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区のおしらせ 中央
平成24年6月21日号

区内文化財

住吉神社大祭の獅子頭宮出し

区民無形民俗文化財佃一丁目1番14号 住吉神社
佃一丁目に鎮座する住吉神社は、正保3年(1646)、佃島を築いた漁師たちの本国・摂津国西成郡佃村(現在の大阪市西淀川区)の田蓑神社(産土神)より分神霊を奉遷祭祀した神社です。今日では、明治25年(1892)以降の埋立工事によって造成された月島地域の鎮守の社として篤く信仰されています。
住吉神社では、毎年8月6日・7日に例祭(常例によって毎年決まった期日に行う祭礼)が執り行われています。特に、3年に一度の例大祭(最も重要で盛大な祭礼)には、江戸の風情を伝える祭りを一目見ようと、多くの見物人でにぎわいます。
大祭は、8月6日に近い日曜日を含んだ4日間で、祭礼初日(宵宮祭にあたる)は大幟旗揚げ・大祭式、翌日は氏子各部町会神輿の勢揃い・獅子頭宮出し・連合渡御、翌々日は宮神輿宮出し・船渡御・御旅所への渡御、最終日は宮神輿の各町内巡行と宮入、といった行事の流れです。
大祭第一日の獅子頭宮出しは、佃住吉講(佃一丁目の祭礼や各種行事を取り仕切る祭祀組織)の若衆たち(講員は年齢階梯によって若衆・大若衆・世話人の身分がある)によって行われる神事です。日本各地の祭礼・芸能等でもよくみられる獅子頭は、伎楽とともに大陸から渡来したとされ、後に、五穀豊穣の祈祷や悪魔を払い清める破邪の霊獣として獅子信仰が生まれました。住吉神社の獅子頭宮出しでは、宮神輿巡行の露払いや魔除けとして唐獅子が担ぎ出されます。
拝殿に安置された雌雄一対の獅子頭(獅子頭は三対あり、一対ごとに宮出しされる)が境内に運び出されると、合図とともに大鳥居前の参道に待ち構えていた若衆たちが、我先にと全速力で境内へ駆け込み、獅子頭に御捻りを投げてから鼻面の綱に飛び付きます。特に獅子頭の鼻綱を取ると縁起が良いといわれるため、激しい奪い合いになります。
さらに境内では、雌雄の獅子頭を高々と差し上げたり、勇壮華麗な揉み合いがしばし展開され、一帯はその熱気に包まれます。そして宮出しを終えた獅子頭は、境内を出て町内巡行へと向かいます。若衆が燃える大祭最初のクライマックスであるこの神事は、住吉神社大祭を彩る代表的な行事の一つです。


獅子頭宮出し

中央区主任文化財調査指導員
増山 一成

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以下 奥付けです。

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