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東京都市計画区域マスタープラン素案について見直しを求める意見書(平成15年9月)

東京都知事 様 
 
   築地市場の整備については、これまでにも東京都に対し、議会、行政、市場関係者、住民が一体となり地元として現在地での再整備を強く求めております。豊洲における土壌問題をはじめとする中央区からの七つの疑問に対する明確な回答もない状況下、しかも本素案は都市計画の方針という位置づけにも関わらず、豊洲移転が確定しているかのように記載されておりますことは、極めて遺憾であり、東京都のこうした姿勢に憤りを禁じ得ません。 
   築地市場は、都心立地の利便性から物流の拠点、日本の食文化の拠点として開設以来七十年にわたりその役割を果たしてきております。と同時に、銀座や日本橋といった都心商業地との密接な関係によって、本区のにぎわいと活力あるまちの形成に寄与するなど重要な施設になっております。本来、こうした物流に関わる都市計画施設については、まず、「都市部における交通機能はこうあるべき」というように大きな視点に立った都市計画としての交通計画を明確にした上で、交通基盤の整備や充実などこれら交通計画とあわせて定めるべきであり、これらを欠いたまま築地市場の移転のみを素案に具体的に明記することは、都市計画上極めて不適切で、整合性を欠くものであります。 
   さらに、本素案では、歴史的・文化的資産を活かしながら独自性のある都市文化の創造・発信を基本理念の一つとしていますが、築地市場は七十年という長きにわたり都民の台所としての役割を担い、歴史的にも文化的にも価値ある極めて重要な都市計画施設になっております。こうした点からも、都市計画施設を大切にする現在地での再整備こそが、都市計画として大きな意味を持つことになるのであります。 
    よって、中央区議会は、築地市場は様々な観点からも現在地に在るべき重要な都市計画施設であると考え、この築地市場の抱える課題の整理・検討も不十分のまま、移転するものとして本素案に示すことは都市計画上の合理性・妥当性を欠くものであり、東京都市計画区域マスタープランとしては不適切なものであることから、東京都市計画区域マスタープラン素案の見直しを強く求めるものであります。 

   右、地方自治法第九十九条の規定により、中央区議会の総意をもって意見書を提出します。 

                  平成15年9月30日        東京都中央区議会議長

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