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区のおしらせ 中央
平成25年12月1日号

スワン鳥が作った360人の希望

スワンベーカリー銀座店店長の藤野さん
スワンベーカリー
銀座店店長の
藤野さん

昭和通り沿い、焼きたてのパンのいい香りに思わず引き寄せられたことはありませんか。スワンベーカリーは、銀座二丁目にある、「障害者の自立と社会参加を支援する」パン屋さんです。
今回は、スワンベーカリー銀座店店長の藤野さんにお話を伺いました。
スワンベーカリーのはじまりは、ヤマト運輸株式会社の元会長故小倉昌男氏が障害のある方の働く共同作業所を見学した際、1カ月の賃金が1万円に満たない現状を知ったところにあります。そこで、障害のある方に働く場を提供するために、1998年に銀座店を第1号店としてオープンし、パンの販売を始めました。現在は全国約30店舗で、360人の障害のある方が働いています。
藤野さんは、スワンのパンのおいしさには自信があると笑顔でおっしゃいます。その秘密は、有名パン生地メーカーの協力を得て冷凍のパン生地を使用し独自に商品開発をしているところにあります。この生地は、こねる手間がないため、障害のある方でも作業をしやすいのだと教えてくださいました。
また、障害があってもいきいきと仕事に取り組んでもらえるようにパンを作る工程を細分化して、個性に応じた仕事を割り当てているそうです。「障害者だから『これしかできないだろう』と決めつけるのではなく、根気強く色々なことを教えていくことで、それぞれの力を発揮できます」と真剣な眼差しで話されました。
今年で在籍14年目を迎え貫禄を感じさせる藤野さんですが、店長になった当初は、みんなが地域にうまく馴染めず、接客でお客様から怒られたりと、随分失敗もあったそうです。それでも、最初はカウンターから出てくることすらためらっていた人が、積極的にお客様に声掛けができるようになったりと、日に日に成長していく姿を見ることで自分自身も頑張れたと嬉しそうに話されました。
お店に伺った際に、障害のある方もない方もパンを作ったり包んだりと、皆さんがてきぱきと動かれていて、一生懸命に取り組まれている様子がとても印象的でした。障害のある方一人ひとりの成長や、それと共に歩もうとするスタッフの皆さんの存在、店長の温かな人柄もスワンベーカリーの魅力なのだと感じました。
最後に、今後について伺うと、「障害者の人も一般の方々と同じように生活できるような社会になってほしいです。そのために今後も、雇用を通じて経済的な支援をしていきたいと考えています。」と答えてくださいました。
スワンベーカリーのパンは、銀座店のほか、区内の一部コンビニエンスストアでも販売しています。皆さんもぜひ、召し上がってみてください。

忙しいお昼時に向けて、皆さん真剣に仕事に取り組まれていました
忙しいお昼時に向けて、皆さん真剣
に仕事に取り組まれていました

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以下 奥付けです。

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