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区のおしらせ 中央
平成29年4月1日号

ふれあい広場

地域を笑顔に 「古典落語」のすすめ

写真:まっつぐ落語会の紅巣亭文具さん
▲まっつぐ落語会の紅巣亭文具さん

皆さんは古典落語をご存じですか。古典落語は、落語の演目のうち主に江戸時代から明治、大正、昭和(初期)時代に作られたものです。今回は、ボランティアの落語家として区内のデイサービスセンターや敬老館、児童館などさまざまな場所で活動している「まっつぐ落語会」の紅巣亭文具さんにお話を伺いました。
子どもの頃はよく落語を聴きに行っていた文具さんが古典落語を始めたのは今から約7年前。新宿末廣亭で六代目三遊亭圓窓師匠の口演を聴いてその噺に感銘を受けたことがきっかけで、自分も落語を始めてみようと圓窓師匠の落語指南所に入門し、「紅巣亭」の亭号を名乗るようになりました。「文具」という名は、本業で老舗文房具店の役員を務めている関係で、圓窓師匠に名付けてもらったそうです。
10年近く銀座に勤務する中で、中央区に何らかの形で貢献したいという気持ちが生まれ、落語を通じて何かお手伝いできるのではないかと考えた文具さん。区の広報紙で「元気高齢者人材バンク」の存在を知り、「まっつぐ落語会」を自ら立ち上げて4年前から登録団体として活動を行っています。「まっつぐ」は江戸言葉で「まっすぐに」という意味で、まっすぐ真剣に落語に取り組みたいという思いから命名したそうです。日本橋のデイサービスセンターでの口演にシニアセンター(外部サイトへリンク)の職員が聴きに来たことが縁で、高齢者の生きがい活動支援という形で敬老館でも活動を行うなど、活動の幅が徐々に広がっていきました。
今では区内各施設への出張や自ら主催する落語の会などで年間60回ほど演じていますが、それでも初めての場所での口演はいつも手探りの状態から始まるそうです。「そもそも私のことを知らないし、何となく落語を聴きにきている方が多いため、最初は会場でのお客さんとの呼吸がなかなか合いません。それがある瞬間ピタッと合うのが分かるんです。会場、お客さんとの一体感。それが言葉では言い表せない、たまらなく心地よい瞬間です」とうれしそうに話してくれました。
口演の際には、噺が長くなりすぎないよう編集を加えたり、聴き手がお子さんなら難しい言葉を使わないように、高齢の方ならゆっくり話すようにしたりと、さまざまな工夫を重ねています。そんな努力が伝わって、「とても面白かったです」「情景が目に浮かびました」などとお客さんから声を掛けていただき、リピーターも増えていることが活動の励みになっているそうです。
文具さんにとって落語とはどんな存在か尋ねてみると、「落語は私にとって単なる余暇ではなく人生の両輪の片輪で、もう片輪の仕事と両方同じくらいの情熱をかけて取り組むことが生きがいです」と教えてくれました。そして、「落語による生きがい活動支援を通じて地域を笑顔にしていきたい。また、子どもたちには、テレビとかゲームではない世界、想像性、イマジネーションを育んでもらいたい。そのために落語は絶好の入口なんです」と真剣な表情で語ってくれました。
最後に区民の皆さんへのメッセージとして、「まっつぐ落語会はアマチュア落語家の集まりですが、みんな落語に対して真剣に取り組んでいるのでぜひ楽しんでいただきたいです。『笑う門には福来る!』の言葉どおり、どんなことも笑いに変えれば、人生が少し豊かになります。私たちの噺を聴いてそんな気持ちになっていただけれるとうれしいです」と生き生きと語る文具さんの笑顔が印象的でした。そんな文具さんとまっつぐ落語会の活動が、これからもまちをますます笑顔にしていくことを願わずにはいられません。
誰もが笑いを通じて元気になれる古典落語に「まっつぐ」取り組む文具さんの次の口演を聴くのがとても楽しみです。

写真:新川児童館での落語会の様子
新川児童館(外部サイトへリンク)での落語会の様子

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以下 奥付けです。

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