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区のおしらせ 中央
平成24年11月1日号

名誉区民に二氏

去る10月19日、区議会の同意を得て、株式会社榮太樓總本鋪相談役の細田安兵衛氏、東京都江戸東京博物館館長の竹内誠氏の二氏が名誉区民に選ばれ、同日、区議会議場で顕彰式が行われました。名誉区民になられました2名の方々をご紹介します。

細田 安兵衛 氏
細田 安兵衛 氏の写真

昭和2年、東京市日本橋区(現東京都中央区)に生まれる。 昭和25年、株式会社榮太樓總本鋪に入社される。昭和47年には代表取締役社長に、平成7年には取締役会長に、平成12年には相談役にそれぞれ就任され、現在に至る。
この間、「味は親切にあり」を社是として、歴史と伝統を重んじながら、一品一品に愛情を込めて菓子作りに励む一方、進取の気性をもって新商品の開発を始め、工場新設や新技術の導入を積極的に進められ、150余年続く老舗の「のれん」を磨き育てられる。
全国和菓子協会においては、旧暦の6月16日に餅や菓子を食べて厄払いをする年中行事が行われていたことにちなみ、6月16日(新暦)を「和菓子の日」として制定することに尽力され、現在では、毎年全国各地で創意を凝らした催し物が盛大に開催されている。こうした実績などにより、平成3年には全国和菓子協会会長、平成19年には名誉会長に就任され、和菓子業界のさらなる発展に指導的な役割を果たされる。
また、江戸茶道の祖といわれ350年余続いている「宗へん流」の分家「時習軒」の11世家元として茶道文化の普及に努められるとともに、江戸老舗の商法とその実態を綴った「江戸っ子菓子屋のおつまみ噺」を著わすなど、文化経済人として活躍されている。
地域社会にあっては、昭和43年から名橋「日本橋」保存会副会長に就かれ、名橋「日本橋」の美化活動を始め、平成23年実施の「日本橋架橋百年祭」を成功に導かれるなど、「日本橋」の保存や地域の活性化に指導的な役割を果たされる。
平成4年からは、中央区観光協会副会長の重責を担われ、特に、江戸以来培われてきた歴史や文化、江戸っ子気質の残る下町情緒などを幅広く学ぶ「中央区観光検定・ジュニア観光検定」の企画・監修に深く携わられるなど、本区の観光事業や商工業文化の発展に多大なる貢献をされる。
さらに、中央交通安全協会副会長、東京湾大華火祭実行委員会副会長、中央防犯協会顧問、中央警察懇話会会長、中央区消防団運営委員会委員、日本橋防火防災協会会長、学校法人日本橋女学館理事長など数多くの要職にも就任され、その優れた先見性と指導性を遺憾なく発揮されている。
こうした多方面の功績により平成6年には藍綬褒章を、平成11年には勲四等瑞宝章をそれぞれ受章される。

竹内 誠 氏
竹内 誠 氏の写真

昭和8年、東京市日本橋区(現東京都中央区)に生まれる。
昭和28年に東京教育大学文学部に入学し、卒業後、同大学院に進み、昭和35年に同大学院修士課程を修了される。
その後、昭和42年に信州大学教育学部助教授を皮切りに、昭和45年東京学芸大学教育学部助教授に、ついで昭和54年教育学部教授に就任される。平成9年3月東京学芸大学を定年退官された後、同年6月には名誉教授になられる。また、平成9年から立正大学文学部教授を平成16年まで務められる。これらの各大学において教鞭をとるかたわら、筑波大学大学院をはじめ、中央大学大学院、法政大学大学院ほか数多くの大学にも出講される。
その教育方針は徹底して自主性を重んじ、その成長を待つものであり、学問の楽しさと厳しさ、学問の前提となるべき人間としての在り方を示すものである。そして、研究と教育との結びつきの大切さをモットーとし、一人ひとりへの深い思いやりに満ちた指導を通して、多くの人材を育てられる。
昭和35年に我が国唯一の民間林業史研究機関である徳川林政史研究所研究員となられ、昭和39年には主任研究員、平成10年には所長に就任され、全国各地から収集した江戸時代の林野関係史料の調査・研究に携わられる。
また、平成8年に東京都歴史文化財団理事に就任され、平成13年には国立歴史民俗博物館評議員、平成15年には徳川記念財団理事に就任される。さらに、平成18年に日本博物館協会会長、平成20年には地方史研究協議会会長などを歴任し、日本における博物館のさらなる発展と、日本の歴史の究明等に尽力され、特に江戸の時代考察に多大な成果をあげられる。
平成16年には国際浮世絵学会内山賞を受賞される。
また、平成10年に東京都江戸東京博物館の館長に就任され、都民の歴史文化の振興に寄与される。
日本の歴史、特に江戸に関する著書として「寛政改革の研究」、「元禄人間模様」、等多くの作品を執筆するとともに、「紀伊国屋文左衛門の実像」、「日本橋の特色」など多数の論文も発表される。
中央区で生まれ、有馬尋常小学校へ通うなど本区とのかかわりも深く、平成14年には中央区江戸開府400年記念事業実行委員会会長として、記念事業の企画・運営に携わられ、平成16年中央区町名検討委員会座長、平成22年名橋「日本橋」保存会名誉会員になられる。その歴史に関する優れた知見をもとに、江戸以来日本の文化・商業・情報の中心として発展し続けてきた本区の魅力を広く紹介し、区民の郷土愛を育まれるなど、本区に多大なる貢献をされる。

中央区名誉区民制度とは

「中央区名誉区民条例」に基づき、公共の福祉の増進、産業の振興または学術、技芸の進展など社会文化の興隆に卓絶な功績があった方に対し、その功績をたたえ、区民敬愛の対象とし、顕彰する制度です。
これまで名誉区民となられた方は次の方々です。横関政一氏(逝去)、岡内英夫氏(逝去)、杵屋佐登代氏(逝去)、三田政吉氏(逝去)、日野原重明氏、山本惠造氏(逝去)、常磐津英寿氏、福原義春氏、中村富十郎氏(逝去)、宮入正則氏(逝去)。

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