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区のおしらせ 中央
平成26年1月1日号

2020年東京オリンピック・パラリンピックへの期待

山本 前回の東京オリンピックが行われた昭和39年は、日本が戦後を経て、本当の意味での経済成長の道を歩んでいく入口に立った時代だったと思います。首都高速道路ができたのもちょうどその頃です。新幹線もそうですね。経済の成長ベクトルを回していくために、あらゆる知恵とパワーを結集したスタートの頃にあったのが、東京オリンピックだったと思います。
 それから約50年経ち、区長がおっしゃったようにみんなが平和を希求して、平和国家・日本ができて、アスリートの気持ちも、国家に対する使命感から、スポーツを通して世界と伍して力を競っていく明るい世界へと切り替わってきたと思います。
 今度のオリンピックは、東京なり中央区が「こういうまちづくりをしていくよ」という、これからの模範となるまちづくりのきっかけになるかと思います。経済的な発展と同時に、日本の持っている歴史や文化、特に日本橋とか中央区で考えると古い企業や文化的資産がたくさんあります。それらをもう一度、世界から来る大勢の人に向けて発信していく必要があるでしょう。

有森 本当にオリンピックというのはいろいろな要素の方の関わりと気付きでできているものです。
 しかし日本では、スポーツをする人が出るもの、関心のある人がやるもの、そういう場だったと思います。
 東京マラソンという大きな市民イベントができたときに、ランナーではない人たちが、いろいろな意味や目標を持って参加するようになりました。出場する人も運営を支える人も、応援する人も、みんながスポーツの輪の中に入れるような、そんなスポーツとの関わり方が楽しめるようになってきたと思います。
 大会をやることの意味の矛先がいろいろな人たちに当てはまり、生かされる内容・趣旨を持ってされることを意識して、アスリートもいるべきですし、開催する側もそうです。そういうことが今までのオリンピックとはちょっと違った意味で、かなり注目されている大会だと思います。
 2020年の大会に出場するアスリートは、大半がほぼ入れ替わるでしょう。「そのアスリートたちは今どこにいるの?」というと、学校教育の現場にいる、中学生や高校生です。子どもたちに、社会をはじめいろいろなことにつながっている中で、チャンスがもらえているということを意識して大会を迎えるという流れは必要と思います。

安藤 今回オリンピックを招致するに当たって、オリンピックどころじゃないという話もあちこちで上がっていましたが、そういうことに対して、実行委員会の事務局の方の問題を解決していくたくましい姿を子どもたちにもわかってもらいたいと思いますね。どうしても子どもたちにはたくましさが足りない気がしています。学生を見てもそうなんですね。
 企業でもコンプライアンスで、あらの探し合いをしているじゃないですか。そこで日本が一つになって、企業も一つになって、世界に「東京はすごいところだな」「日本はすごいところだな」と思われるような成長を見せたいですね。「東京でやってよかったね」と、日本人全員が思えるようになれればと期待しています。

ゼッターランド 引退してから13、14年になるのですが、その間に現場の指導以外で、スポーツを支える活動にも携わってきました。その中で、「支える人たちは、こういう風に支えてくれていたんだ」ということを、引退して初めて知りました。
 スポーツはこれまで企業や学校に支えられてきている点が多く、これからもそうだと思いますが、国をあげて、スポーツを支えていこうということがある程度形として約束されて、表に打ち出されてきたことで、新たな形で日本のスポーツは発展していくでしょう。そういう意味で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックには大きな期待を寄せています。

百瀬 前回の東京オリンピックでは私は28歳でした。あのときは本当にワクワクしました。開会式は残念ながら抽選で外れました(笑)けれど、何とかいくつかの競技は見たいと思って、長い行列に並んでチケットを買ったことを覚えています。一番見たかった依田郁子さんの80メートルハードルのチケットを取りに行列に並び、買えたことはよい思い出になっています。
 オリンピックは夢を与えてくれます。みんなが期待して、ワクワクさせられるようなオリンピックにしてほしいですね。しかも中央区には選手村ができます。約1万7千人の役員・選手団が来ます。当然晴海にできるとなると、選手たちと顔を合わせることになるから、それだけでもうれしいですね。中にはトップアスリートや顔を知っている人もいるでしょうから。
 今の子どもたちも6年後には大きくなっていますし、2020年東京オリンピック・パラリンピックのときの子どもたちにも夢を与えられるような大会をつくるのが大切だと思います。

区長 2020年東京オリンピック・パラリンピックは、まちづくりの面でも非常に重要な意味を持っています。前回は、残念ながら日本の道路元標がある名橋「日本橋」上空に高速道路を造り、それが負の遺産として残ってしまった。今度はそういうことにならないよう心掛けねばなりません。
 大きなポイントとしては、まず選手村の建設がありますね。選手村から半径8キロメートル以内にほとんどの競技場があるというコンパクトなオリンピックになるわけでしょう。
 それから、臨海部ではBRT(バス高速輸送システム)とかLRT(次世代型路面電車システム)など新たな基幹的輸送システムを確実に導入していかなければなりません。将来的には、地下鉄などの大量輸送機関も視野に入れて取り組んでいく必要があります。
 さらに、オリンピック・パラリンピックを機にノーマライゼーション、バリアフリー化も一層進めていかなくてはならないと思います。まちづくりは、そういう夢と希望に満ちたものにしていかなくてはいけませんね。

上空から望む晴海地区の様子
上空から望む晴海地区

2020年東京オリンピック・パラリンピック選手村パース図(東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会提供)
2020年東京オリンピック・パラリンピック選手村パース図
(東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会提供)

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