豊洲・晴海開発整備計画の再改定に対する抗議(平成14年9月)
平成14年9月27日
東京都知事 様
中央区長
中央区は、築地市場の再整備について、貴職に対しかねてより現在地での整備を強く要望し、移転計画の疑問点を質してきたが、豊洲地区の土壌汚染の問題が解決されていないことや環状2号線の整備計画がいまだ明確にされていないなど、多くの問題が残されている。加えて、業界の一致した移転整備の合意はなされていない状況にあり、多くの市場関係者は先行きに不安を募らせ、地域に不要な混乱を招いている。
このような状況にもかかわらず、このたび豊洲・晴海開発整備計画について、本来一体不可分であるべき晴海地区に手を加えず、豊洲地区のみを見直した再改定案が発表された。これは新市場の整備計画を豊洲地区に織り込んだものであるが、そもそも市場は物流の要となる重要な都市施設であり、道路、交通等の広域交通基盤や環境への負荷などを広域的な観点から慎重に検証した上で、まちづくり計画に位置付けるべきものである。しかるに、今回の見直しは豊洲地区の土地利用フレームを、単に住宅や業務・商業と市場を差し替えただけにすぎず、果たしてこれが生鮮食料品流通の基幹市場を考慮した再改定計画と言えるのか。その上、この豊洲・晴海開発整備計画は都の行政計画とはいえ、まちづくり計画であり、策定等にあたっては地元区との十分な協議と合意に基づくべきものと考えるが、再改定案は一切こうした手順などを踏んでいるものではない。自らの都合だけで事を強引に進めるような都の姿勢には疑問と憤りを禁じ得ない。ここに厳重に抗議する。
