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区のおしらせ 中央
平成30年1月1日号

まちづくりの憲章 基本構想

区長 基本構想は、区と区民のまちづくりの憲章 − いわば憲法のようなものであり、行政運営において最も重要な指針となるものです。
 従来の基本構想は、平成10年につくった「生涯躍動へ 都心再生 個性がいきる ひととまち」でした。策定当時は、長期に及ぶ定住人口の減少とバブル崩壊後の長引く不況により、地域全体の活力が失われつつあった時代です。定住人口はピーク時の17万人台から7万人台へと落ち込みました。
 「このままではいけない」と、総力を挙げて努力した結果、昨年1月、55年ぶりに15万人を達成しました。平成28年には、2032人の赤ちゃんが生まれるなど、定住人口はさらに増え続けています。このように、基本構想というのは、その中で目指したものを着実に実現する責務があり、非常に重要です。
 一方で、急激な人口増加に伴う行政需要の拡大や、築地市場(外部サイトへリンク)の移転、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催とその後のまちづくりなど、区を取り巻く環境は大きく変容しています。
 こうした状況を踏まえ、輝く未来に向かって新たな中央区をつくっていこうと、基本構想審議会を設置し、審議していただいたわけです。この座談会では、審議会会長を務められた竹内さまと公募区民の皆さまに、忌憚のないご意見を頂戴したいと思います。

写真:第1回基本構想審議会(平成28年2月9日)
▲第1回基本構想審議会(平成28年2月9日)

立川 私は、外資系のコンピューター会社でプロジェクトマネージャーを務めています。中央区に引っ越してきて6年ほどになりますが、もともと区政や政治に興味があったこともあり、区の広報紙を愛読しています。何か自分にも社会貢献できることはないかと考えていたときに広報紙で公募区民の募集記事を見つけ、「これなら自分にもできるのではないか」と思って応募しました。これまで行政に関わったことはありませんでしたが、その分、新鮮な気持ちで参加させていただくことができました。
 中央区は交通の便がよく、とても住みやすいまちです。地下鉄が整備されていますし、最近はカーシェアリングも充実しています。「中央区は“人が住むまち”というイメージがない」という人もいるようですが、そんなことはありません。実際に住んでみると、「住んでいて良かった」「これからも住み続けたい」と思えるまちです。

中山 私は、小学校1年生の頃から中央区に住んでいます。小学校6年生のとき、中央区主催の「少年リーダー養成研修会(通称:リー研)」に入り、大学4年生となった現在も、若葉会(リー研OB・OG会)として地域の行事やイベントでボランティアをさせていただいています。
 基本構想審議会に応募した理由は、自分を育ててくれた中央区に恩返しをしたいという気持ちと、現在、看護学部で学んでいるのですが、区民の健康状況や健康維持増進について、学びを深めるチャンスだと考えたからです。
 中央区は、人と地域とのつながりが深いと感じています。特に「大江戸まつり盆おどり大会」のときにそれを強く感じるのですが、初めは小さな踊りの輪が、波紋のようにどんどん大きくなっていき、小さな子どもや赤ちゃんを抱いたお母さん、近くの企業に勤めている方など、みんなが大きな一つの輪となり、踊っているのです。そして曲が終わるごとに拍手が湧き起こります。その様子を見るたびに、人と地域の絆を実感します。

梶原 私はスポーツが大好きで、日本橋浜町にある総合スポーツセンター(外部サイトへリンク)の恩恵を大いに受けています。中央区は高齢者福祉の施策が行き届いていると常々思っているのですが、その感謝を伝えたいという思いと、若い人を応援したいという気持ちから、応募しました。
 また中央区は、高齢者施策ばかりでなく、子どもの居場所づくりや危機管理など、子育て環境も充実していますね。幼少期の子どもたちが気軽にスポーツにトライアルできる機会も、何回も何回も巡ってきます。クラブ活動が盛んなことも魅力です。
 中山さんのお話にもつながりますが、中央区はお祭りが多いですね。それは、区民の皆さんが豊かな伝統やチームワーク、つながりを大切にする気持ちの表れなのではないかと思います。地域のお祭りが連綿と続くということも、まちの力なのだと思います。

松本 私は、小学生と保育園児の2人の男の子を育てるワーキングマザーです。普段は、フルタイムで仕事をしています。中央区には、独身の頃から10年間ほど住んでいて、結婚、出産といったライフスタイルの変化をこのまちで迎えてきました。そういった中で、子どもたちが暮らす未来を考える良い機会と捉え、応募しました。
 現在住んでいる所の周辺には、高層ビル、高層マンションとともに下町の風情が残っていて、それらが分断されずにうまくミックスされています。以前は日本橋人形町に住んでいたこともありましたが、中央区は地域ごとに素晴らしい特色があると感じています。
 居住者としては、衣食住がコンパクトにまとまっていることに高い利便性を感じています。職場へのアクセスもよく、保育園から呼び出しがあっても、すぐに対応が可能です。時間的なロスが少なく職住近接のメリットを享受しています。また、子どもたちと歩いていると、地域の皆さんが温かく接してくださり、治安の良さも感じています。

今井 私は、平成14年に群馬から上京してきて以来、区内のタワーマンションに住み続けています。この間に結婚して、今年は2人目の子どもが生まれる予定です。
 基本構想審議会に応募した理由は三つあります。一つ目は、以前、マンションの理事長に就任した際 − そのときは東日本大震災の後だったのですが、区に、住民の安全に関する相談を何度かさせていただきました。そのときの区のしっかりとした対応に感銘を受けたのです。二つ目は、子どもが生まれたとき、子育てに優しい区であると実感したのですが、子育て世代の転入や新生児の誕生がさらに増えている状況の中、インフラやソフトウェア的なサービスが足りているのだろうか、区はどのように考えているのかと興味がありました。三つ目は、少子高齢化が進む中、中央区が、「未来の都市づくりとはこうあるべきだ」というような、20年後を考えるときの旗振り役になる可能性があると考え、新しい憲章づくりにぜひ参加したいと思ったからです。

竹内 審議会の会長を務めさせていただきました竹内です。私は日本橋人形町で生まれ、育ちました。子どもの頃は、学校帰りに友達とよく「大門通り」で遊んだものです。大門通りという名は、かつて江戸前期に遊郭で有名な吉原があった名残です。もちろん、当時は何も知らずに遊んでいましたが、歴史を勉強するようになり、「すごいところで遊んでいたものだ」と驚きました。当時は、町じゅうで三味線の音も聞こえていましたし、知らぬ間に江戸的な環境の中で育っていたのですね。そんなこともあり、私は江戸の歴史を研究する道に進み、国立大学を定年後、江戸東京博物館の館長に就任しました。その節、『熈代勝覧』という江戸・日本橋かいわいのにぎわいを描いた絵巻と出会い、その展覧や解説を行ったご縁で、名橋「日本橋」保存会名誉会員となりました。また、中央区江戸開府四百年記念事業実行委員会会長、中央区町名検討委員会座長なども微力ながら務めさせていただきました。私はそうしたお手伝いをしているうちに、「伝統を学ばなければ新しいことは見えてこない。しかし、伝統にのみへばりついていては新たな創造は生まれない」ということをつくづく感じるようになりました。
 今回の審議会は、まさに過去の「伝統」を踏まえつつ、新たな未来を「創造」する架け橋のような役割を担ったわけです。審議会委員の皆さまのご協力のおかげで、20年後の中央区のあるべき姿を取りまとめることができて、感謝しております。

写真:三越前駅コンコースに設置された「熈代勝覧」複製絵巻
▲三越前駅コンコースに設置された「熈代勝覧」複製絵巻

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