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区のおしらせ 中央
平成25年1月1日号

「観光立国」を目指す日本、中央区の役割と方向性、アイデア

区長 国は観光立国推進基本法の規定に基づき、観光立国推進基本計画を定め観光の「裾野の拡大」と「質の向上」を図るとしています。また、平成28年までに、国内旅行消費額を30兆円にすることや外国人旅行者を1,800万人にする目標を掲げているほか、「満足度」も高めていくとしています。 日本への外国人旅行者は、東日本大震災や福島第一原発の事故などにより、一時的に落ち込みましたが、時間の経過とともに順調に回復しつつありました。しかし、尖閣諸島や竹島問題などで再び減少しており、本当に残念でなりません。
 だからといってこのままで良いということではありません。中央区が「都市観光」の先導的モデルとなって、アジアは無論のこと世界の観光需要を取り込み、元気な日本を復活させ、観光立国を「実現する」。そのための中核的な役割を果たしていきたいと思います。
 それには、「観光振興ビジョン」に掲げた5つの戦略を着実に推進してまいりたいと思います。

古屋 先ほどお話がありましたように、昨年のIMF・世銀総会には、海外から多くの方々が中央区に来られ、銀座でも集客のためのいろいろな催し物を行いましたが、なかなか思っていたとおりにはいきませんでした。中央区全体として行うのならば、日本橋や銀座などがもう少し連携を取って行うべきだったと思っています。
 今日の座談会は「都市観光」というテーマですので、本年の区の取り組むべき重要課題の一つに、都市観光を掲げていただけるのだと思います。これを良い機会と捉えて、少しずつ進めていかなくてはと思います。面としての広がりと、時系列の広がりをもう少し統括できれば、もっといろいろなアイデアが出てくるのではないかと思いますので、民間は中央区の観光協会を中心に行政と連携を密にし、次のステップに進みたいと思います。
 そして、これらを前進させるためには、インフラの整備が大変重要なのだと思います。例えば、銀座では今、来街者に分かりやすいサイン計画の実験をしております。今のところ、このデザインが一番いいだろうといわれていますが、銀座はこれで、日本橋では違うデザインでやるとなると、一貫性がなく、おかしなものとなってしまいます。地下鉄やトイレの案内など、インフラをきちんと考え、中央区で統一感を持ってやるべきだと思います。
 また、観光案内所が要所要所にあって、そこで聞けばいろいろなことが分かるというような、ソフトとハードのインフラ整備を少しずつ進めていくことも必要ではないでしょうか。

竹沢 先日、銀座の方々とともにアメリカのポートランドに視察に行ってきました。ポートランドは全米でサンフランシスコに次ぐ「もっとも好きなまち」にランキングされているそうです。私たちが地図を見ていると、「何か困っていることありますか」と声をかけてくれます。まちの人がみんなでお迎えしようというベースができているので、とても気持ちがいいです。このように、海外の方が気楽にものを尋ねることのできる観光案内があるのはとてもいいですね。小さい拠点でお金をかけずともよく、そこにご案内できる人がいるかが大事だと思います。例えば英語のできるボランティアの方の活躍の場としたり、観光特派員の方など、やる気と能力のある方は潜在的にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
 私たちは策定委員として、皆で知恵を絞って「中央区観光振興ビジョン2012」をつくりました。ですからぜひとも今年は中央区も知恵を絞って、ビジョンを具体的に実現する方向に動いていただきたいです。「観光」というキーワードのもとに、ぜひ組織の垣根を越えて情報を共有し、一体となって推進してもらいたいと思います。

 竹沢さんと古屋会長のお話を伺っていて、方向性としてこれからもやはり町衆が中心でなければならないと強く感じました。例えばイベントなどを企画する会社は必要かもしれないのですが、任せてしまうと日本全国同じような企画を持ってきます。まちのことをよく知り、まちに誇りと愛情を持っている町衆が中心となりお祭りを伝え、イベントを工夫し、観光についても情報発信をしていかなければいけないと思います。歴史がこれだけある中央区ですから、それこそ“温故知新”できる一番のまちだと思っています。
 それから観光振興ビジョンの策定委員会でもお話ししたのですが、ぜひ中央区に区立の美術館が欲しいです。浮世絵や美術工芸品をはじめ中央区にゆかりのものが展示されれば、国内外を問わずいろいろな方が興味を持って来てくださるのではないかと思います。そこで観光情報も発信できれば中央区の魅力を伝えやすいのではないかと思います。

秋友 中央区の観光・文化の分野のお手伝いに少なからず携わってきましたが、中央区の各部署でそれぞれ魅力的な事業を展開し、情報発信していても、全体でつながっていないことを残念に感じています。中央区にはいろいろな分野で活躍をされている方々がたくさんいらっしゃいます。その方々が一同に情報発信できたり、情報共有できたりする場面づくりに取り組んでほしいと思います。
 また、中央区にはたくさんの観光資源や素材があることから、点から面への発信やまちとまちをつなげる役割をお願いします。また、民と官の力をうまく連携させ融合させた情報発信をぜひお願いしたいと思います。

 観光特派員は中央区をとても詳しく知っていますね。中央区に生まれ育ち、区をとても愛する方たちのグループを見ると、中央区に対する私の愛はまだ足りないと思いました。あの方たちは「観光振興ビジョン2012」の策定委員になるべき人たちだったと思います。かれらはまち歩きとか特派員をやる中で、ぜひ中央区の観光を盛り上げようと思っている人たちです。
 私にとって中央区の魅力は何かというと、先ほど申し上げた老舗なのです。普通の老舗は25年以上が老舗です。けれども中央区はそうではなく、100年以上続く店が普通にあります。25年、50年、100年、200年もなぜ続くのかが知りたいという新興国、例えばベトナムとかインドネシア、そして中国をぜひ呼んで、イベントをやったらとても良いと思います。

日本橋お江戸舟運まつり(日本橋船着場) の様子
日本橋お江戸舟運まつり(日本橋船着場)

月島草市 の様子
月島草市

左上:「ぷらっと築地」(築地場外市場)  右下:IMF・世銀総会時のコンシェルジュデスク(銀座) の様子
左上:「ぷらっと築地」(築地場外市場)  右下:IMF・世銀総会時のコンシェルジュデスク(銀座)

中央区観光振興ビジョン2012の基本理念は『歴史と未来が交差する「都市観光のまち」へ』としています。

この理念を実現するための目標の達成に向けた5つの戦略

 戦略1 「都市観光」の魅力を引き出す
 戦略2 観光の国際化を促進する
 戦略3 観光の担い手を育成する
 戦略4 観光情報の発信を強化する
 戦略5 観光に必要な基盤を整備する

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以下 奥付けです。

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