやりがいを感じたそうです。「演奏後に、また来てね、と声を掛けられたりするとまたすぐ行きたくなるんです」と優しい笑顔で話されていました。
こうして「えごのき」の活動に参加するようになった小笠原さんですが、ご自身のボランティアへの意識を大きく変えることになったきっかけが、「ちゅうおうボラネット」の立ち上げに関わったことでした。この団体はボランティア活動を行う方々の相互交流などを図るため、社会福祉協議会が事務局となって、各ボランティア団体・個人への呼び掛けで発足し、月1回の定例会の他、ボランティア交流会の実施、健康福祉まつりの手伝いなどを行っています。この活動に参加したことで小笠原さんは、区内だけでも多種多様な分野でボランティアの方々が活躍していることを初めて知りました。さまざまな境遇を抱えながらも、強い思いを持ってボランティア活動をされている方々と交流できたことが、とてもいい刺激になったといいます。またここでの出会いがきっかけで、朗読ボランティアの伴奏や個人で演奏を依頼されるなど、活動の幅も広がりました。「自らの活動だけでなく、他の活動や込められた思いに触れ情報交換することが、相互の活動の活性化につながると実感しています。これからも交流の場をさらに広めていきたいです」と語る小笠原さん。ご自身の経験から、もっと多くの方に他のボランティア活動を知る機会を持ってほしいと願う熱い思いが伝わってきました。
一つのボランティア団体への参加をきっかけに、ギタリストとしての活動とボランティア活動が融合し、そこからさらに人との出会いや交流の場を広げていった小笠原さん。今後もその美しい音色で、クラシカルギターの魅力を多くの方に届けるとともに、ボランティアで笑顔の輪をつなげていくことでしょう。

写真:すてきな音色でギターを奏でてくれました
▲すてきな音色でギターを奏でてくれました

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以下 奥付けです。

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