中央区民文化財69 住吉神社神輿(すみよしじんじゃみこし)
更新日:2016年9月1日
区民有形民俗文化財 所在地:佃一丁目1番14号 住吉神社
通称「八角神輿」と呼ばれる八角形造の神輿です。住吉神社文書によれば、芝大門通の万屋利兵衛によって製作され、天保9年(1838)5月に神社に納められたことが分かっています。
八角形の神輿は、北陸、近畿地方では比較的多く見られる形状ですが、関東地方では珍らしく、東京都では住吉神社だけです。神輿の製作にあたっては、内側も漆塗とし、さらに水が内部に入り込まないように部材の気密性を高めるなど、例大祭の際に行われた海中渡御のための注意がはらわれ、佃島の住吉神社神輿であるがゆえの構造的な特徴も持っています。
神輿の海中渡御は、昭和37年を最後に行われていませんが、巡行は現在も3年に1度の例大祭に行われています。関東地方には数少ない八角形造の神輿であり、製作年と製作者が判明するとともに、天保9年から現在まで用いられている神社神輿として貴重なものです。
住吉神社神輿
お問い合わせ
タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
電話03-3546-5537
