基本構想の策定にあたって（区長挨拶）

新しい時代の幕開けを目前にひかえ、21世紀を展望した中央区の将来像とその実現に至るみちすじを示した新たな「中央区基本構想」を、区議会の議決を経てこのたび策定いたしました。
中央区はこれまで、江戸開府以来の歴史と伝統を背景に、首都東京のみならず、日本の顔として輝かしい発展をとげてまいりました。また、23区のうち最も小さなまちでありながら、その中に古きよき江戸の情緒や最先端の都市機能をもつなど、個性豊かな地域がきらめく魅力に満ちた都心です。この多種・多彩さをしっかりと受け継ぎ、真に住みよい地域社会として、夢と希望にあふれた未来に向かって一歩一歩着実にあゆみを進めて行かなければなりません。
基本構想では、21世紀の中央区における区民生活やまちの将来像を
「生涯躍動へ　都心再生　――　個性がいきる　ひととまち」
と描いております。
まさに、すべての人々がこのかけがえのない人生を、いきいきと安心して暮らすことができる社会をつくるとともに、江戸以来、文化・商業・情報の中心として栄えてきた由緒あるまちにみがきをかけ、新たなまちの魅力を創造し活力ある中央区のさらなる発展をめざすものです。
今後、この新しい基本構想のもとに、区民に最も身近な基礎的自治体として各種施策を積極的に推進し、区議会をはじめ広く区民の方々とともに手をたずさえて、その将来像の実現に向け全力をそそぐ決意であります。
基本構想の策定にあたり、お力添えをいただいた基本構想審議会委員の皆様をはじめ、区民の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、今後とも引き続き区政に対しあたたかいご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
平成10年（1998年）6月
中央区長　矢田美英

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