掲載日:2023年6月28日
ここから本文です。
河川水質調査
区内を流れる河川及び運河の水質は、排水規制や下水道の整備によって、高度経済成長期の汚濁の進んだ状況から近年かなり改善されてきました。
区では、これら河川などの水質を把握するため、5河川(隅田川・神田川・日本橋川・亀島川・築地川)と1運河(朝潮運河)において、年4回定期的に調査を行っています。
令和4年度河川水質調査結果
隅田川(中央大橋)河川C類型
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.3 |
1リットル当たり3.5ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり2.3ミリグラム | 1リットル当たり4.9ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
9月14日 | 7.6 | 1リットル当たり5.1ミリグラム | 1リットル当たり1.6ミリグラム | 1リットル当たり4.5ミリグラム | 1リットル当たり5ミリグラム |
11月9日 | 7.7 | 1リットル当たり5.9ミリグラム | 1リットル当たり0.7ミリグラム | 1リットル当たり3.7ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
1月24日 | 7.9 | 1リットル当たり7.3ミリグラム | 1リットル当たり0.7ミリグラム | 1リットル当たり2.7ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
平均 | 7.6 | 1リットル当たり5.5ミリグラム | 1リットル当たり1.3ミリグラム | 1リットル当たり4.0ミリグラム | 1リットル当たり4ミリグラム |
注釈1:環境基準を達成しなかったものを示す。
神田川(浅草橋)河川C類型
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.1 |
1リットル当たり1.9ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり7.2ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり7.9ミリグラム | 1リットル当たり4ミリグラム |
9月14日 | 7.3 |
1リットル当たり4.7ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり1.7ミリグラム | 1リットル当たり5.9ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
11月9日 | 7.6 | 1リットル当たり7.0ミリグラム | 1リットル当たり1.3ミリグラム | 1リットル当たり5.0ミリグラム | 1リットル当たり1ミリグラム |
1月24日 | 7.3 | 1リットル当たり7.2ミリグラム | 1リットル当たり1.3ミリグラム | 1リットル当たり6.3ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
平均 | 7.3 | 1リットル当たり5.2ミリグラム | 1リットル当たり2.9ミリグラム | 1リットル当たり6.3ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
注釈1:環境基準を達成しなかったものを示す。
日本橋川(鎧橋)河川C類型
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.2 |
1リットル当たり1.9ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり2.0ミリグラム | 1リットル当たり5.9ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
9月14日 | 7.4 |
1リットル当たり3.4ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり1.4ミリグラム | 1リットル当たり5.7ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
11月9日 | 7.7 | 1リットル当たり6.1ミリグラム | 1リットル当たり0.8ミリグラム | 1リットル当たり4.5ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
1月24日 | 7.6 | 1リットル当たり6.5ミリグラム | 1リットル当たり0.9ミリグラム | 1リットル当たり4.3ミリグラム | 1リットル当たり4ミリグラム |
平均 | 7.5 | 1リットル当たり4.5ミリグラム | 1リットル当たり1.3ミリグラム | 1リットル当たり5.1ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
注釈1:環境基準を達成しなかったものを示す。
亀島川(新亀島橋)類型指定なし
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.3 | 1リットル当たり2.3ミリグラム | 1リットル当たり2.7ミリグラム | 1リットル当たり5.2ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
9月14日 | 7.5 | 1リットル当たり4.0ミリグラム | 1リットル当たり1.0ミリグラム | 1リットル当たり5.0ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
11月9日 | 7.7 | 1リットル当たり5.7ミリグラム | 1リットル当たり0.6ミリグラム | 1リットル当たり4.3ミリグラム | 1リットル当たり4ミリグラム |
1月24日 | 7.7 | 1リットル当たり6.9ミリグラム | 1リットル当たり1.1ミリグラム | 1リットル当たり3.8ミリグラム | 1リットル当たり5ミリグラム |
平均 | 7.6 | 1リットル当たり4.7ミリグラム | 1リットル当たり1.4ミリグラム | 1リットル当たり4.6ミリグラム | 1リットル当たり4ミリグラム |
築地川(大手門橋)類型指定なし
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.5 | 1リットル当たり4.1ミリグラム | 1リットル当たり1.6ミリグラム | 1リットル当たり4.2ミリグラム | 1リットル当たり1ミリグラム |
9月14日 | 7.7 | 1リットル当たり6.5ミリグラム | 1リットル当たり1.6ミリグラム | 1リットル当たり4.8ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
11月9日 | 7.8 | 1リットル当たり6.4ミリグラム | 1リットル当たり0.6ミリグラム | 1リットル当たり3.1ミリグラム | 1リットル当たり1ミリグラム |
1月24日 | 7.8 | 1リットル当たり7.4ミリグラム | 1リットル当たり0.6ミリグラム | 1リットル当たり2.9ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
平均 | 7.7 | 1リットル当たり6.1ミリグラム | 1リットル当たり1.1ミリグラム | 1リットル当たり3.8ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
朝潮運河(黎明橋)海域C類型・海域4類型
調査日 |
水素イオン濃度 (PH) |
溶存酸素量 (DO) |
生物化学的酸素要求量 (BOD) |
化学的酸素要求量 (COD) |
浮遊物資量 (SS) |
---|---|---|---|---|---|
5月19日 |
7.6 |
1リットル当たり4.6ミリグラム (注釈1) |
1リットル当たり2.2ミリグラム | 1リットル当たり3.9ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
9月14日 | 7.8 | 1リットル当たり6.7ミリグラム | 1リットル当たり2.1ミリグラム | 1リットル当たり4.4ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
11月9日 | 7.9 | 1リットル当たり6.5ミリグラム | 1リットル当たり1.0ミリグラム | 1リットル当たり3.1ミリグラム | 1リットル当たり2ミリグラム |
1月24日 | 7.9 | 1リットル当たり7.7ミリグラム | 1リットル当たり0.8ミリグラム | 1リットル当たり2.7ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
平均 | 7.8 | 1リットル当たり6.4ミリグラム | 1リットル当たり1.5ミリグラム | 1リットル当たり3.5ミリグラム | 1リットル当たり3ミリグラム |
注釈1:環境基準を達成しなかったものを示す。
過去の調査結果
- 令和3年度(PDF:80KB)
- 令和2年度(PDF:75KB)
- 令和元年度(PDF:80KB)
- 平成30年度(PDF:80KB)
- 平成29年度(PDF:97KB)
- 平成28年度(PDF:80KB)
- 平成27年度(PDF:76KB)
- 平成26年度(PDF:81KB)
- 平成25年度(PDF:81KB)
- 平成24年度(PDF:94KB)
- 平成23年度(PDF:82KB)
環境基準
環境基準とは、環境基本法に基づき、大気の汚染、水質の汚濁、騒音等に係る環境上の条件について、それぞれ人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持することが望ましい行政上の目標値です。なお、ダイオキシン類については、ダイオキシン類対策特別措置法により環境基準が定められています。
河川(湖沼を除く)
水域類型C
水素イオン濃度(PH):6.5以上8.5以下
溶存酸素量(DO):1リットル当たり5ミリグラム以上
生物化学的酸素要求量(BOD):1リットル当たり5ミリグラム以下
浮遊物質量(SS):1リットル当たり50ミリグラム以下
備考:基準値は日間平均値とする。
海域
水域類型C
水素イオン濃度(PH):7.0以上8.3以下
溶存酸素量(DO):1リットル当たり2ミリグラム以上
化学的酸素要求量(COD):1リットル当たり8ミリグラム以下
備考:基準値は日間平均値とする。
水域類型4
全窒素:1リットル当たり1ミリグラム以下
全りん:1リットル当たり0.09ミリグラム以上
備考:基準値は年間平均値とする。
用語解説
水素イオン濃度(pH)
pHは、水の基本的な性質であるアルカリ性、酸性を示す指標であり、pHが7のとき中性で、それより大きいときはアルカリ性、小さいときは酸性になります。通常、淡水はpH7付近を示し、海水はpH8付近を示します。
溶存酸素量(DO)
DOは、水中に溶けている酸素の量のことであり、水域での自浄作用にとって不可欠なものです。比較的生命力の強いコイ、フナなどで1リットル当たり5ミリグラム以上であることが望ましいといわれています。
生物化学的酸素要求量(BOD)
BODは、水中の汚濁物質の量について、それが微生物によって酸化分解される際に必要とされる酸素量をもって表したもので、河川の有機性汚濁の指標とされています。BODが高くなれば水中の溶存酸素量は減少して水生生物に悪影響を与え、また、悪臭を発生させます。
化学的酸素要求量(COD)
CODは、試料に過マンガン酸カリウムなどの酸化剤を加えて反応させ、消費した酸化剤の量を酸素の量に換算した値をいい、湖沼や海域の有機性汚濁の指標とされています。CODの値は、大きいほど汚濁が著しいことを意味します。
浮遊物質量(SS)
SSは、粒径2ミリメートル未満の水に溶けない懸濁性の物質の総称です。河川水にSSが多くなると、光の透過を妨げ、自浄作用を阻害したり、魚類に悪影響を及ぼします。また、沈降堆積すると底の生物にも悪影響を及ぼします。
お問い合わせ先
環境土木部環境課生活環境係
〒104-8404 築地一丁目1番1号 本庁舎7階
電話:03-3546-5403
ファクス:03-3546-9550