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区のおしらせ 中央
平成27年8月11日号

ふれあい広場

過去を知って今を楽しむ

「中央区区内散歩 史跡と歴史を訪ねて」(全9巻)をご存じですか。この本は平成23年3月まで「区のおしらせ中央」に毎月掲載していた「区内散歩」をまとめたものです。今回は、平成7年4月から16年間、192回にわたって「区内散歩」を執筆した野口孝一さんにお話を伺いました。
大学で歴史を専攻していた野口さんと中央区との関わりは、昭和31年に始まった「中央区史」の編集をきっかけに今も続いており、今年でちょうど60年になります。平成25年度までは中央区総括文化財調査指導員として郷土天文館に勤務し、現在は中央区文化財保護審議会委員として活動されています。「生まれ育ってはいないものの、縁あって長きにわたって関わることとなった中央区。さまざまな面で歴史が詰まった中央区は非常に面白く、掘り下げれば掘り下げるだけのものがあります。そんな中央区で展示の仕事や資料の収集ができたのはとても幸せなことでした」と振り返る野口さん。
「区内散歩」の執筆に当たっては、中央区の歴史を実際に体験している区民の方が読者であることを常に念頭に置いて、できるだけ一般の書物では触れられてこなかった内容を取り上げるよう心掛けてきたそうです。1回完結ではなく、シリーズものとして詳しく書いたという「区内散歩」を読むと、その時代を生きた人々の姿を通して、今まであまり知られていなかった中央区の歴史に触れることができます。
現在、野口さんは、お祭り・パレードなどの祝祭行事と銀座との関連をテーマに調べているそうです。銀座の魅力を伺うと、「昔から地の利が良いのが一番の魅力」と教えてくれました。明治時代から銀座周辺は、政治の中心であった丸の内、経済の中枢である日本橋、築地の外国人居留地、また、明治5年の鉄道開通に伴い外国から横浜港に入ってきたものが運ばれる玄関口となった汐留など、重要な場所に囲まれているという地の利がありました。その上、西洋風の市街地である煉瓦街が造られ、西洋のものを扱うお店もでき、発展すべくして発展する場所だったのです。その当時から、銀座には新しいことを始めるエネルギーがあり、多くの人々が集まってくるまちだったそうです。現在のまちのにぎわいはそうした過去から受け継がれ、また、今後も時代の新しい流れに乗って変化を続けていくことでしょう。
中央区の歴史や現在のまちに関心を持っている方へのメッセージとして、「例えば銀座は東京の銀座であり、日本の銀座であり、世界の銀座と言われるまちですが、なぜそういうまちとなったのか。それは歴史をひもとくことによって分かってきます。その意味でも、現在を知ろうとすると過去の歴史を知る必要があるし、そのこと自体が非常に面白いことで、楽しみもどんどん広がっていきます」と、穏やかな笑顔で語ってくれました。
「区内散歩」をきっかけにまちの歴史を知って、中央区の「今」を楽しんでみませんか。

写真:「区内散歩」筆者の野口孝一さん
▲「区内散歩」筆者の野口孝一さん

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