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区のおしらせ 中央
平成27年3月11日号

平成27年度の当初予算 

「オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」を
テーマに掲げ、各種事業の充実・強化

 次に、予算の概要について申し上げます。
 新年度予算は、「オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」と題し、2020年とその後のさらなる躍進への礎を築くことに重点を置きました。
 わが国の景気が緩やかな回復を続ける中、基幹的な歳入である特別区民税が初めて200億円を突破する見込みであるなど一定の改善要素はあるものの、法人住民税の一部国税化による特別区交付金へのマイナス影響に加え、歳出面でも、人口増に伴う行政需要が確実に増加しております。さらに、施設整備に要する建設費も高騰を続けているなど、本区の財政は、決して先行きを楽観視できない状況にあります。こうした中にあっても、子育て支援や教育施策の強化、高齢者や障害のある方も住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる福祉・医療の充実、首都直下地震などに備えた安全・安心の確保、さらに、景気回復の足取りを確かなものとする中小企業の活性化など、山積する課題に対して、いっときたりとも取り組みの手を緩めることは許されません。予算編成にあたっては、限られた財源の重点的・効果的な配分、各種基金や特別区債の計画的な活用により健全財政を堅持しつつ、対応が急がれる学校施設や「築地新市場」の整備など、現下の最重要課題に取り組むとともに各種事業の充実・強化を図ったところであります。
 その結果、新規事業は22、充実事業は49で、臨時福祉給付金の支給などを含む一般会計総額は、前年度比9.6パーセント増の910億7100万円余と、過去最高となっております。

思いやりのある安心できるまち

写真 中央区健康福祉まつり
▲中央区健康福祉まつり

 主な施策について基本構想で掲げた3つの基本目標に沿って申し上げます。
 第一の目標は、思いやりのある安心できるまちであります。
 まず、「子どもを産み育てやすい自治体ナンバーワン」を目指す取り組みです。私立認可保育所2園の開設支援に加え、小規模保育やニーズの高い1歳児の保育枠を弾力的に拡大する期間限定型保育を行う事業者に対し新たに運営費の一部を補助するほか、地域に保育枠の一部を開放する事業所内保育事業の実施、保育ママ制度の活用など、さまざまな方策を講じながら、待機児童の解消に全力を挙げてまいります。また、民間保育士の人材確保や処遇改善に向け、区が管理する借上住宅の一部を保育士宿舎として活用します。
 子どもたちが伸び伸びと活動できる場の充実を図るため、全児童館で日曜開館を実施するとともに、午後8時まで利用できる児童館を2カ所から5カ所に拡大します。併せて、放課後も安全に安心して過ごすことのできる子どもの居場所「プレディ」の平日の利用時間を午後7時30分まで延長するなど、保護者の多様なニーズにも対応してまいります。
 「命と健康を守る自治体ナンバーワン」への取り組みでは、合併症による健康リスクの高い「おたふくかぜ」について、2回目のワクチン接種も助成の対象とし、接種率の向上を図ります。また、高齢者の健康を守り、介護予防にもつなげるため、高齢者歯科健康診査の対象者のうち、75歳以上の方の受診機会を隔年から毎年実施に拡充します。
 生涯にわたって心身の健康を維持するためには、子どもから高齢者まで、自分に適したスポーツや運動習慣を生活に取り入れていくことが大切です。そこで、中長期的な展望のもと、今後のスポーツ施策の方向性を明らかにし、体系的・戦略的な事業展開を図るため、「スポーツ推進計画」を策定します。また、小学校4年生・5年生を対象に「子どもの得意スポーツ発見事業」を実施するとともに、国民健康保険事業における特定保健指導の受診者に歩数計を配布し、40歳以上の方々の運動の習慣化を支援します。さらに、さわやか健康教室をはじめとする区の事業や地域団体による健康づくり活動、区内の運動施設などの情報をまとめたパンフレットを作成し、早くから介護予防に取り組むためのきっかけを提供してまいります。
 次に高齢者施策であります。介護認定を受けている高齢者のうち、認知症により何らかの見守りが必要とされる方は約6割に達しており、相談件数も増加傾向にあります。こうした状況を踏まえ、各おとしより相談センターに認知症地域支援推進員を新たに配置し、認知症高齢者とその家族に対する支援の充実を図ります。また、家に閉じこもりがちな高齢者の孤立化を防ぐため、社会参加や生きがいづくりなどの促進策を検討する懇談会を設置します。

写真 いきいき桜川(桜川敬老館) 新春のつどい
▲いきいき桜川(桜川敬老館) 新春のつどい

 特別養護老人ホーム「マイホームはるみ(外部サイトへリンク)」につきましては、3年にわたる大規模改修が完了し、入所定員を80人から106人に、また、ショートステイの定員を8人から11人に拡大します。
 障害のある方への施策では、支援を必要とする子どもたちに対するサポート体制を強化するため、福祉センター(外部サイトへリンク)の臨床心理士を増員するとともに、保健・福祉などに関する知識と経験を有するコーディネーターを新たに配置します。併せて、心理相談員による巡回指導を私立も含めた全保育所に広げます。また、ライフステージを通じて一貫した支援を行うため、支援情報を関係機関で共有する「育ちのサポートカルテ」を作成します。さらに、「障害者スポーツ体験会」などを通じてパラリンピックへの関心を高める取り組み、手話通訳者養成講習会の充実、障害者サポートマニュアルの作成やヘルプマークの普及啓発などにより、心のバリアフリーを積極的に進めてまいります。
 男女共同参画社会の実現に向けては、女性センターの運営や事業への区民参加を促進するため、事業協力スタッフ養成講座を開設します。

うるおいのある安全で快適なまち

写真 中央区総合防災訓練
▲中央区総合防災訓練

 次に、第二の目標のうるおいのある安全で快適なまちであります。
 まず、区内の新たな交通体系の構築を目指し、区民の移動の利便性向上を図るため、近隣区との連携を視野に入れながら、コミュニティサイクルの導入に向けた実証実験を開始します。省資源・省エネルギーに資するため、「中央区の森」の間伐材を用いたベンチを公園・児童遊園に順次設置していくとともに、区道の街路灯についても、長寿命で消費電力の少ないLEDへの切り替えを計画的に進めてまいります。資源循環型社会の実現に向けては、小型電子機器などの回収品目を拡大し、「リサイクルハウスかざぐるま」を回収拠点に加えるなど、区民のリサイクル活動を促進します。
 水と緑にあふれ、うるおいのある環境を創出するため、亀島川緑道および朝潮運河親水護岸の整備を進めるほか、月島川についても、周辺の景観や自然との調和に配慮した水辺空間づくりに着手します。また、公園への愛着を高め、地域活動やコミュニティのさらなる活性化を図るため、園内の清掃や芝生の管理、利用者へのマナー指導など、地域の方々が主体的に管理を行うアダプト制度の充実に取り組んでまいります。
 次に、防災対策であります。大都市における激甚災害として多くの犠牲者を出した阪神・淡路大震災から20年が経過しました。また、未曽有の被害をもたらした東日本大震災から4年がたとうとしております。宮城県石巻市への職員派遣など息の長い被災地支援を通じて、これらの貴重な教訓を風化させることなく、本区の防災対策の強化を図ってまいります。まず、2020年への備えとして、防災区民組織に対し重点的かつ計画的に資器材を供与します。本区の特性に即した集合住宅における防災対策の一層の推進とコミュニティ意識の醸成に資するため、新たに創設した「防災対策優良マンション認定制度」に基づく資器材供与および防災訓練経費の助成を行うほか、居住者を主体とした新たな視点からのマンション向け防災訓練を実施します。帰宅困難者対策では、災害時における円滑な誘導を図るため、最寄りの一時滞在施設を明示したマップを作成し、区内各防災拠点に配置します。安全で快適な歩行空間の確保や都市景観の向上とともに、災害時における電力や情報通信網の信頼性を維持するため、電線類の地中化を計画的に推進いたします。
 防犯面では、犯罪の抑止力を高め、安全・安心なまちづくりを実現するため、防犯設備整備費補助の助成対象を拡大します。加えて、今後4年間で小学校全16校の通学路に防犯カメラの設置を進めてまいります。
 次に、快適な区民生活と活発な事業活動を支える都市基盤整備についてであります。まず、防災性の向上やにぎわいの再生をはじめとするさまざまな地域課題の解決に寄与するため、湊二丁目東地区、銀座六丁目地区、日本橋二丁目地区、月島一丁目西仲通り地区など、7つの市街地再開発事業に対する助成を行います。基幹的交通システム「BRT」の導入については、東京都が主体となって推進していく方針が示されましたが、運行経路や開始時期など本区がこれまで重ねてきた検討の成果が反映されるよう都と協議を続けてまいります。都市交通の抜本的な課題解決のための地下鉄新規路線の導入については、今年度に実施した調査検討の成果をもとに、建設・運行計画や事業主体、収支採算性などの課題を整理し、必ずや実現させるという強い意気込みを持って関係機関への働きかけを行います。また、区内における放置自転車の解消を目指し、東京駅周辺に続いて銀座地区などにおいて民間事業者を活用した駐輪場を整備するとともに、本年4月からの駐輪場使用料の有料化および放置自転車撤去料の徴収について、引き続き利用者に対する周知を徹底するなど、安全・安心・快適な自転車利用を促進します。
 2020年大会後を見据えた晴海地区の魅力あるまちづくりについては、昨年12月、地元の方々による「晴海地区将来ビジョン検討委員会」での熱心なご議論の成果が取りまとめられたところであります。新年度は、検討委員会を「晴海地区将来ビジョン推進会議」へと発展的に改組し、都が予定している豊洲・晴海開発整備計画の全体改定への対応をはじめ、ビジョンの実現に向けた検討をさらに深めてまいります。

にぎわいとふれあいのある躍動するまち

 第三の目標は、にぎわいとふれあいのある躍動するまちであります。
 まず、景気浮揚の波を都心から全国に広げていくため、本区の地域経済を担う中小企業、商店街の一層の活性化を図ります。商工業融資の利率を全体的に0.2パーセント引き下げて2.0パーセントとするとともに、「創造支援資金融資」の借受人負担利率を1.1パーセントから0.4パーセントに引き下げ、新たな起業や事業の多角化など、ビジネスチャンスを捉えた積極的な事業展開を目指す経営者の皆さまを資金面から支えてまいります。商店街振興では、地域ごとの特色を生かした取り組みや区内商店街の相互連携、区外への積極的な情報発信など、商店街活動のさらなる活性化方策を示す新たなプランを年内に策定するほか、中小小売店舗などの売上増加に寄与するため、引き続き5億5千万円分の共通買物券を発行します。加えて、国の緊急経済対策を受け、一層の消費喚起を図るため、中央区商店街連合会(区商連)による2億4千万円分のプレミアム付商品券の発行を支援いたします。
 都市観光の推進では、区内のあらゆる観光情報の整理・集約や多言語対応など、京橋二丁目で整備を進めている「観光情報センター」を核とした魅力的な情報発信のためのコンテンツづくりに取り組みます。また、本区ならではのおもてなしを一層推進するため、文化財サポーターなどを対象とする外国語研修を新たに実施し、国内外からの来訪者と直接ふれあいながら本区の魅力をアピールするボランティア人材の育成を図ります。
 地域に根ざした文化の振興に向けては、これまで認定した22の「まちかど展示館」を観光・文化資源として有効に活用するため、各展示館の運営者を中心とする協議会を設置するとともに、展示館を広くPRするためのホームページを開設します。また、区内の近代建築物に関する調査結果をもとに、その歴史的・文化的価値を広く発信するため、小冊子の作成やパネル展・講演会の開催、実際に建物を巡るまち歩きなどを実施します。
 景気回復にも寄与するにぎわいづくりでは、都心の夏の風物詩である「東京湾大華火祭」をはじめ、「大江戸まつり盆おどり大会」「観光商業まつり」「まるごとミュージアム」など多彩なイベントを展開いたします。大華火祭につきましては、選手村や競技施設などの工事に伴い、次回をもって休止となりますが、大会開催時における「おもてなし」の一つとして、また、都民の心に残る臨海部のレガシーとして再開されるよう、都に働きかけてまいります。
 築地地区の新たなにぎわいの拠点となる「築地新市場」につきましては、昨年10月、入居が内定している61の事業者の皆さまによる開業準備協議会が設立されたところであり、今後とも施設整備と併せて開業に向けた準備を確実に進めてまいります。
 次に、教育についてであります。昨年は、赤崎勇、天野浩、中村修二の日本人3氏が、そろってノーベル物理学賞を受賞されました。「ものづくり立国日本」「技術立国日本」の面目躍如たる素晴らしい快挙を誇りに感ずるとともに、世界に羽ばたく人材の育成を目指し、「教育の中央区」にふさわしい教育施策の充実に力を注いでまいります。
 まず、喫緊の課題である児童数の急増に対応した学校施設の整備に105億円余を投じ、平成28年度の利用開始を目途とする久松小学校(外部サイトへリンク)・幼稚園および豊海小学校(外部サイトへリンク)・幼稚園の増改築に加え、日本橋小学校(外部サイトへリンク)・幼稚園、有馬小学校(外部サイトへリンク)・幼稚園、月島第三小学校(外部サイトへリンク)晴海幼稚園(外部サイトへリンク)の増築に着手します。

写真 区立明正小学校・幼稚園(平成26年9月竣工)
▲区立明正小学校・幼稚園(平成26年9月竣工)

 教育内容の充実では、常盤小学校(外部サイトへリンク)をパイロット校とする国際教育について、新年度から英語授業時数の大幅な拡大と併せ、新たな英語講師を配置するとともに、外国人英語指導講師(ALT)の強化を図ります。城東小学校(外部サイトへリンク)をパイロット校とする理数教育では、「理数の時間」を新設するほか、自然体験学習の充実、早稲田大学や地域の企業と連携した実験教室などの取り組みを推進し、国際教育と併せて平成28年度の新カリキュラムの実施を目指します。
 また、特別な支援を必要とする児童への対応の充実に向け、明正小学校(外部サイトへリンク)において、難聴・言語障害に対応した通級指導学級を新設します。
 さらに、オリンピック・パラリンピックを通して子どもたちの夢と生きる力を育み、平和で豊かな社会の実現に貢献できる人材の育成につなげるため、大会に参加する世界の国・地域の文化や言葉の学習、応援活動や交流を含めた「中央区版 一校一国運動」に取り組むとともに、オリンピック・パラリンピックの歴史・意義・理念を学ぶ学習やボランティア精神の醸成など、各学校・幼稚園の創意工夫による教育活動を展開いたします。

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以下 奥付けです。

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