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区のおしらせ 中央
平成25年3月11日号

平成25年度の当初予算
「さらなる躍進へ『快適都心』の魅力発信!」をテーマに掲げ、各種事業の充実・強化

次に、予算の概要について申し上げます。
平成25年度当初予算は、新たな基本計画のもと「10年後の中央区」に描かれた5つのまちづくりの第一歩として積極的な施策を展開するため、「さらなる躍進へ『快適都心』の魅力発信!」をテーマに掲げ、各種事業の充実・強化を図りました。
まず、人口増加への対応が急がれる学校、保育所や高齢者施設に加え、あらゆる世代の学びと交流の場を提供する生涯学習施設など「快適な都心居住」のための集中的な基盤整備に101億円を投じるとともに、区民の生命と財産を守る災害に強いまちづくりを推進します。
また、区内中小企業への支援や共通買物券の発行、多彩なイベントを通じたにぎわいの創出、本区ならではの「都市観光」の魅力発信により地域経済の活性化を図るなど、公共投資等も含めた景気対策に197億円を計上いたしました。
こうした各施策の充実・強化と併せて、社会経済状況が厳しい中、健全で持続可能な財政運営の観点から、既存の事務事業を総点検した上で必要な見直しを行うなど、限られた財源の重点的・効果的な活用に努め、さらに、歳入確保の取り組み強化や計画的に蓄えてきた基金の活用、特別区債の発行による負担の平準化なども図りながら積極的な予算編成を行いました。
その結果、新規事業は21、充実事業は55で、一般会計総額が前年度比1.9パーセント増の804億5,819万2千円と、今年度当初予算をさらに上回る過去最大の財政規模となりました。

災害に強い都心のまちづくり

続いて新年度の主な施策につきまして、「10年後の中央区」の5つの柱に沿って申し上げます。
第1の柱は、災害に強い都心のまちづくりであります。
このほど修正した本区地域防災計画に基づき、区民や事業所をはじめ地域との連携により「自助」「共助」を一層強化し、「公助」と一体となった総合的な地域防災力の向上に取り組んでまいります。
まず、「地域防災フェア」を区内全域で開催し、家具類転倒防止器具や簡易トイレを半額で販売するほか、緊急告知ラジオの有償頒布も行います。併せて、住まいの耐震補強相談や啓発コーナーを設け、日ごろの備えに対する区民の意識向上を図ります。また、防災パンフレット「わが家わがまちの地震防災」のポケット版を全世帯に配布するなど、各家庭における「自助」の取り組みを啓発してまいります。
防災拠点については、女性や災害時要援護者への対応にも配慮した備蓄品の充実と併せ、各運営委員会が行う実践的な防災訓練を支援いたします。帰宅困難者対策では、昨年設立された「帰宅困難者支援施設運営協議会」のもと、地区単位で行われる運営マニュアルの作成や訓練をサポートします。さらに、災害時における要援護者の支援体制づくりに向け、2つのモデル地区等において支援マニュアルの検証を行うとともに、障害のある方に対して周囲の方が必要な手を差し伸べられるよう「障害者ヘルプカード」の作成を進めるなど、地域における「共助」の取り組みを促進してまいります。
「公助」の面では、災害に強い安全なまちづくりを進めるため、新大橋通りなど特定緊急輸送道路沿いの建物を中心とした耐震化助成を大幅に増額するほか、災害に強い道路・橋りょう等の整備を進めます。また、災害時における本区の応急対応力の向上を図るため、各防災拠点に参集する臨時非常配備職員を増強するとともに、迅速な医療救護体制の構築に向けた医師会等との連携を強化いたします。さらに、石巻市をはじめ東日本大震災被災地への支援を引き続き行いながら、自治体間の相互援助体制づくりを推進してまいります。

子どもが輝く子育て・教育のまちづくり

第2の柱は、子どもが輝く子育て・教育のまちづくりであります。
若い世代を中心とした人口増加に伴うニーズに対応するため、本区では「総合的な子育て支援」を最重要課題と位置付け、これまで保育施設の整備や民間保育所の誘致、放課後の子どもの居場所づくりなど、各種施策の充実に全力を挙げてまいりました。引き続き、誰もが安心して子どもを産み、喜びを持って育てることができる「子育て自治体ナンバーワン」を目指して各種施策を展開してまいります。
まず、待機児童の解消への取り組みであります。昨年12月の「晴海こども園」に続き、本年10月には区立の認定こども園としては2カ所目となる「京橋こども園」を開設するとともに、現在予定されている私立認可保育所3園の開設・運営を支援することにより、新たに定員を約300人拡大いたします。
母と子のこころとからだの健康づくりでは、育児の孤立化や不安を解消するため、新生児家庭を対象とした訪問指導に加え、行政の支援が届きにくい乳幼児健診未受診者などを対象に1歳6カ月児および3歳児家庭への個別訪問を新たに実施します。訪問を通じて子育てに課題を抱える母子の状況を把握し、医療機関や関係機関との連携により早期解決につなげていくなど、妊娠期から幼児期までを通したサポートシステムを構築してまいります。
学校教育については、明日を担う子どもたち一人ひとりが、持てる個性や能力を伸ばしながら人間性豊かに成長することを目指し、「教育の中央区」にふさわしい教育環境の整備と教育内容の充実を図ります。
まず、学齢人口の増加に的確に対応するため、国における35人以下学級の動きも考慮しながら、新たに豊海小学校・幼稚園の改築、久松小学校・幼稚園および月島第二小学校・幼稚園の増築に着手いたします。また、特別な支援を必要とする児童・生徒がそれぞれの状況に応じて適切な教育が受けられるよう、特別支援教育専門員を増員し、就学等に関する相談体制を強化するとともに、情緒障害等のある児童へのきめ細やかな対応を充実させるため、京橋地域における通級指導学級の開設に向けて準備を進めます。
近年、いじめや不登校など児童・生徒の問題行動の内容や対応は複雑化しております。教育委員会に寄せられる相談件数も年々増加していることから、専任教育相談員を14名から16名に増員するとともに、関係機関と連携しながら子どもたちを取り巻く環境に着目して問題の解決に当たる「スクールソーシャルワーカー」を新たに中学校へ試行配置いたします。
何より重要なのは、教育内容の充実であります。「確かな学力」を定着させる基礎・基本の徹底はもとより、子どもたちの個性や能力を伸ばし、自主性・創造性を育む特色ある教育・学校づくりにさらに磨きをかけるため、豊かな感性・情操を養う教育や地域の文化・伝統に根ざした活動、心と体を育てる体験学習、集中力・思考力・判断力の向上に効果がある囲碁授業など、多面的な教育活動を展開してまいります。さらには世界に雄飛するグローバルな人材を育成するため、さまざまな資源が集中する都心の立地特性を生かし、企業等との連携も視野に入れた理数教育、日本の伝統文化への理解を深めながら外国文化に触れコミュニケーション能力を高める国際理解教育など、本区ならではの先進的な教育内容の展開に向け検討してまいります。

すべての人々の健康と高齢者のいきがいのあるまちづくり

第3の柱は、すべての人々の健康と高齢者のいきがいのあるまちづくりであります。
生涯にわたり充実した人生を送るためには、健康の維持・増進が欠かせません。子どもから高齢者までそれぞれのニーズに応じた健康づくりを進め、誰もが生涯にわたりいきいきと暮らすことのできるまちを実現してまいります。
まず、日本人の死亡原因の1位を占める「がん」の予防対策を推進するため、がん検診を受診されなかった方を対象にアンケート調査を実施し、受診率向上対策に活用するとともに、自らの健康管理への意識啓発を図ってまいります。
高齢者の健康づくりでは、浜町高齢者トレーニングルーム等での「はつらつ健康教室」「さわやか健康教室」に加え、より多くの方々に参加いただけるよう社会教育会館三館を会場として、レクリエーションなどを通じて楽しみながら介護予防が実践できる「ゆうゆう講座」を年間24回実施します。
「70歳就労社会の実現」に向けては、シルバー人材センターやシルバーワーク中央により求人の拡大に努めるとともに、商工関係団体との連携により独自の雇用促進奨励金制度を広く周知するなど、民間事業所における高齢者雇用の推進を働きかけてまいります。
高齢者一人ひとりが住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けられる環境づくりも重要です。まず、高齢者の住まいを確保するため、新たに2カ所の高齢者向け民間賃貸住宅を誘致します。また、ひとり暮らしや認知症等の高齢者の増加に対応した見守り体制の充実に向けては、おとしより相談センターを核として、地域団体や民生委員、新聞販売店など民間事業者との連携による地域見守りネットワークをより一層広げてまいります。
さらに、ショートステイも備えた地域密着型特別養護老人ホームの整備につきましては、まず月島一丁目の施設が本年11月に開設を迎えます。十思スクエアにつきましても平成26年度の開設を目途に、在宅・入所双方の介護サービスの拠点として整備を進めます。
障害のある方への施策では、在宅の精神障害者が、地域で自立した生活を送ることができるよう、各種の相談や社会参加訓練等のサービスを提供する「精神障害者地域活動支援センター」を開設します。また、福祉センターで行っている「障害児一時預かり事業」につきましては、児童福祉法に基づく「放課後等デイサービス」に位置付け、定員を7名から10名に増やすほか、開設日や利用時間を拡大いたします。

地球にやさしい水と緑のまちづくり

第4の柱は、地球にやさしい水と緑のまちづくりであります。
区民、事業者、区が一体となって環境活動を実践し、環境負荷が少なく水と緑に包まれた「エコタウン」の実現を目指してまいります。
まず、本年6月、地球温暖化など環境問題に関する取り組みの発信拠点となる「環境情報センター」を京橋三丁目に開設します。「中央区の森」をはじめとする本区の環境施策の紹介はもとより、区内環境活動団体や民間企業など環境を軸としたさまざまな主体が交流し合う場として、都心区ならではの環境活動を展開してまいります。
環境負荷の低減に向けては、マンションが住居の大半を占める本区の特性を踏まえ、自然エネルギーおよび省エネルギー機器等導入費助成制度の対象に共同住宅共用部のLED化を加えます。また、区のすべての施設での省エネルギーを推進するため、モデル施設においてエネルギー使用の実態を把握し、使用量の最少化を図る設備運用マニュアルを整備します。併せて、区道に設置している街路灯のLED化も順次拡大してまいります。
「中央区の森」では、自然と触れ合いながら環境について学ぶ場として、新たに親子体験ツアーを実施します。また、子どもたちが身近に自然を感じることができるよう区内の河川や運河に生息する水生動物の調査を実施し、結果をまとめた冊子を区内の小中学校に配布します。緑豊かな空間づくりにつきましては、歩道の拡幅等に合わせた街路樹の多層化・連続化を進めるとともに、緑化助成制度を通じて民間施設における取り組みを促進いたします。さらに、公園の花壇管理や清掃などを地域住民が行うアダプト制度を拡充し、協働による緑化活動を推進します。

歴史と先進性をいかしたにぎわいのあるまちづくり

第5の柱は、歴史と先進性をいかしたにぎわいのあるまちづくりであります。
江戸以来の歴史と伝統が息づく文化と最先端の都市活動を融合し、集いとにぎわいがあふれるまちの実現を目指します。
まず、築地市場移転への対応であります。本年1月8日、東京都が豊洲新市場整備事業の1年延期を発表いたしました。
本区はこれまで、市場移転後の築地のまちづくりについて東京都との合意に基づき、食文化の継承や活気とにぎわいの新たな基盤となる「築地新市場」の整備を進めてきております。昨年6月からは築地場外市場をはじめ区内料理飲食業や市場事業者の皆さま方のご協力のもとで協議会を立ち上げ、施設の設計や入居者の募集条件などを検討してまいりました。今後、都の新たな移転スケジュールに対応して、施設建設工事や入居者の募集に着手し、築地の活気とにぎわいの継承・発展に向けた取り組みを着実に前進させてまいります。
過度な円高の動きは修正されつつあるものの、わが国経済の先行きは不透明な状況が続いております。都心から景気浮揚を図るため、「商工業のまち中央区」のにぎわいの源である中小企業を強力に支援してまいります。商工業融資につきましては、景気の動向等を的確にとらえながら臨機応変に対策を講ずることとし、これまでの利用実績等を踏まえた上で「緊急景気対策特別資金」をいったん休止いたしますが、引き続き170億円の融資枠を維持するとともに、さまざまな資金需要に応える融資メニューをそろえて経営を支えてまいります。また、経営環境の変化に対応した事業の転換や多角化をサポートするため、中小企業診断士による出張相談やEメール商工相談など、きめ細やかな相談体制により経営者の皆さまを支援いたします。
共通買物券については、引き続き5億5,000万円分を発行し、区内中小小売店の活性化につなげてまいります。
本区の魅力発信と景気回復に寄与するにぎわいづくりでは、74億円の経済波及効果をもたらす「東京湾大華火祭」をはじめ、「大江戸まつり盆おどり大会」や、区内のさまざまな文化的魅力を満喫できる「まるごとミュージアム」、歴史と伝統を誇る本区の商業を広く内外に紹介する「観光商業まつり」など多彩なイベントを展開いたします。
観光振興に向けては、観光協会をはじめ文化・国際交流振興協会などとの連携を強化し、「観光振興ビジョン2012」に掲げる「都市観光」の魅力を発信してまいります。豊かな水辺を生かした舟運観光事業を実施するとともに、急速に普及が進んでいるタブレット端末やスマートフォンを活用して便利にまち歩きが楽しめる仕組みを新たに導入し、また、本区の魅力を広く海外に発信するため、区内在住の外国人を中心とする「外国人観光特派員プロジェクト」を推進いたします。京橋二丁目で整備を計画している本区の観光拠点施設につきましては、平成28年度の開設を目指し、具体的な事業コンセプトや民間事業者を活用した運営手法に関する検討を進めてまいります。
区民の皆さまからの期待も大きい「本の森ちゅうおう」につきましては、図書館機能を核に、郷土資料館、生涯学習および文化・国際交流の機能に加え、高齢者のいきがい施設などを複合させたあらゆる世代の多様な学びと交流の拠点として、平成28年度の開設に向け工事に着手いたします。

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以下 奥付けです。

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