中央区ホームページ
広報紙「区のおしらせ 中央」へ戻る この号の目次へ戻る

本文ここから
区のおしらせ 中央
平成28年2月11日号

ふれあい広場

見て分かる 押してみたくなるエプロン

写真:和田智恵子さん
▲「ほねプロン」を開発した和田智恵子さん

皆さんは「ほねプロン」と聞いて何を思い浮かべますか。エプロンといっても料理の時につけるものではなく、救命講習の時に役立つ人間の肋骨が描かれたエプロンです。今回は、日本橋消防団員として救命講習の講師をされながら、この「ほねプロン」を開発し、消防庁が主催する消防防災科学技術賞において優秀賞を見事受賞された和田智恵子さんにお話を伺いました。
人形町にお住まいの和田さんは「生まれも育ちも人形町で、人形町が好きです。まちに育てられたようなものですから」と話します。地元で偶然、まちの安全を守る消防団の活動を知ったことがきっかけとなり、今まで自分を温かく育ててきてくれたまちに、自分もなにかできることがあるのではないかと思い入団したそうです。
救命講習の指導を行うようになった当初は、講習に来ている方が恥ずかしがって心肺蘇生法の実習に積極的に取り組んでもらえないことに悩んだり、講習時間内に分かりやすく正確な情報を伝えられるか不安だったといいます。
そんなある日、「心肺蘇生法は場所が分かれば簡単にできるのではないか」と思い付いたのが「ほねプロン」誕生のきっかけでした。心肺蘇生法で圧迫をする心臓の位置が目に見えて触ることができれば、説明も簡単で理解しやすいのではないかと思ったそうです。日常生活でもこんなものがあったらいいなと思うと自分で工夫をしてみるという和田さんは、まず肋骨のレントゲン写真をクリアファイルに重ねて切り抜き、ビニールに貼って留めたものを手作りしてみました。しかし強度に欠けて、すぐに肋骨の絵が外れてしまったそうです。そこで、心肺蘇生法の圧迫に耐えられるビニールなどに印刷ができる会社を探します。手で押して圧迫してもひび割れができない印刷は難しいと言われながらも、印刷会社を尋ね歩いて試作を重ねました。また、知り合いから紹介を受けた看護大学の先生方にもご協力をいただき標本に基づいた医学的にも正確なものとして、半年をかけついに「ほねプロン」を完成させました。
この「ほねプロン」を講習で使うようになると、「これまで実習で戸惑っていた方々が、自分も押してみたいと列をつくって並んでくれるようになりました。特に子どもたちは、触っていい?何これ?と興味を持ってくれるようになりました」と子どもたちの様子を思い出して笑顔で話してくれました。また、和田さん自身も不安なく正確に講習ができるようになったそうです。
講習で多くの人が興味を持ち押したくなるという「ほねプロン」。講習に来てくれた人たちが救急救命の大切さを学び、心肺蘇生法を身に付けるための一助になってくれればうれしいと今後の「ほねプロン」への期待を語ってくれました。

本文ここまで

以下 奥付けです。

Copyright (c) Chuo City. All rights reserved.