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区のおしらせ 中央
平成30年3月1日号

ふれあい広場

できることから始める支援活動

写真:鈴木一男さん
▲鈴木一男さん

日本から直行便で約9時間、インド洋に浮かぶ小さな島国スリランカ。多くの世界遺産を有し、美しい大自然に囲まれていることから、観光地としても人気を集めています。今回は、そのスリランカへの支援活動を30年以上にわたり行っている「ワンワールド・ワンピープル協会」会長の鈴木一男さんにお話を伺いました。
中央区に本部を置く「ワンワールド・ワンピープル協会」は昭和62年に鈴木さんが立ち上げて以来、スリランカの農村での幼稚園や井戸の建設、衛生教育、災害時の緊急支援などの活動を行っており、現在約200人の会員が所属しています。区内では長年、健康福祉まつりや国際交流のつどいに出展し、スリランカミルクティを紹介するなど、日本とスリランカとの交流の橋渡しも行っています。
鈴木さんがこの活動を始めたきっかけは、海外のセミナーで出会った方の「時間やお金、知識など各自が持っている力を出し合えば世の中を少しでも良くしていける」という考え方に感銘を受け、スリランカ支援のための募金活動を始めたことだそうです。その後、スリランカ農村部の教育環境や衛生環境を実際に見て、自分にもできることがあるのではないかと考え、活動を本格的に始めました。それから30年、現在までに幼稚園は200園以上、井戸は350基以上建設してきました。
協会では、毎年夏にスリランカの農村でホームステイをしながら村人や子どもたちと一緒に井戸やトイレなどを建設するスタディ・ツアーを行い、幅広い年齢の方が参加しています。「支援」というと、最初は「いろいろなことをしてあげたい」と意気込んで日本をたつ参加者も、いざ現地に着きスリランカの人たちと触れ合うと、その家族のような#定員情の深さに感動し、現地の方たちへの感謝の気持ちでいっぱいになって帰国するそうです。また、幼稚園などの完成式典では、現地の子どもたちが歌を歌ってくれるなど、喜んでくれることがとてもうれしい、と笑顔で語ってくれました。
こうした活動の中で印象に残っていることは、平成16年に発生したスマトラ島沖地震での津波被災への支援だそうです。沿岸部の被害は甚大で、このときスリランカ内陸部にいた鈴木さんは、いち早く日本の協会員に連絡を取り被災地に物資を送ってもらい、スリランカの協力者が運転するトラックで被災者に配って回りました。この支援は日本の仲間たちや現地の人たちなどの支えがなければ到底できなかったと鈴木さんは言います。支援活動は多くの人の支え合いで成り立っていると改めて感じた出来事だそうです。
60歳近くなってからこの活動を始めた鈴木さん。活動に参加してみたいけれど自分にもできるだろうかと迷っている方には、「年齢にとらわれず、自分が無理のない範囲でできることをすれば十分。あとは一歩踏み出す勇気だけです」とアドバイスしているそうです。30年以上もの長きにわたって活動を続けられる秘訣を伺うと、「できる人ができる時にできることをするという考え方で、みんながお互いに少しずつできることを補い合いながらやること」と教えてくれました。「何年続けても、新しく得るものが多く新鮮で楽しいです。これからも日本とスリランカの懸け橋として活動を続けていきたいです」と力強く語ってくれた鈴木さんの姿が印象的でした。
支援活動は若くないとできない、時間がないとできないと思う方もいるかもしれません。しかし、鈴木さんのように一歩踏み出し、自分に少しでもできることを探してみてはいかがでしょうか。

写真:完成したトイレの前で
▲完成したトイレの前で

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以下 奥付けです。

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